風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

愛しい台詞たち

よく晴れました。暑いです。
今日、「王様のブランチ」で「宇宙兄弟」が取り上げられました。
原作者の方のお話も興味深かったですし、スタジオの谷原さん、優香ちゃんも、
大ファンだそうで、本当にファンの多い作品だなあと思いました。
でも映画の話は一切出ませんでした(笑)。
私は原作を読んでいないので、今日の放送を見ての判断なんですけど、
小栗くんとしては、きっと日々人役だったら、
今までどおりぴったりきたと思うのですが、
でも六太役はとてもやりがいのある役だなあと、
今の小栗くんなら、六太役で是非観てみたいと凄く思いました。
原作は小学館漫画賞講談社漫画賞、W受賞をしていて、
多くの皆さんに愛されていて(小栗くんも好きな漫画だと言っていましたね)、
こういう作品を映画化するのは大変だと思いますが、
素敵な作品になることを願っています。


「髑髏城の七人」の製作発表、こちら、写真も大きいですし、
皆さんのコメントも読めます。

【 今年最大の衝撃!劇団☆新感線『髑髏城の七人』製作発表 】

写真も素敵ですし、いのうえさん、中島さんのコメントも嬉しいですね。
これから小栗くんは稽古に入るんですよね。まだ「宇宙兄弟」は、
クランクアップしていないようですが、頑張っていただきたいです。


さて私は舞台を観るとき、どんな台詞を語ってくれるか、というのも、
とても楽しみにしています。
ちょっと台詞フェチ(笑)なところもあるので、
それで先に原作を読まないことにしているのですが、好きな台詞があると、
そこだけを楽しみに観ちゃうようなところがあるので、
ということで、今日は私が観たこれまでの舞台の小栗くんの台詞を、
書き出したいと思います。
「偶然の音楽」は戯曲が出ていないので、そのときの台詞を、
少し違うかもしれませんが、小説から、
時計じかけのオレンジ」も戯曲が出ていないので、
記憶を辿りながら、書いていきますね。


お気に召すまま


オーランドー「ここに懸かってろ、俺の歌、俺の恋の証人だ。
        三つの冠を戴く夜の女王よ、見ていてくれ、
        その清らかな目で、蒼ざめた天の高みから、
        あなたに仕える美しい狩人、俺の運命を支配する人の名を。
        ああ、ロザリンド、この木々が俺の手帳だ、
        その幹に思いの丈を彫りつけておこう、
        そうすれば、この森に住むすべての者の目が、
        いたるところであの人の美徳の証を見ることになる。
        走れ、走れ、オーランドー、木という木に刻みつけるのだ、
        たとえようもなく美しく清らかなあの人の名を」


偶然の音楽


ポッツィ「それまでは何もかもが調和していたんだ。
      何もかもが俺たちにとって音楽に変わるってところまで来ていたんだ。
      なのにあんたはわざわざ二階へ行って、
      楽器を全部メチャクチャにしたのさ。
      宇宙にちょっかいを出したんだよ、あんたは。そういうことをやったら、
      絶対償いをさせられる。俺まで一緒に償わされるのが残念だね」


間違いの喜劇


アンティフォラス「美しい人、それ以外にあなたの呼び名を知らないし、
          なぜあなたが僕の名前をご存じなのかも分かりません。
          あなたの知識、あなたの美しさは、
          地上の奇跡、地上の神です。
          教えてください。かわいい人。どう考え、どう話せばいいのか。
          鈍く、多くの間違いに窒息しかけ、
          たよりなく、浅はかで弱い僕の頭に、
          あなたの言葉の隠された意味を明かして下さい。
          なぜ、僕の純で一途な魂を、
          未知の不義の世界に、さまよわせようとするのです?
          あなたは神ですか?僕を新たに造り直したいのですか?
          それなら造り変えて下さい。あなたの力に従います。
          だが、僕が僕であるとすれば、
          いま泣いているお姉さんは僕の妻ではなく、僕には、
          あの人のベッドを尊ぶ義務もありません。
          僕の心は、もっともっとあなたの方に傾いている。
          ああ、美しい人魚、あなたの歌声で僕を惹き寄せ、
          お姉さんの涙の海で溺れさせないで下さい。
          ご自身のために歌って下されば、僕はあなたに溺れます。
          銀の波間にその金髪を拡げて下されば、
          その輝かしい空想の中で、
          至福の果てに死んでも本望です。
          浮いた恋なら沈むがいい、溺れるがいい」


タイタス・アンドロニカス


エアロン「祈るなら悪魔になさい、神々はわれらのことなどとうの昔にお見限りだ」


カリギュラ


カリギュラ「八月の美しい夜だった。彼女は少し気取っていた。おれはもう寝ていた。
       月は始めのうち地平線のうえで血まみれだった。
       それから次第に軽やかに、すいすいと昇り始めた。
       昇れば昇るほど明るくなった。星のさやぎでいっぱいの夜のまんなかに、
       彼女は乳色の水をたたえる湖のようになった」


ムサシ


小次郎「およそ剣術の根所は、足の運びと腰の据え方にある。
     わたしの流儀、巌流においてもそれは同じだ。
     いまからでは遅いかもしれぬが、とにかく命がけで励め」
     「命がけで励むならば、かならず活路が開ける、と(咳払い)
     云えば云えようし云わねばそれまでであろう・・・」
     「つまり・・・奇跡がおこるかもしれぬ」
     「いや、奇跡をおこそう」


時計じかけのオレンジ


アレックス「電話は使わせないよ、奥さま」
       「シーンは続く」
       「皆さんの可愛いアレックスは改めてさよならを言うよ」


台詞を読むだけでも思い出されますよね。
時計じかけのオレンジ」はまだ今年観たばかりなので、
アレックスのあの美しい姿を思い出しては、どこか切なくて愛しくて心掴まれます。
やはり美しい台詞、格好いい台詞が好きです。
特にシェイクスピアカミュは、そういう台詞の応酬でした。
深さもあるので、とても惹きこまれました。
そしてこの上なく美しいオーランドー、アンティフォラス、エアロン、カリギュラ
小次郎、アレックスがそういう台詞を語るのですから、
心奪われないわけがないですね(笑)。
しかも小栗くんが演じるとどんなに悪役でも、愛しさ、切なさが付きまとい、
愛しい台詞として、心に落ちてきます。
「髑髏城の七人」も、この上なく美しく色っぽい捨之介が、
どんな台詞を語るのか、楽しみにしたいと思います。