風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

芝居から届く愛

陽ざしが暖かいです。
みお*さんから教えていただきました(ありがとうございます)。
【 夏野苺さんのツイッター 】に、小栗くんを撮影したことが書かれています。
“今日の撮影は、今回初めて旬くんとセッションする雑誌!
 表紙と中のグラビアページを担当しました!”
金髪の小栗くん、綺麗だろうなあ、とても楽しみですね。
さて、もう少しで「時計じかけのオレンジ刈谷公演だと思うと、
ドキドキしてしまうので(笑)、今日はニャンニャンニャンで、猫の日
その猫の日に、過去、どんなことを書いていたか調べてみました。
ちなみに今は飼っていませんが、猫、大好きです。
2008年2月22日のブログ(猫のことは書かれていませんが・笑)、
あるラジオで小栗くんが、
「今までで一番お世話になったと思う人は?」という質問に、
森安建雄さんと答えていたということで、その森安さんへの、
小栗くんの追悼文のことが、以前、ネットの記事になっていて、
そのことを書いています。記事の一部を抜粋して載せますね。


名実ともに“旬”のイケメン俳優、小栗旬、そこまで登り詰めた背景には、ひとりの「恩師」との出会いがあった。
子役時代から実力を磨いていた小栗の才能は、演出家の蜷川幸雄もいち早く見抜いていたが、小栗が「人生の師」として仰ぐのが、一昨年に病死した映画監督、森安建雄さんだ。
森安さんは映画関係者の間では知る人ぞ知る人物。巨匠・今村昌平をはじめ、長谷川和彦相米慎二といった名監督に信頼され、助監督を長く務めた。
撮影現場から離れた晩年は若手俳優を育成。
小栗も、同じく俳優で兄の小栗了とともに生徒として薫陶を受けた。
追悼特集を組んだ映画専門誌「映画芸術」419号(2007年5月発売)では、了ら6人の俳優が座談会で、視力を失っても指導に情熱を注いだ森安さんの温かい人柄をしのんだが、小栗も追悼文を寄せていた。
その中で、小栗は16歳のころに初めて会った白髪頭、無精ひげの森安さんの第一印象を、「仙人」となつかしそうに振り返り、「なんで君は人間を愛さないんだ」と厳しい言葉をかけられたエピソードを紹介。
〈少しは俺も人を愛し、その上で人を愛した芝居を出来ているでしょうか?〉と恩師に問いかけていた。
雑誌の発売当時、すでに小栗はTBS系「花より男子」シリーズなどで、多くのファンを獲得していたが、その後、くしくも森安さんのめい、森安彩プロデューサーらと組んだ、フジテレビ系「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」で、人気を不動のものにした。


その「映画芸術」419号(2007年5月発売)に掲載された、
小栗くんが書いた追悼文はこちら。


仙人。
正直な話、当時16歳だった僕は、中目黒にある会社で出会った人物の事を、
第一印象でこう思いました。
どこから出ているのかわからない甲高い声、顔中を覆うように生えた不精髭、
そのすべてと頭髪までもがほぼ白髪、
そして僕自身のどこまでを見つめているのかわからない瞳。
そして言われた一言。
「なんで君は人間を愛さないんだ」
きっとこの人は仙人なんだ。僕は心の中でつぶやきました。
そう、その人こそ僕の人生のお師匠森安建雄さんです。
その仙人はそれからの僕の道を常に冷静に時には力強く、一言一言じっくり
大好きだったハイライトをくわえながら聞いてくれました。
先生ぶって押しつけがましくする事もなく、いつもすぐ隣に立ち、
「大丈夫だ、力抜いて、もしかしたらこんな考え方もあるんじゃないか?」と、
背中を押してくれました。
ただただ、人間の温もりと時に冷たさを、全て身を持って教えてもらいました。
感謝の気持ちを述べていったら、きりがありません。
本当にありがとうございました。
すこしは俺も人を愛し、その上で人を愛した芝居を出来ているでしょうか?
ハイライトを吸いながらゆっくり見守っていて下さい。


この小栗くんの言葉を読むと、いつも胸がいっぱいになってしまいます。
小栗くんは16歳のとき、この方と出会えて、本当によかったですね。
もともとご家族から愛されて育った彼なので、愛する力はちゃんと持っていて、
そこに蓋をしていた16歳の頃だったのでしょうか。
それを見抜いて、押しつげがましくなく、導いて、教えてくださった森安さん、
小栗くんは今では、誰よりも人を愛し、その上で人を愛したお芝居が、
出来ていると思います。
心にちゃんと届くのは、人を愛したお芝居が出来ているから、
彼が演じるキャラクターが、どんなに悪人でも、何故か愛しいのは、
そのせいかなとも思います。
森安さんという大きな愛に出会って、その蓋は取り除かれ、
彼の本来持っている、優しさ、繊細さ、細やかな愛が、
人に対してもお芝居に対しても、泉にように湧き出てきたのかなと思います。
小栗くんのお芝居から、たくさん愛をもらっていますよね。
お芝居から届く愛は、日々を豊かに潤わせてくれます。