晴れたり曇ったりしています。
明日「Woman」初回ですね。予告では手を振る信さんが見られました。
ドラマ、楽しみですね。
では「小栗旬 Next Stage」の感想の続きを書こうと思います。
【 amazon.co.jp 小栗旬 Next Stage 】
まだ1回読んだだけなので、簡単な感想のところもありますが、
項目ごとに書いていこうと思いますので、読みたい方だけお願いします。
小栗旬 Next Stage
<ロングインタビュー>
小栗くんのロングインタビューは、昨日書いた言葉の他に、
これらの言葉が印象的でした。
この10年の中で、一番大きかった仕事について。
小栗「自分の中で、いつもすぐに思い出してしまうのは、
やっぱり『カリギュラ』ですね。」
やはり「カリギュラ」なんだと思いました。
「カリギュラ」凄い作品でしたから。
小栗くんにとってもそういう位置なんですね。
小栗「この10年が本気で勝負ですよね。マジで。ここからどうして行くかが、
かなり自分の人生を左右して行くことになるなと。」
その本気の勝負を楽しみに見せていただきます!
<スペシャル対談 1 蜷川幸雄×小栗旬>
まずは対談をしてくださった蜷川さんに感謝。
いつもの二人の会話の感じもありながら、過去の舞台の話、
蜷川さんの考え、演出家のこと等、興味深いお話が続きました。
その中で印象的だった言葉。
蜷川「今日はすっきりしているんじゃない(笑)。
やっぱりかっこいい小栗を見たいんだよ。
しょぼくれていく小栗なんかちっとも見たくないよ。
常に時代のトップを走る小栗を見たいと思うから、
いろいろ厳しく言っているわけで。神経を休ませたくないんだよね。」
大大大賛成です!やっぱり格好いい小栗くんが見たいです!
これからも厳しくお願いします(笑)。
小栗「シェイクスピアや古典のもつ魅力って、自分に酔える瞬間って確実にあるし、
でも酔い過ぎると、ただ詠うだけになってしまうので、
気をつけないといけないし。そこをちゃんと腹に落としこんで、
言えるようになるとすごく自分が広がった感じになります。
だから、蜷川さんと舞台をやるなら、「全然しゃべれてねえ」って、
言われながら古典をしゃべっていきたいですけどね。」
蜷川「じゃあやろう!」
小栗「とにかく元気そうで良かった。」
蜷川「ああ元気だ、ありがとう。よかった、会えて。」
小栗「こちらこそありがとうございました。」
ちょっと胸がいっぱいになってしまいます。
本当によかったです。二人が会えて、ちゃんとお話ができて、
次は舞台に小栗くんを呼んでもらえますように、
お願いします!
古典での格好よく美しい小栗くん、期待しています!
<あかいくらやみ 舞台レポート>
「あかいくらやみ」という舞台をいろいろ思い出しながら読みました。
<ロングルポタージュ>
蜷川さんとの握手についての文章が、やはり蜷川さんは、
「ムサシ」の再演も小栗くんにやってほしかったのでは〜と思いました。
「感情が複雑に混ざったいい顔になってきている」という言葉が嬉しかったです。
<スペシャル対談 2 役所広司×小栗旬>
「小栗君とは一緒に話していて楽しかったから。」
「安心して(お酒を)飲んじゃうね(笑)。」という、役所さんが素敵です。
また共演できるといいですね。
<小栗旬報 2006-2013>
2006年から2013年の「小栗旬報」の連載分、
その一部と写真が載っています。
その時々の小栗くんが思い出されます。
当然髪型も違うのですが、表情も違って、
そのときの彼の思いも違う、過去を遡ると、
未来はこうだよって教えてあげたくなるような(笑)、
そのとき苦しくても皆の力を借りながらも、
小栗くん自身の努力と人間力で切り開いてきたのかなあと思います。
でもちゃんと楽しそうであることが嬉しかったりします。
<5人の監督・演出家が小栗旬を語る>
<沖田修一>
「キツツキと雨」クランクインがラストの海辺の場面で、
「いいな。いける」と思ったこと。
そして最後の文章。
「終わってみると映画監督を経験している俳優さんだからいいのではなく、
小栗さんがいいんだと思いましたね(笑)。
またいつか、社交辞令じゃなくて、一緒にやれたらいいなと思います。」
“社交辞令じゃなくて”〜がいいですよね(笑)。嬉しいです。
また沖田監督の作品に、呼んでいただきたいなあと思います。
<河原雅彦>
「時計じかけのオレンジ」が赤坂ACTシアターの観客動員記録を更新し、
地方公演もチケットがとれないくらいの大盛況。
「それはなんといっても、強烈過ぎる原作と、
主役・小栗旬のコラボレーションによる化学変化が大きかったと思います。」
「小栗君って人懐っこくて、精神的な意味で肩組むことが好きなんですよね。」
「彼はこれからも自分の特性とは異なる難しい役にトライし続けるでしょう。」
「彼はなぜそんなことをするのか。世間に広く受け入れられる、
スターの素質があっても、そこに安住してはいけないという勘が、
常に働いているのだと思います。」
河原さんはちょっとひねった文章というか(笑)、
小栗くんのアレックスが自分が思っていたのと違う方向へ、
行っているのだけれど、でもそれがよかったみたいな、
小栗くんならでは〜みたいな、
そして最後の三行が本気なんだろうけど、ちょっと面白かったです(笑)。
<長塚圭史>
「小栗旬は、まず人としては、まっすぐでなんでもよく吸収しようとする、
意欲に満ちている。俳優としては、テクニックよりも、
情念で演じたいという思いが強いことと、舞台に対する思いが強い。」
「俳優として、人を惹きつける力は十分持っているから、
次は台詞を聞かせる方法を高めていくといいかもしれないということは、
本人にも時々言いました。」
長塚さんもよく見てくださっていて、なるほどなあと思うことが多かったです。
<西浦正記>
「全体を見る力がある。」
「彼は本人の感覚も、演技そのものも繊細。」
「演技と感じさせないナチュラルな芝居と、いわば紋切り型ともいえる、
大きな芝居の両方が出来る。」
「いつか、彼には本当の悪役をやらせてみたい。」
そうそうと頷くことが多かったです。繊細で、ナチュラルな芝居と、
大きな芝居の両方が出来るというのは本当にそうですよね。
ただ午前中エンジンがかかりにくいという指摘が、
なんとなくそうだろうなあと思いました(笑)。
<三池崇史>
「でも小栗君はその中で、ギリギリの境界線に立ちながら、
動物的な危うさを持ち続けている。」
「彼が衣装を着て現場に立つと問題は8割以上、解決してしまう。
やはりこちらは自分の演出を補ってもらえる、
救ってもらえる存在を求めていて、小栗君はそういう一人なんです。」
「撮るほうとしてはある役が出来上がるのと同時に、
演じた人間が俳優として映画の現場から何かを吸収して、
撮り始めた頃にはなかった魅力を身につけているのを見ると、
俳優自体が僕らのもう一つの作品だと感じるんです。
まさに小栗君は、そういう存在でした。」
三池さんの言葉も好きです(笑)。興味深く読みました。
そういうふうに見てくださって嬉しいなあと思います。
また一緒にお仕事出来るといいですね。
<小栗旬データブック>
細かく丁寧に、ちゃんとコメントも入って、掲載されています。
小さなモノクロの写真も載っていて、貴重なデータブックです。
<あとがき>
直筆、久しぶりで、それだけで嬉しいのですが、
もう少し細いペンで書いた方が彼の字にはいいような(余計なお世話ですね・笑)、
それから最後の「よろ〜」は、「〜」のところは、
「しく」を簡略化したのでしょうか(笑)。
それともただ単に「よろ〜」なのでしょうか(笑)。
最後の最後で、チャンチャン♪みたいな、
そこも小栗くんらいんですけど、そんな「Next Stage」でした(笑)。
でも本当に「小栗旬報」連載10年記念に相応しく、
小栗くんの過去、現在、未来が詰まった、愛が溢れる1冊でした。
宝物の1冊になりました。
そして蜷川さん演出の古典での美しい小栗くん、待っています!