風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

岳ーガクー 感想

晴れました。夏のような日になりました。
7日、「岳」が公開になりましたね。
日舞台挨拶、明日のワイドショー等で見られるかな。
記事、たくさん出ていますが、こちらを紹介します。
【 小栗旬「作品を通じて生きる勇気を」。主演作公開初日 】
皆さん、揃っての舞台挨拶、よかったですね。
メールにて教えていただいたのですが(ありがとうございます)、
2回目の舞台挨拶には、小栗くんのご両親もいらしていたようで、
まさみちゃんと何か話していて、終始ニコニコしている様子だった小栗くん、
「今、両親が来ているんですが、親父がずっとポップコーン食べてるんですよ」
と可笑しそうに笑顔で話したそうですよ。
皆が何処だろう?と探し始めたら、「探さないであげてください」とも、
言っていたそうで(笑)、微笑ましいエピソードを教えていただきました。


その「岳」、今日、観てきました。
こちらの映画館では一番大きなスクリーンで上映してくれました。
客層は、安心できる客層というか(笑)、
若い女の子もたくさん観に来ていたのですが、
中高年のご夫婦がとても多くて、なんだか嬉しかったです。
映画は、ストレートに感動が伝わる温かい映画になっていました。
何度も泣いてしまって(笑)、でも私だけでなく、
劇場を出るときに、前にいた若い女の子同士の会話にも、
「泣いてたね」「〇〇ちゃんこそ、号泣して、しゃくりあげてたじゃん」なんて、
声が聞こえたり、真摯にまっすぐに作ってあって、
その思いにも感動しました。主人と一緒に行ったのですが、
主人は「新しい小栗くんだったね。小栗くんもまさみちゃんも上手いから、
映画が成り立ってた」と、どことなく上から目線なのですが(笑)、
でも嬉しい言葉をもらえました。
時計じかけのオレンジ」を観てから、小栗くんに関しては、
一応、一目置いてくれるようです(笑)。
それでは、「岳」の感想を書きたいと思いますが、ネタばれを含みますので、
読みたい方だけお願いします。パンフレットはまだ読んでいません。







岳ーガクー             片山修監督作品
                    島崎三歩 小栗旬
                    椎名久美 長澤まさみ


いろいろな職業がありますが、何が一番頭が下がるかというと、
あらゆる救助をする方々です。まさに命がけで、他人を救助する、
もちろん二重遭難を防ぐため、周到な準備と訓練と、そして判断、
いろいろなものが要求されますが、でもやはり人間的にも大きくないと、
とても出来ない職業だと思います。
最初は、久美の思いの方に共感しました。いろいろなことに理不尽さを感じ、
葛藤を抱える久美。
そんな久美に対し、三歩は飄々とおおらかに対応していきます。
小栗くんは本当にもう三歩にしか見えませんでした。
私は漫画「岳」は読んでいないのですが、登山家特有の、
ちょっと浮世離れした感じというか、あの野口さんのように(笑)、
そういう感じさえ、小栗三歩にもあって、驚きました。
なんというか、熱く頑張って引っ張るのではなく、
山に生きる人特有の、おおらかさ優しさが、凄くよく伝わってきて、
短いシンプルな言葉が、とても心に響いてきます。
「久美ちゃんは生きよ」
思い出しても、涙が滲んできてしまうのですが、
三歩はああやって、軽々と雪山を走って、きっと助けに来てくれる、
そういう思いを信じさせる、とても説得力のある三歩でした。
撮影は凄く大変だったと思いますが、
小栗くんは運動能力が高いので、大変なことでも、
なんなくやっているように見えて、素晴らしかったですね。
命に対して、真正面から向き合っている映画なので、
重いところもたくさんあるのですが、三歩の優しさ、大きさ、
軽やかさ、そして笑顔が、映画を温かく爽やかにしていると思います。
まさみちゃんもとてもよかったです。
久美の成長物語とも言えるのですが、迷ってぶつかりながらも、
だんだんたくましい救助隊員になっていくところ、
拍手を送りたくなりました。
そしてなんといっても、山々の景色がものすごく綺麗でしたね〜。
自然って、山って凄いなあって、一度だけ、雲海は見たことがあるのですが、
別世界ですよね。
三歩を見ていて、山に登るということは、生きること、食べること、
どんどんシンプルになるということかなと思ったり、
山の魅力について考えたりしました。
でも、久美に人工呼吸をする(唇と唇で・笑)ところは、
航一と里美はとうとう・・・なんて思ってしまって(すみません・笑)、
しかし「ロボコン」から「岳」へ、久々の共演で、
今回もいい作品で共演できて、本当によかったなあと思いました。
佐々木さんも渡部さんも市毛さんもさすがで、子役の子もとても可愛かったですね。
大きな月をバックに、崖のところでコーヒーを飲んでいる三歩、絵になりました。
きっと今もどこかの山で、ひょいひょいと軽やかに駆けているんだろうなあと、
そんなことを思いながら、なんだか力をもらったような、
爽やかな温かな感動で帰ってくることが出来た、
気持ちの良い映画だったと思います。