風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

キツツキと雨 名古屋舞台挨拶

晴れていて思ったより暖かな一日でした。
【 小栗くんの公式HP 】より。
23日(月)14:05〜放送  KTV「ハピくるっ!」生出演!だそうです。
見られる地域の方、見てみてくださいね。
じゅんぺんさんが20日のコメント欄に、「キツツキと雨」の、
完成披露試写会のことを書いてくださいました。ありがとうございます。
読んでみてくださいね。


そして今日、おかげさまであの156席という難関を突破し(笑)、
キツツキと雨」、名古屋での舞台挨拶に行ってきました!
ミリオン座というところで行われたのですが、とても小さな映画館です。
こちらの動画で、映画館の様子を見ることができます。
【 伏見ミリオン座 映画館情報 映画屋どっとcom 】
キサラギ」もここで上映されました。そのとき以来の来館で、
ちょっと迷いそうになったのですが、無事に着いて、時間まで、
「ひまわり」や「いちご白書」のパンフレットを見ながら過ごしました。
そしていよいよ開場なのですが、椅子には座席番号がないので、
チケットぴあで購入したときに、整理番号が書いてあり、
その順番にまず並びます。
そして「キツツキと雨」はミリオン 1 で上映されたのですが、
扉のところで係員の方が、1番の方、2番の方、3番の方と順番にチケットを切って、
中に入り、好きな席に座ります。前の席から埋まっていき(当然ですね・笑)、
私はおかげさまで、20番台だったので、かなり前の席に座れたのですが、
慣れないのでついオロオロして、結局一番端の席になってしまいました。
舞台もよく一番端の席になるので、身体に沁みついちゃってるみたいです(笑)。
それで、皆さん席につかれたら、マナーCM の後、すぐ映画が始まりました。
一番端の席でしたが、映画は観やすかったです。
そして映画「キツツキと雨」、とてもよかったです!
皆さん、書いていらっしゃいますが、淡々と穏やかに押しつげがましくなく、
でも心が通じ合う様子が、沁み込むように伝わってきて、
クスクス笑えるところがあり、でもリアリズムもしっかり感じられ、
エンドロールを観ながら、良い映画に出られて、
小栗くん、本当によかったなあって思いました。
こういう生活感のある映画、田舎町に住むその人々の、
当たり前のように毎日繰り返される仕事であったり、生活であったり、
その土、水、埃、空気、そういうものが伝わってくる画面に、
小栗くんには居てほしかったので、そういう映画に出てほしかったので、
観ながら、本当に嬉しかったです。
いわゆるブレイク後、ちょっとそういう映画に出ていなかったので、
よかったなあってしみじみ思いました。
映画の感想は他にもいろいろあるのですが、
ネタばれになってしまうので、また後で書きますね。
そして拍手が起こって映画が終わりました。
電気がつきます。
扉が開いて、カメラを持った方等、いろいろな人たちが入ってきて、
司会者の女性の方が前に立たれました。
ここからはいつものうろ覚えなので、雰囲気で味わってください(笑)。
司会者の方が、
「皆さん、お待ちかねですね。今日は凄いゲストの方が来てくださいました。
役所広司さんです」〜すると、私の席のすぐ前の扉が開いて役所さんが登場。
こちらの扉からだった!と、
一番端に座ったことをこんなに喜んだことはありません(笑)。
すると「小栗旬さんです」という言葉とほぼ同時に小栗くん、登場!
小栗くん、私の好みに合わせてくれたのか(それは違います・笑)、
お髭なし、黒髪は前をさげたナチュラルな髪型で、黒のフードつきのインナー、
黒いジャケット、黒いズボン。もうそれはそれは素敵でした。
顔が小さくてスラッとして背が高く、顎の線もシャープで、
時計じかけのオレンジ」の刈谷公演のときのアレックスも、
とてもとても美しかったのですが、それとはまた違った美しさで、
綺麗なままでいてくれてよかったって思いました。
小栗くんをこうやって生で見ると、いつも思うのですが、
あまり芸能人と思えないんですよね。
それは稀に見る美しい青年なんですけど、
あまりにもスクッとなんのてらいもなく真っ直ぐに立っているその姿に、
俳優という職業を持つひとりの青年の、
心意気というか心の透明さに感嘆するというか、
そこにいつも心を持っていかれます。
そんな素敵な小栗くんに感動した後(笑)、
沖田監督も加わって、司会者の方が三人にお話を聞く感じで、
舞台挨拶が始まりました。
沖田監督は思ったよりドギマギしていなくて、にこやかでしたよ。
グレーのスーツ姿の役所さんもとてもにこやかで、気さくで、
ファンになりそうでした(笑)。
お話の内容は、「キツツキと雨」はこちら東海地方で撮った作品なので、
こちらからヒットさせてもられると嬉しい。
劇中、映画を撮る話だったので、小栗くんの「カット」の次に、
沖田監督の「カット」の声がして、混乱してしまうこともあった。
小栗くん自身が監督したときは、この劇中よりもっとスタッフは優しかった(笑)。
お風呂でのシーンのいつもの前バリの話(笑)等、
私はその中で、二つの言葉が印象的でした。
まず小栗くんから「僕は名作に出たと思っているので、
本当にいい映画ができたなあと思っています」
沖田監督は恥ずかしそうでしたが、
正直な言葉だと思うので、小栗くん自身からこういう言葉が出たことは、
本当に嬉しかったです。
もうひとつは、ドバイ国際映画祭で役所さんが主演男優賞を受賞されたことを、
皆で拍手でお祝いしたときに、役所さんが「小栗くんのおかげ」と言ってくださって、
小栗くんが「いえいえそんな」〜みたいに首を振って、
恥ずかしそうにしていたのが可愛かったです。
演技をする上で相手役は大事だと思うので、
役所さんからその言葉を聞けたことは、凄く嬉しく思いました。
その後、劇中の小沢商店の店主役の俳優さんがこちらの地方の方ということで、
その方も登場しました。
本当に劇中のそのままの方で、そこを司会者の方に言われて、
隣で小栗くんが大笑いしていました。
お話の最中、小栗くんはたびたび指を顔に持っていくことがあり、
綺麗な指にまたドキドキしました(笑)。
そして私の前の前がちょうど大きな通路になっていて、
そこでフォトセッションをすることになり、
スクリーンの前に立っていた皆さんが、映画館なので、一番低い位置から、
上ってくるように歩いてくるのですが、
やはり私の方の通路を上がってきたので、
小栗くん、役所さんがどんどん近づいてくる感じで、
どんどんドキドキしました(笑)。
そして前を横切る感じで、後ろ姿になって、ポーズをとります。
その横顔がですね。本当にため息が出るような美しい横顔で、
ビスクドールのような肌、通った鼻筋、形よい唇、
まさに見る人すべてを投げ倒すような素敵オーラで、
横顔は、「お気に召すまま」オーランドーが通路を通っていくときも、
それは美しい横顔だったのですが、なんかもう素晴らしかったです(笑)。
観客の皆をバックに写真を撮るときに、「皆さん、手を振ってくださ〜い」と言われて、
小栗くんがブンブン手を振っていて、「そこまで振らなくても」なんて言われていて、
お茶目な小栗くんでした(笑)。
こちらの地方でこの様子が、どこかで放送されるといいなあと思います。
小栗くんは自然体で穏やかでにこやかで、
役所さんも最後退場するまでとてもにこやかで、小栗くんも手を振って、
扉の向こうへ去っていきました。
素敵な映画と素敵な小栗くんと、本当に素敵な一日でした。


記事もUPされました。短いですが動画もあります。
【 キツツキと雨 役所広司・小栗 旬・沖田修一監督@伏見ミリオン座 舞台挨拶!】
こんな感じで素敵な小栗くん、役所さん、沖田監督でした。
では「キツツキと雨」映画の感想をネタばれを含むところを、
少し書いていきたいと思いますので、読みたい方だけお願いします。







キツツキと雨        沖田修一監督作品
                 克彦  役所広司
                 幸一  小栗旬


とてもゆったりと、しかし心のひだが繊細に描かれていて、
でも重すぎず、ユーモアもあって、良い作品でした。
最後の青い海、砂浜に置かれた克彦さんからもらった監督用の椅子が、
小さくポツンと見えるシーンがとても清々しく温かく、
幸一監督は、また新しい映画を撮り始めているのだなという、
幸一監督の「ヨーイ、ハイ」の声も、優しくしかし心強く、
ここで終わるのかなと思ったのですが、
その後、また木を切っている克彦さんの表情が映って、
その表情を見たら、凄くこみ上げて来てしまいました。
この映画は先ほども書きましたが、
生活感があって、田舎町に住むその人々の、
当たり前のように毎日繰り返される仕事であったり、生活であったり、
その土、水、埃、空気、そういうものが伝わってくる画面が続き、
そこにリアリズムがあり、
でも映画撮影というちょっとした違う時間が流れる日々があったこと。
その少し夢のようなというか、そんな時間が過ぎたことが、
まるで息子のようだった監督との出会いとも相まって、
どこか寂しい表情にも思えて、心掴まれました。
映画はよく夢を売る商売ともいいますが、
その夢の橋渡しをした日々が過ぎてしまったという、
そんな思いが凄く伝わってきて、何も台詞はないのに、
役所さん、素晴らしいなあと思いました。
幸一は頼りなくて、優柔不断で、ずっと俯きがちで、
でも感性が鋭くて、少しずつ少しずつ自信がついてきて、
でも人が変わったようにならないところもよくて、
克彦さんもだんだん映画に入り込んでいくのですが、
でも木こりの克彦さんのままで、そこもいいですよね。
そしておちゃめなんです。
そうそう、東京国際映画祭のときに小栗くんが、
「チャーミングな映画」と言っていましたが、
そうですね。出る人出る人、皆さん、チャーミングでした。
そこに監督の人間への愛を感じます。
幸一くんはお風呂のシーンもたくさんあって(綺麗ですよ・笑)、
無理やりあんみつを食べさせられるところも可愛く(笑)、
最後の雨のシーン、感動しました。
小栗くんが「キツツキと雨」に出演できたこと、本当によかったです。
こうやってずっと夢を売る側で、私たちにたくさんの、
優しい思いや温かい思い、素敵な思いを届けてほしいなあと思いました。