風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

キツツキと雨 大阪舞台挨拶

晴れたり曇ったりしています。とても寒い日になりました。
22日のコメント欄に、映画に参加された、“あんみつのおばさん”さんが、
撮影の様子を少し書いてくださっています。ありがとうございます。
読んでみてくださいね。旦那様が、役所さんに、方言指導された方だそうで、
私は結婚するまで岐阜県にいたので、それも東濃地方だったので、
懐かしいところ、たくさんありました。
映画に出てきたお菓子が知っているお菓子だったり、
私の家は父親が岐阜県民、母親が埼玉県民なので、家庭内は、
微妙な言葉使いだったのですが(笑)、映画を観ていて、
こんな話し方、するするって思って(笑)、すごくあのあたりの雰囲気が、
出ていたと思います。
エンドロールは馴染みの市や町がたくさん出てきましたので、
私としては、そんなところも楽しく親しみを持って、見せていただきました。


同じく22日のコメント欄に、完成披露試写会の様子を竹栗さんが、
名古屋の舞台挨拶の様子をはるほさん、*まろん*さん、ことりさんが、
大阪の舞台挨拶の様子を、shu shu さんが、
関西地区で放送された「ハピくるっ!」の様子を、
BBS にてゆまさんが、コメント欄にて shu shu さんが書いてくださいました。
ありがとうございます。読んでみてくださいね。
素敵な小栗くんで、良い作品で、本当によかったと思います。


そして私は昨日、大阪の舞台挨拶にも行って来てしまいました(笑)。
今年公開予定の映画、
キツツキと雨」「荒川アンダーザブリッジ」「宇宙兄弟」「踊るファイナル」のうち、
どの映画の舞台挨拶に行きたいかを考えた場合、
やはり「キツツキと雨」の舞台挨拶に行きたいと考えて、
大阪の舞台挨拶の場所を確認したら、大阪駅直結の場所だったので、
これなら行けるかなと思い、チケットを取りました。
そして新幹線の切符も買った後、名古屋の舞台挨拶があることがわかって、
でも156席だったので、きっとだめだろうと思って、
しかし名古屋ではなかなかないし、せっかくなので挑戦してみて、
諦めようと思って、それがなんとチケットが取れてしまい、
こうなると両方行きたくなり、家族を拝み倒して(笑)、許してもらい、
2日連続の舞台挨拶参加となりました。
はい、山のような言い訳、終ります(笑)。
舞台挨拶、2日間、参加してよかったです!
素敵な素敵な小栗くんを見ることができて、
それも嬉しかったのですが、「キツツキと雨」を2回、観ることができて、
これもとても嬉しかったです!
私が昨日行ったのは、大阪ステーションシティシネマの方です。
なんばパークスシネマの方が記事になっていますね。
【 小栗旬、家族は熱狂的な虎ファン 】
この服装の上着を脱いで、ベストにシャツの状態で、
小栗くんは現れました。だからちょっと高倉奏くんみたいでした。
今回は遠目の席でしたが、全身がよく見えて、
私は立ったままで、足を交差させたり戻したりする仕草が好きなんですけど、
足が長い人じゃないとさまにならないという(笑)、
小栗くん、よくその仕草をするのですが、
それがたびたび見られて嬉しかったです。
スラッと長身で、足の長さも際立って、とてもとても素敵でしたよ。
小栗くん、役所さん、監督のお話についてはまたもうろ覚えですが(笑)、
小栗くんから、幸一の部屋の変化を見てほしいと言われて、
その後、映画を観たので、あ、このことかな?というところがありました。
役所さん、小栗くん、お互いの印象は、
例の部屋に飲みに来た後、いつのまにかいなくなった小栗くんの話もあり(笑)、
でも役所さんからは、小栗くんは、小さいときからこの世界に携わっているので、
プロフェショナルだと言われていました。
小栗くんからは、一緒に撮影していて、こうして映画が出来上がって、
その映像を見ると、役所さん、凄いなあとやはり思いますと言っていました。
監督は名古屋のときよりも、ドギマギしていて(会場が広いせいかな・笑)、
いろんな方に力をいただいて作った映画等、そんな話をしながらも、
最後には、でも気楽に観てくださいと仰っていて、
やはり最後は、その作品そのものを楽しんで、ということを、
言われているのかなと思い、そういうところも、いろいろ押しつけたくないという、
沖田監督らしいなあと思いました。
私は2回観て、「キツツキと雨」は小栗くん出演作品のベスト1として、
ロボコン」「キサラギ」と並びました。
たくさん笑うんですけど、なんだか最後は涙が出てきてしまうんですよね。
あたたかい涙です(笑)。
それでは「キツツキと雨」2回目の感想を書きたいと思いますので、
ネタばれを含みますので、読みたい方だけお願いします。





キツツキと雨


昨日は映画を観ながら、映画作りって素敵だなあと思いました。
どしゃぶりの中、晴れる瞬間を待つ人々。
晴れた日を切り取って、そこに物語を乗せて、
いろいろな感情を入れて、作り上げていく。
それは克彦さんが、切り株を将棋盤にしたように、
発想を広げて、形にして、その喜びを凄く感じました。
当たり前なんですが、監督さんが映画を愛しているなあと凄く思いました。
それから「南極料理人」は食べ物が大きな位置を占めていましたが、
今回も、味付けのりや甘いもの(おだんごやあんみつ)が、
良い役割をしています。
味付けのりを食べながら幸一と将棋をさすシーン、よかったです。
その後、ベタベタしている将棋の駒で息子と将棋をやるシーンも、
最後のなんでもない毎日がまた始まって、
分かり合った父と息子、人差し指で味付けのりをくっつけて食べるシーンも、
息子は父親と同じ職服を着ています。
あんみつは、幸一が一歩を踏み出すというか、
そんな役割もしていて、本当に、いろいろと細やかに作られていて、
それをみつけたとき、優しい気持ちが伝わってきます。
そして2回観て、やはり役所さん、素晴らしいなあと思いました。
無理をしていないというか、林業に携わる人という感じが自然に伝わってきて、
とてもチャーミングで、つい映画作りに夢中になってしまう喜びも、
さりげなく伝わってきて、凄いなあと思いました。
小栗くんもよかったですよね。まったく格好良さを封印した役で(笑)、
でも髪がくしゃくしゃだったりはしていますが、他には、
無理に外見を変えているわけではないので、猫背であったり、
走り方とか、ぼーっとした立ち方、そういうところで、
幸一くんが出来あがっていました。それと目の強さも封印していました。
小栗くん、目がやはり強い力を持っているので、
そこは少し自信が出てきた幸一監督でしたが、晴れやかまではいかないで、
最後はもっと突き抜けた目をするところを、そこは幸一らしく、
うん、上手くいったよ〜というような目だったような気がします。
だから最後の次回作の「ヨーイ、ハイ」は心強くも優しい声でした。
ちょっとまた新しい小栗くんを見た気がしました。
沖田監督はどうして小栗くんを幸一役に選んだのかなと思ったのですが、
幸一が特別な子ではないんですよね。
たとえば何か重大なことがあって、その反抗心で監督になったとか、
そういうことではなくて、ありがちな理由で監督になっているので、
その普通さを小栗くんに求めたのかなと思いました。
良い家庭で普通に育っている、そんな感じが小栗くんに滲み出ているので、
そこは幸一としては、重要だったのかなと思いました。
なんといっても、そんな幸一をどんどん息子のように思ってくれて、
克彦と幸一の心が通じ合っていく様子がいいですよね。
特に克彦が台本に感動していくあたりから、
お風呂での二人の様子はとても微笑ましかったです。
お湯につかったままの移動の仕方、ふたりとも可愛かったです(笑)。
幸一を理解していくことが、息子への思いにもつながって、
のどかな田舎町にいろいろな思いがつながって、
素敵なゾンビになりましたという(違います・笑)、
他にも山崎さんとのシーンも、よかったです。
幸一監督、次回作は長ズボンをはいていて、半ズボンではなく、
つまり半人前ではなく、一人前になったかなという、
そんなことも表していたのかなと、海辺で克彦が作った椅子を、
大事に抱え込もうとして抱えきれず(笑)、走って行った幸一の姿に、
重ねていました。そういうところ、沖田監督の目線が優しいですよね。
苦労がありながらも作ることの楽しさと優しい思いが繋がっていく温かさと、
そこになにげないユーモアが散りばめられ、
ゆっくりと細やかに丁寧に描かれた良質な作品「キツツキと雨」でした。
昨日は最後の幸一の「ヨーイ、ハイ」という声がとても優しく聞こえて、
その声と同時に手を止める克彦の表情にまた心を掴まれて、
鬱蒼とした森の中、佇む克彦の姿に涙してしまいました。
幸一がいい映画を撮ることが克彦さんを喜ばすことなんだよ、なんて、
幸一くんに届けたい気持ちになりました。
これはきっと沖田監督が携わった人たちに贈りたい思いなのかなと思いました。