曇り空です。
昨日、メリル・ストリープさんが来日されましたが、米アカデミー賞のスピーチ、
よかったですよね。米アカデミー賞はニュースで、日本アカデミー賞は、
テレビの中継を見ていました。
ああいう席に小栗くんにいてほしいなあと思いつつ、
でも日本アカデミー賞は、まだ歴史が浅いんですよね。
昔からよく知っているのは、キネマ旬報とブルーリボン賞かな。
「キサラギ」は第50回ブルーリボン賞の作品賞に選ばれています。
小栗くんも主演男優賞の候補5人の中にあがっていましたが、
そのときは加瀬さんが「それでもボクはやってない」で選ばれました。
スポーツ選手と違い、はっきり数字で出るわけではないので、
俳優さんは評価がわかりにくいですよね。
実は私、演技の上手い下手がよくわからないのです(えー・笑)。
あ、凄く下手な人はわかります。見ているとヒヤヒヤしますから。
たとえばピアニストのように、ある程度の水準にいったら、
あとは好き嫌いかなと思うこともあります。
やはり観ているのは自分なので、自分がどう感じたかが一番ですよね。
まず心に届くかどうかです。
ベテランの方でも新人さんでも、その演技によって、
観ている側の心に響くことが一番大事だと思います。
次にそれらしく見えること。
役所さんの木こりはさすがでしたが、小栗くんの新人の監督さん、
他には花沢類の良家の子息、ドリトルの獣医さん、そして管理補佐官(笑)。
以前、「獣医ドリトル」が放送された頃、ファンではない人に、
「本当に獣医に見える」と言われて嬉しかったことがありました。
小栗くんはその役の雰囲気を作るのがとても上手いと思います。
それから押しつけがましくなく、厭味じゃない演技が好きです。
「私、上手いのよ」という感じが透けて見える演技は苦手です。
そしてどこか品のある演技に惹かれます。
俳優さんもやはり良い作品、監督さんに出会わなければならないので、
ある意味、受け身的な部分もあるのですが、
運命的に巡り合う場合もありますよね。
小栗くんでいうと、舞台「カリギュラ」の皇帝カリギュラ役。
あの年齢で、あのタイミングで、あの状況で、
本当に、蜷川さんがすべてを予見して、あつらえたような舞台で、
案の定、素晴らしい開花を魅せてくれました。
映画でもそういう役に巡り合えるといいですね。
「キツツキと雨」の幸一くんもとてもよかったと思います。
そうそう、私は小栗くんの演技が好きなんだと思います(笑)。