風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

記憶の中の甘い声

小雨が降っています。
今夜は「グスコーブドリの伝記」ジャパンプレミア in 花巻ですよね。
宮沢賢治の故郷で、素敵な時間になりそうですね。
そして最新の小栗くんを見られる機会でもあります。
どんな小栗くんでしょうか(もう日向徹仕様ですよね・笑)。
明日ワイドショー等で取り上げてくれるかな。楽しみですね。
それから、サッカーW杯アジア最終予選、いよいよオーストラリアとの対戦です。
ヨルダン戦も、6-0 という見事な素晴らしい勝利だったので、その調子で、
頑張っていただきたいです。応援しています!


さて6月7日のコメント欄で、カミママさんから、私の記憶の中の、
「小栗くんの甘い声」のリクエストをいただいたのですが(ありがとうございます)、
そうですね〜(笑)。
もうこれは今思いついた順で、書いていこうと思います。
まず花沢類はずっと甘い声ですよね。
でも「花より男子2」の第7話のような。
「うれしいよ。連絡くれて。」
「今の俺はさ。牧野に呼び出されたら、いつだって、どこにだって行くよ。」
こういう台詞は、甘いというより切なくなってしまって、
「類!つくしよりいい子たくさんいるって!」なんて言いたくなっちゃうので(笑)、
あえて「花より男子」1の第8話の、
「荷物になる、いらない」とパンフレットを美作に当然のように渡す類とか。
「荷物になる、いらない」って、「えーっ」って感じなのですが、
いわゆるお姫様体質というのかな、わがままで好きです(笑)。
花より男子2」の第4話、キスの後。
類  「あれ、びっくりした?」
つくし「びっくり・・するよ」
類  「だめだった?」
こちらも可愛いですよね。
切なくて可哀想な類を観るのはつらいから、わがままで自由気ままな、
ふわっとした猫ちゃんみたいな花沢類が好きです(笑)。


最初に小栗くん、いい声だなあと思ったのは、2004年に「ロボコン」のDVD を、
レンタルしてきて、その後、ひとり小栗祭りが開催されまして(笑)、
「ごくせん」「Stand Up」等を続々とレンタルしている時期に観た、
羊のうた」のモノローグのシーン。
「去年の夏、僕は何をしていたんだろう。その前の夏も。
 僕の時間は止まってしまった。」
この声を聞いたときかな。
それこそ少年っぽくて、少しハスキーなでも透明感のある涼やかな声で、
制服姿の一砂役の小栗くん。
夏の光、葉陰、鮮やかな緑、風、少年と少女。
姉の指先から血を流しこむ一砂の唇が色っぽかった。


そして舞台での声についてですが、
小栗くん、舞台用の声というか発声がだんだん出来るようになってきて、
その声の出し方だと、私の好きな小栗くんの声とは、
違ってきちゃうかなと思っていたのですが、それが逆で、
舞台用の声がちゃんと出るようになってからの方が、
私の好きな小栗くんの声だわ〜って思うんですよ。
無理なく出せるようになったせいもあるのかもしれませんが、
だから「お気に召すまま」は再演の方が、声が蘇ってきます。


オーランドー「そんな優しい言葉を?どうかお許しください、
        ここでは何もかも野蛮だと思いこんでいたので、
        つい居丈高な態度をとってしまいました。
        みなさんがどういう方かは存じませんが、
        人も寄り付かないこんな場所で
        鬱蒼と枝をたらす木々の陰で
        ゆるやかな時の歩みをやり過ごしておられる。
        みなさんがかつて幸せな日々を送ったことがおありなら、
        鐘の音が教会へと誘うあたりに住んだことがおありなら、
        立派な主人役のいる宴席に招かれたことがおありなら、
        まぶたの涙をぬぐったことがおありなら、そして
        人を憐れみ、人に憐れまれるのがどういうことかをご存じなら、
        私も無理強いはやめ、穏やかな手段が功を奏することを
        願って顔を赤らめ、剣を鞘におさめます。」


オーランドー「ここに懸かってろ、俺の歌、俺の恋の証人だ。
        三つの冠を戴く夜の女王よ、見ていてくれ、
        その清らかな目で、蒼ざめた天の高みから、
        あなたに仕える美しい狩人、俺の運命を支配する人の名を。
        ああ、ロザリンド、この木々が俺の手帳だ、
        その幹に思いの丈を彫りつけておこう、
        そうすれば、この森に住むすべての者の目が、
        いたるところであの人の美徳の証を見ることになる。
        走れ、走れ、オーランドー、木という木に刻みつけるのだ、
        たとえようもなく美しく清らかなあの人の名を。」


「間違いの喜劇」の恋の台詞のシーンも大好きです。
甘い声にぴったりの台詞ですよね。
アンティフォラス「美しい人、それ以外にあなたの呼び名を知らないし、
          なぜあなたが僕の名前をご存じなのかも分かりません。
          あなたの知識、あなたの美しさは、
          地上の奇跡、地上の神です。
          教えて下さい、かわいい人。どう考え、どう話せばいいのか。
          鈍く、多くの間違いに窒息しかけ、
          たよりなく、浅はかで弱い僕の頭に、
          あなたの言葉の隠された意味を明かして下さい。
          なぜ、僕の純で一途な魂を、
          未知の不義の世界に、さまよわせようとするのです?
          あなたは神ですか?僕を新たに造り直したいのですか?
          それなら造り変えて下さい。あなたの力に従います。
          だが、僕が僕であるとすれば、
          いま泣いているお姉さんは僕の妻ではなく、僕には、
          あの人のベッドを尊ぶ義務もありません。
          僕の心は、もっともっとあなたの方に傾いている。
          ああ、美しい人魚、あなたの歌声で僕を惹き寄せ、
          お姉さんの涙の海で溺れさせないで下さい。
          ご自身のために歌って下されば、僕はあなたに溺れます。
          銀の波間にその金髪を拡げて下されば、
          その輝かしい空想の中で、
          至福の果てに死んでも本望です。
          浮いた恋なら沈むがいい、溺れるがいい。」


そういえばちょっとおまけで私事なのですが、
ANN 演劇部で原案に採用されて、小栗くんと電話で話したとき、
初演の「お気に召すまま」を観に行った話をしたら、
わざわざ東京まで、「いらしてくれたんですね」と言ってくれて、
あの当時、小栗くん、24歳でしたら、24歳の男の子が、
「いらしてくれたんですね」と、とても綺麗な言葉使いで、
感動した覚えがあります。
私が随分随分年上なので(笑)、そう言ってくれたのかなと思いますが、
電話で話していること自体に感動しているのに、
そのうえ、言葉使いに感動できるなんて、
それから当分、「いらして」〜という言葉をどこかで聞くたびに、
小栗くんの甘い声を思い出していました(笑)。
王道ラブストーリー「リッチマン、プアウーマン」は、
きっときっと甘い声がたくさん聞けますよね。楽しみですね!