風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

アンティフォラスとオーランドー

よく晴れました。
さて実はお休み中、2005年に購入したテレビが故障しまして、
新しいテレビを買いました。
以前のものと同じ液晶テレビで、大きさは10インチ大きくなって、
大きい上に画面もそれはもう圧倒されるほど綺麗(笑)。
今そこに、彼がいるような感覚に陥るようで、
技術の進歩って素晴らしいですね。
それでもう一度喜々として、以前、wowowでBD録画した「間違いの喜劇」から、
見直しているのですが、それはそれは美しい小栗くんで、
とにかく鮮明にきめ細かく見えるので、
肌なんて、小栗くん、本当に陶器のような白い肌で、
触るとひんやりすると仰った蜷川さんの言葉が触らなくても理解できるような、
改めてこんなにも美しい青年だったんだと心奪われます。
その上体型も長身で細身でしなやかで惚れ惚れしますし、
衣装の布の質感、重さまで伝わってくるような、
テレビを新しくしてよかったなあってつくづく思いました(笑)。
唇の微妙なピンクの色合い、相手の手を握ったとき、
白い指先が薄紅色に変わっていく感じとか、本当にドキドキします。
舞台自体も鏡が並んでいて、美しいドレス、衣装が映り込んで、
その照明とともに、とても綺麗な舞台なので、
最後の赤いリボンを咥えたダンスシーンなんて、
まさに夢のように美しくて心酔しました。
こんなに美しい小栗くんを、あの当時観ていたのだなあと、
生の舞台では本当に美しさに打ちのめされましたから、
とにかくこんなに美しい小栗くんが映像に残ったことが、とても嬉しいです。
やはりBlu-ray で録画したものが特に綺麗に見えるのですが、
でもDVDでも、以前より大きな画面になりましたし、
精度もよくなったので、「間違いの喜劇」のDVD 、特典映像を観てみました。
【 amazon.co.jp NINAGAWA×SHAKESPEARE III DVD 】
特典映像は美しい小栗くん満載なのに、
画面が分割されていて、小さかったので、
今度はテレビ自体が大きくなったので、
その小さな画面も少し大きくなって、ここでも美しい小栗くんを、
充分見ることができました。
そして「お気に召すまま」(初演)のDVD も観てみました。
【 amazon.co.jp NINAGAWA×W.SHAKESPEARE DVD BOX IV 】
こちらもより綺麗に見えました〜。
やはりオーランドーは凄く凄く素敵。
「お気に召すまま」はお話も好きなので、何度観ても心動かされます。
あの森での華やかな婚礼のシーン、
正装したオーランドーと白いウェディングドレスのロザリンドの、
なんと美しく可愛らしく幸せそうなこと!
小栗オーランドーは無敵だと思います(笑)。
そうそう、先日録画した「グスコーブドリの伝記」も、
アニメならではの美しさが凄くて、圧倒されました。
これからはカリギュラ、日向徹や鳥飼誠一くんも観てみたいです。
それでは今日は「間違いの喜劇」「お気に召すまま」の台詞を、
少し書きたいと思います。


間違いの喜劇


アンティフォラス「美しい人、それ以外にあなたの呼び名を知らないし、
          なぜあなたが僕の名前をご存じなのかも分かりません。
          あなたの知識、あなたの美しさは、
          地上の奇跡、地上の神です。
          教えて下さい、かわいい人。どう考え、どう話せばいいのか。
          鈍く、多くの間違いに窒息しかけ、
          たよりなく、浅はかで弱い僕の頭に、
          あなたの言葉の隠された意味を明かして下さい。
          なぜ、僕の純で一途な魂を、
          未知の不義の世界に、さまよわせようとするのです?
          あなたは神ですか?僕を新たに造り直したいのですか?
          それなら造り変えて下さい。あなたの力に従います。
          だが、僕が僕であるとすれば、
          いま泣いているお姉さんは僕の妻ではなく、僕には、
          あの人のベッドを尊ぶ義務もありません。
          僕の心は、もっともっとあなたの方に傾いている。
          ああ、美しい人魚、あなたの歌声で僕を惹き寄せ、
          お姉さんの涙の海で溺れさせないで下さい。
          ご自身のために歌って下されば、僕はあなたに溺れます。
          銀の波間にその金髪を拡げて下されば、
          その輝かしい空想の中で、
          至福の果てに死んでも本望です。
          浮いた恋なら沈むがいい、溺れるがいい。」


アンティフォラス「いや、あなたその人を、あなたは僕の無ニの命、
          僕の目の澄んだ瞳、僕の胸の大切な心、
          僕の糧、僕の運命、僕の希望の的、
          僕の地上の唯一の天国、あなたさえいればそこが天国だ。」


お気に召すまま


オーランドー「そんな優しい言葉を?どうかお許しください、
        ここでは何もかも野蛮だと思いこんでいたので、
        つい居丈高な態度をとってしまいました。
        みなさんがどういう方かは存じませんが、
        人も寄り付かないこんな場所で
        鬱蒼と枝をたらす木々の陰で
        ゆるやかな時の歩みをやり過ごしておられる。
        みなさんがかつて幸せな日々を送ったことがおありなら、
        鐘の音が教会へと誘うあたりに住んだことがおありなら、
        立派な主人役のいる宴席に招かれたことがおありなら、
        まぶたの涙をぬぐったことがおありなら、そして
        人を憐れみ、人に憐れまれるのがどういうことかをご存じなら、
        私も無理強いはやめ、穏やかな手段が功を奏することを
        願って顔を赤らめ、剣を鞘におさめます。」


オーランドー「ここに懸かってろ、俺の歌、俺の恋の証人だ。
        三つの冠を戴く夜の女王よ、見ていてくれ、
        その清らかな目で、蒼ざめた天の高みから、
        あなたに仕える美しい狩人、俺の運命を支配する人の名を。
        ああ、ロザリンド、この木々が俺の手帳だ、
        その幹に思いの丈を彫りつけておこう、
        そうすれば、この森に住むすべての者の目が、
        いたるところであの人の美徳の証を見ることになる。
        走れ、走れ、オーランドー、木という木に刻みつけるのだ、
        たとえようもなく美しく清らかなあの人の名を。」


また夢のように美しい小栗くんを舞台で観てみたいし、
小栗くんから語られるシェイクスピアの台詞も聞いてみたいですね。