風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

リッチマン、プアウーマン #9

曇っていましたが晴れてきました。
まず昨日の「リッチマン、プアウーマン」第9話の視聴率 13.7 % でした。
また上がりましたね!素晴らしい。
宣伝活動をしているわけでもないのに、ここへ来て上がるのは、
内容が良いからですよね。凄いことだと思います。
終盤に来て上がってくるドラマってなかなかないと思うので、
よかったなあと思います。残り2話、もっと上がるといいですね。

そして【 リッチマン、プアウーマン ツイッター 】より。
“実は今日のオンエア中、「リッチマン、プアウーマン」の撮影も行われていました。広報課がワンセグで見ながらつぶやいてると、盛り上がってますか?と聞いてくる小栗さん。スゴいですよ!とタイムラインを見せると、うわあー!と嬉しそうな笑顔を(^^) ”
“そして今日のあのラストシーン。広報課のワンセグを見ながら、小栗さん、ぽつりと小さな声で「きたッ」”

リアルタイムでこういう状況を把握できるのは、
現代ならではですよね。
でも嬉しそうな笑顔ということで、よかったですね。


その「リッチマン、プアウーマン」第9話を観ました。
まずキスはやっぱり未遂に終わりました〜(笑)。
でも真琴の顔の砂をはらってあげている様子が可愛かったのと、
手を真琴の頬に添えて、そっと近づいていくところが、
夜の海、微かな光、波、風と相まって、とても素敵でした。
そしてまさかの同居は実現せず(笑)、お寺に行く二人。


住職「あなたが一緒でよかった」
真琴「え?」
住職「母親に置いていかれて、今度は仕事のパートナーとはいえ、
    やっと心を許せる人に出会えたと思ったのに」
真琴「私には心を許してくれるんでしょうか」
住職「遠慮しないでガンガンぶつかってやってください」
真琴「そうですね」
住職「それで、壊してやってください。彼の壁を」
真琴「・・・はい」


本当に真琴が一緒でよかったです。
真琴の目線の先には徹。境内の緑と徹の後姿が愛しかった。


茶店で燿子と徹の会話。
燿子「ごめんなさい。とにかく謝らなきゃいけないと思って」
日向「君が謝る必要はない」
燿子「でもこうなったのは」
日向「朝比奈はどうしてる?」
燿子「・・・気になるの?あんなふうに追い出されて?人がいいわね。
    ねえ、むかつかないの?裏切られて全部奪われたんでしょ。
    復讐してやりたいとか思わないの?」
日向「そうだなあ。そう思ってもいいよな。でも・・・意外と平気だな」
燿子「なんか、もっとこう、弱ってるかと思った」
日向「弱ってもいられないんだ。バカがひとりついてきたから」
(少し恥ずかしそうな笑顔)


このときの徹の笑顔がとてもよかったですよね!
燿子が嫉妬する気持ちもわかります。
真琴といい、徹といい、見ているこちら側が、
二人が惹かれあっている様子が手に取るように分かるのに、少しもどかしいです。
しかしやる気もなく、お金にも無頓着な徹。


真琴「世の中をよくしようとか、そういうのは凄く大事なことだと思います。
    でもまずは働かなきゃ」
日向「やりたいことがないんだ」
真琴「やりたいことがあって、それで食べていける人なんてほとんどいません。
    皆何やっていいかわからないから、とりあえず大学に入って、会社に入って、
    やれる仕事をして、それで、ああ、自分のやりたいことって、
    この仕事なのかもしれないって、そういうのも凄くいいことなんだと思います」


この真琴の言葉は身に詰まされるというか、凄くよくわかります。
でもそこをはみ出してしまう人っているんですよね。
それを徹にやらせるのは可哀想だなあというか。
常々思っているのですが、それこそ世の中を動かすような、
凄い才能の持ち主は(科学者等も)ちゃんとその才能を活かすべきだし、
世の中の役に立つように、平和利用するべきだと思います。
しかしその才能をいかんなく発揮できるように、
サポートする人は必ず必要で、それはNo.1 とか No.2 とかに分類されるのではなく、
お互いに絶対に必要な存在なんだと思います。
朝比奈はそこのところを履き違えてしまったというか、
あの酷い仕打ちは日向の才能が怖かったのではないかと今更ながらに思いました。
徹はでも相変わらずやる気が出なくて、真琴に首筋を押さえつけられて、
「いた〜い」の言い方が可愛かったりとか、
ケーキ屋さんで小さな子供と一緒に、プリンを見つめていて、
これも可愛かったんですけど、ずっと戦意喪失状態。
しかし燿子によって、朝比奈と真琴が一緒にいる現場を見せられて。


オフィスで徹と真琴。
日向「いいんだ。ほっとしてるんだ。お前ももう限界だろ。
    無理させて悪かった。もういい」
真琴「私は重荷ですか」
日向「・・・どうせお前もいなくなる」
真琴「私のこと信じられませんか!ああ、そうですよね。
    私、嘘つき女ですもんね(泣きながら)」
日向「ああ、そうだったな」
(悔しそうに泣きながら、でも一生懸命紙に何かを書き続ける真琴)
夜遅く帰宅する徹。真っ暗なオフィス。
母親、朝比奈、真琴の姿が浮かぶ。
日向「みーんな、いなくなればいい・・・」
頬を伝うひとすじの涙。自虐的に笑いながら部屋の電気をつける。
目に飛びこんできたのは壁一面にびっしり貼り出された紙の数々。
『パーソナルファイルのインターフェイスを作る仕事です』
『日向さんの仕様でコスト半分で作り直してほしいとの依頼 
 ただし正式ではないので 書類・データ等はありません』
『期限は3日 藤川さんからの宿題です』


このシーン、凄くよかったですよね!このドラマの名シーンだと思います。
文字通り日向徹覚醒の瞬間(笑)。
真琴らしいやり方で、とても思いが伝わってきて、感動しました!
2日で出来ると豪語した徹のなんと生き生きとした様子だったことか。
そしてそしてそのインターフェイスを見た、小川、細木、安岡の確信。
プログラムに、
イースターエッグ(ソフトウエアの開発技術者が密かに隠したメッセージ)
パスワードは「〇△口」
ゲームの映像が流れて、そこには3人の勇士、
「OGAWA」「HOSOKI」「YAMAOKA」
〜クソガキども、世界を変えろ!〜
これが粋でしたよね!遊び心もあって、してやったりというか、
「〇△口」がここで使われたのも、
嬉しかったし(書を新しいオフィスにも持ってきていましたね)、
痛快で、でも心が温かくなって、凄くいいシーンでした。
それからそれから不精髭も剃って、
ベストを着て、スラッとして、すっかり素敵になった徹。
駅で真琴を待ちます。
その姿が本当に子供みたいで、真琴はそれを見て微笑んで、
真琴を見つけた徹はとても嬉しそうで、でもふと我にかえって、
今度は恥ずかしそうに柱に隠れたり、覗いたり(笑)。
もう可愛いやら、愛しいやら(笑)。
真琴も満面の笑みで。


真琴「何してるんですか。こんなとこで」
日向「散歩」
(二人で歩きながら)
日向「インターフェイスが採用された」
真琴「ほんとに?」
日向「ああ。さっき連絡が」
真琴「それで一番に私に」
日向「ああ。しかし、節約節約と言っておいて、あの紙の無駄使いはなんだ!」
真琴「あはは!すいません!」
真琴、徹を追いかけながら、腕を組もうとして、すぐ離れる。


もう腕組んでいいんです!なんなら後から抱きついてもいいんです!
ここでももどかしかったのですが(笑)、
笑顔が輝く二人、都会の街並み、爽やかな風の中を歩く姿が、
本当に素敵でした。
オフィスには当然のごとく、小川さん、細木さん、
そして山岡(笑)、いえいえ、安岡さんがいて、一緒に働くことになりました。
やっぱりクリエイティブなことがやりたいですよね。
「大丈夫、私たちはいなくならない」真琴の頼もしい言葉。
社名は「ワンダーウォール」
日向「名前は残らない。しかし僕らが面白いと思う、誰も見たことがない、
    そして世の中の人が気に入ってくれる、そういうものを作ろう」
『お金は大事 仕事はなんてもやる でも 魂は売らない!』と壁に書いた徹。
徹は究極の純粋さで、物作りの人だなあと思います。
誰も敵わないですよね。


そして徹と真琴で二人きり。
日向「ひとつ言っておく」
真琴「はい」
日向「お前が信用できる人間かどうかなんて、どうでもいい」
真琴「え?」
日向「僕が・・・お前を信じる」
日向「あとひとつ。(日向徹の壁を壊したいと書かれた紙を見せて)
    壊したなら、責任取れ」
真琴「え?」
日向「巻き込むぞ。いいな」
真琴「(嬉しそうな笑顔とともに)はい」
(笑い合う二人)


このシーンもとてもよかったですね。
連続ドラマの良いところは、ちゃんと段階を踏んで、
二人の絆が強くなっていくところですよね。
日向徹は、才能もあって、凄くエネルギーがある人で、
純粋で前を向いたら、誰にも追いつけないような人なのですが、
でもこれは徹の成長物語でもあって、
辛い過去があって、みんな去っていく・・・。
しかしこうやって「僕がお前を信じる」という最も強い気持ちで、
無条件に真琴を信じることが出来て、
こういう気持ちに到達できたことが、本当によかったなあと思います。
それにひきかえ朝比奈は、結局逮捕ということになりました。
全てわかっていたと思うのに、徹も横暴なところがあったとはいえ、
どうしてあんなことまでやってしまったのでしょう。
あの皆の思いが詰まった壁は、白く塗りつぶされました。
山上「みんな、あなたたちが見せてくれた夢に胸を躍らせたんだ。
    何言ってんだ若造がって俺は思ったけど、気付いたら楽しくなっててね。
    あのむちゃくちゃな二人はどこ行ったんだろうな」
朝比奈は哀れですよね。徹が手を差し伸べるのでしょうか。
これからの展開も凄く楽しみです!
そして徹と真琴は、キスもしてほしい、抱きしめてほしい、
いっそ結婚してほしいとか思ってたんですけど(笑)、
ああやってしっかり同じ方向を見て、前向きに、
二人で生き生きと歩んでいく姿を見ていると、それだけでいいかなあと、
昨日は思ってしまいました(でもやっぱりキスは見たいかな・笑)。
それからネクスイノベーションもロゴが格好よかったんですけど、
ワンダーウォールも格好いいですよね(笑)。