風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

リッチマン、プアウーマン #8

晴れたり曇ったりしています。
昨日「リッチマン、プアウーマン」第8話を観ました。
もうなんというか、凄く凄く伝わってきて切なくて苦しくて、
頭の中、ずっと「ヒカリヘ」が流れていて、あまり眠れませんでした(笑)。
昨日は家族と観ていたので、もう一度、今日ひとりで、
泣きながら観ていました(笑)。
まず朝比奈がどうしてあれほどのことを徹にするのかという、
その答えが出るかなと思っていたのですが、
記者会見が終わった後、徹が朝比奈に「全部、お前なのか?」と言ったとき。


朝比奈「才能はあるが、社会性のないガキ見つけて、おだてて、
     絶妙なところで金を増やして、でかいオフィス買ってやって、
     何から何まで、(徹のネクタイをなおしながら)好きなように、
     遊ばせてやった。全部俺がやったことだ」
(徹、朝比奈につかみかかる)
朝比奈「でもちょっと反省してるんだよ。気付くのが遅かった。
     ガキは甘やかしすぎると腐る。
     (徹の顔を手で覆って)俺が・・・お前をこんなふうにしたんだ」


実はテレビ雑誌に小さくこのシーンの写真が載っていて、
徹が朝比奈の両手で挟むように顔を覆われている写真。
私は、相手の顔を両手で覆う仕草が大好きなので、
カリギュラがシピオンにやっていましたが、
髪の中に指が入る感じで、切羽詰まっている感じで、
なおかつ、それをされる感じ。
だからテレビ雑誌で、その写真を見たときは、
本当にドキドキしました(笑)。
朝比奈の指は、徹の耳を捉え、髪に入り、
絶望的な徹の横顔が美しかった。
もしこのあとに、徹を抱きしめたら、先回感想に書いた、
朝比奈の徹への「歪んだ愛」も真実味を増すかなと思っていたのですが(笑)、
そうではなかったですね。
「腐る」と言ったのは、実りすぎて大きくなりすぎたという意味でしょうか。
他には、あの真琴の友達の、
「こっちが気づかぬうちに、相手を傷つけてる」という言葉が、
ヒントになるかなあと思っているのですが、
それでも朝比奈のあの酷い行動の動機には足りない気がします。


真琴「何か考えがあるんですよね。朝比奈さんが何か考えがあって、
    日向さんを、きっと何か新しい戦略というか、
    凄いことをまた二人で始めるんですよね。
    これはそのスタートっていうことですよね」


この真琴の言葉は私たちの気持ちを代弁している言葉だと思います。
だってあんな小さな会社から、
二人で力を合わせてそれも楽しそうに大きくしてきたのに、
どう見ても、真琴が言うように強い絆で結ばれているとしか思えないのです。
そしてなんと悲しく胸が苦しくなるような送別会だったことか。
あの懐かしい映像を見て、こんな仕打ちを受けながらも、
最後には朝比奈に感謝の言葉を言っていた徹だったのに、
小川さん、細木さん、安岡さんもついてきてくれるって、
そこへ、これでもかと絶望の淵へ落とすような、
ネクスイノベーションのパーソナルファイルの事業の発表。
徹の「安岡!」という声、やっとやっと名前を呼んでくれた、
それがこんなにも悲しい言葉だったなんて。
もう本当にこれでもかという感じで、身ぐるみ剥がされて、
翼を引きちぎられ、羽根もひとつ残らずむしりとられるような、
こんなやり方、あるでしょうか。
花束を持った朝比奈の徹への空っぽの「ありがとう」。


【 小川役の中村さんのツイッターより 】
“第8話、日向徹送別パーティ。すべてを失った徹。 徹「…小川、細木、行こう」 細木「いや、オレら…」 小川「…すみません」 徹「…やすおかっ!」 あのシーンを撮った後は本当につらくて切なくて半日寝込みましたぞ ”


役者さんも辛かったんですね。本当に観ていても辛かったです。
とにかく役者さんが皆さん、上手いので、本当に持っていかれます。
特に、小栗くんは、ずっと目に涙を溜めながら、
惨めでショックで信じられなくて、でも前を向こうとして、
しかしなおも打ちのめされて、怒りと悲しみが爆発して、その心の動きが、
手に取るように伝わってきて、素晴らしかったです。
独壇場のようでしたね。まさしく空間を支配するというか、
本気で胸が苦しくなってしまうので、まいりました(笑)。
そしてそしてでも最後に真琴が救ってくれました。


真琴「どうしてですか?どうして大事にしているものを自分で壊すんですか。
    朝比奈さんは、誰よりも日向さんのこと、大切に思ってたでしょ」
真琴「私、日向さんのことが好きです」


ここで涙、ボロボロでした〜(笑)。真琴の真っ直ぐな強さが眩しかった。
そしてバイクで走り去ろうとする徹へ、
両手を広げて通せんぼするように立ち塞がる真琴。


真琴「うわぁ!はあ、はあ」
日向「お前何やって」
真琴「すいません、全然聞こえてなかったから」
日向「何やってる!」
真琴「私、一緒に行きます」
日向「またお前は!」
真琴「一時の感情です、でもいいんです、私がそうしたいと思ったから。
    たとえ間違ってても後悔はしません」
日向「ついて来てほしくないんだ。そう言っただろ」
真琴「全部断って来ました!」
日向「ええっ?」
真琴「研究所も、朝比奈さんも、断ってやりましたぁ、あは!は!は!は!は!」
日向「お前」
真琴「見られたくない?あなたのプライド、んなもんどうでもいいんです!
    私は、日向徹について行きたい」
(真剣に見つめ合う二人)
日向「乗れ!」
真琴「ハイ!」
(二人を乗せて走りだすバイク)


ここ名シーンですよね。
真琴がさとみちゃんでよかったあ!って思いました。
可愛さとコミカルさと、でも真琴の真っ直ぐな一途な気持ち、強さが、
凄く伝わってきて、本当に感動しました。
そのあと、写真を撮るところもよかったです。


真琴「今日は記念すべき最初の日ですから。今日は何かが終わる日じゃない。
    二度目のスタートの日です。だからその記念の日に写真を撮りましょう!
    で、今度隣に写っているのは私なんです。ふーふっふっふっ」


「ふーふっふっふっ」が可愛い(笑)。
そうですよ!二人でまた新しい歴史を作ってください。
バイクの後ろに真琴を乗せて、徹が真琴の腕を取って自分の前に組ませるところ、
よかったですよね。うん(笑)。
日向「行くぞ」
真琴「ハイ!」
ぎゅっと徹にしがみついて、夕日の中を走り去るバイク。
真琴は母性も強さも持っている人だと思うので、
徹はしっかり真琴の手を離さないでいてほしいです。
真琴、徹を頼みます〜!って思いました(笑)。
他には、ネックロックをさとみちゃんにしかけて、でも口をふさぐところの、
小栗くん、指が長く手が大きいので、親指は立てているという(笑)、
そんなところも可愛かったです。
来週の予告では、いよいよ真琴とのキスシーンがありますね。
これまでのキスシーンは、
気持ちが入っていなかったので(そういうシチュエーションだったので・笑)
今度こそ、ロマンチックなキスシーン、見たいですね!
そして第8話、視聴率は12.9 %だったそうで、また少し上がりました。
よかったです。
でも最終回に向けて、視聴率はあまり意識しないで、
折角ここまで、素晴らしいドラマになっているので、
奇をてらわず、キャラクター崩壊もなく、ちゃんと皆が納得する着地点に、
到達してほしいなあと思います。
是非、ハッピーエンドでお願いします!