風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

踊る大捜査線 THE FINAL オーディオ・コメンタリー

曇り空です。
6月に wowow で映画「踊る大捜査線」シリーズが全て放送されます。
【 wowow 映画「踊る大捜査線」シリーズ完全放送 】
踊る大捜査線 THE FINAL」も放送されますね。
blu-ray を持っているので、録画して、
鳥飼バージョンを作りたいと思います(笑)。
それで今更なのですが、「踊る大捜査線 THE FINAL」本編の、
亀山さん、君塚さん、本広さんのオーディオ・コメンタリーが、
本当に小栗くんのことを褒めてくださっていて、
しかも魅力を良くわかってくださっているのが伝わってくるので、
書きとめておきたいと思います。
まずは立ち姿を感嘆とともに、褒めてくださっています。
そうなんですよ。これは舞台で培ったものなのか、
お母様がバレエの先生で、小さいとき少し習っていたせいなのか、
本当に美しい立ち姿ですよね。惚れ惚れします。
全身をよく撮ってくれているので、それがよくわかります。
それから小栗くんのお芝居について、形が凄い。
カメラがどの今アングルで、どの角度で自分は撮られてるのか、
モニターが頭の中にあるんじゃないかと言われています。
これはなるほどと思いました。
小栗くんのお芝居のその一瞬が印象的に残るのは、
そういうこともあるのかなあと思います。
そしてこれは小栗くんだけではなくて、役者さんたちについて、
格好いいか格好悪いかじゃなくて、色っぽいか色っぽくないかに、
重点を置くこと。
これも大いに賛同します!
やっぱり鳥飼くんのように、複雑な悪と正義を行き来するような、
色っぽく危うく美しい役をまだまだ演じてほしいです。
他にも私の大好きな三島由紀夫の名前が出てきたり、
小栗くんへの愛を感じる言葉があったり(笑)、
いろいろと嬉しかったので、ではどのシーンでそれらの言葉が出てきたのか、
他に楽しいお話も含めて、言葉を書き起こそうと思います。
3人の方、誰というのがよく聞き分けられなかったので、
会話だけ書きます。読みたい方だけお願いします。





踊る大捜査線 THE FINAL オーディオ・コメンタリー


〇オープニングタイトルが終わって、最初のシーン。
  廊下を歩いてくる鳥飼。
 「小栗のこのなんていうのかな、立ち姿っていうのは凄いね」


〇鳥飼、大会議室に颯爽と入ってくるシーン。
  内田有紀さんが演技がよくなったお話があって、
  また小栗くんが有紀さんのファンという話へ。
 「小栗が内田有紀大ファンで、ファーストコンサートから行ってるって言うから、
  素人の頃。だから、じゃあ小栗、俺、紹介してやるよって」
 「だって3のときの挨拶する瞬間に、ポッて有紀ちゃん目に入った瞬間に、
  あいつ台詞詰まったって」
 「そうそうそうそう。ダッサイ男ですよね〜」
 「あはははは」
 「そうなんですよ。あんなにパーフェクトな男なのに、人柄もいいし、
  内田有紀の前に行くと、かたくなるんですよ」
 「あはははは!」
 「あれ、これ弱点じゃん、これって使わせてもらいましたよ」


〇犯人が捕まって鳥飼に渡され、鳥飼が青島を振り返るシーン。
 「小栗さんの芝居、形が凄い人ですよね。
  おそらくこの人ってカメラがどの今アングルで、
  どの角度で自分は撮られてるかっていう、
  モニターが頭の中にあるんじゃないかというくらいね。
  ちょっと見たりする角度が凄くいいのね」
 「いいっすね」
 「どの映画でも」
 「だからここの2ショット、
  ドア越しの(青島が犯人にはアリバイがあると言いに行くところ)、
  妙に向かないでしょ。これが最高ですね。
  あれなんかこう、印象強烈になるんだよね」


〇小池が犯人側だと分かって、鳥飼とソファで向かい合うシーン。
 「僕はドラマを作っててね。こういうものをやってて、
  役者さんたちが、格好いいか格好悪いかじゃなくて、
  色っぽいか色っぽくないか、女優さんも全部ひっくるめて。
  今回、青島くんもひっくるめて、全員が色っぽい。
  何故かっていうと、絶対背中に何か背負って出てきてる人たちが、
  色っぽいわけですよ」


〇硝子張りの部屋から電話をかけるシーン。
 「これが鳥飼の勝負ですよね」
 「どんどんこう、何かが狂っていく感じを表現するのに、
  目が義眼であるというのと、あと映りで(窓硝子に映る感じで)、
  それを撮るというのと、珍しく現代音楽みたいのがバックに流れるんですけど。
  踊るっぽくないものをいっぱい」
 「武満さんな感じで」
 「ふふふふ」
 「ちょっと三島由紀夫さんの匂いがあったりしてね」
 「なるほど」


〇鳥飼の台詞「組織にいる人間は書類の中で生きてるんです」
 「この台詞、好きなんですけど」


〇青島と室井の中へ割って入る鳥飼。
 「小栗、お前、なんてことをするんだ。ふふ。えっ!そこに立つの?」
 「あーなるほど、これは凄いよ」
 「これ、しんどいっすよ」
 「でも素晴らしい、これ」
 「いいっすよね。ほんとに。舞台っぽいですよね」


〇2つの携帯を持って出てくるところを婦警に話しかけられる。
  無言の鳥飼。
 「この鳥飼、鳥飼らしくないんすよね」
 「ほころびが凄いんだよね」


〇一斉に犯人を捕まえようと忙しく動き回る皆の中、
  パーティションの中のおぼろげな鳥飼の影。
 「これも凄いショットだね」
 「はい」
 「いったい鳥飼は何をするんだろう」
 「顔を想像しますよね。鳥飼どうするんだろうって」


〇鳥飼の台詞「この国のシステムは何も機能していません。
  政治も組織もなにもかもが。そのことの方が犯罪じゃないですか」
 「いい台詞だ」
 「うん」
 「これは脚本を書いてた時期の僕らのこう、気分とか空気がよく出てるね」


〇最後、青島に思いを言われ、鳥飼が車に乗るシーン。
 「でも鳥飼は鳥飼で、また別の思いで、
  鳥飼の正義で前に進んでいくっていうふうにしてるから、
  こういう表情になってるんですけどね」


〇回想のシーン(強風の中、立つ鳥飼)。
 「風が吹いたんだよね」
 「この日はまた恐ろしい風が吹いて、
  海ほたるの木更津まで行く道路が封鎖されましたから」
 「風が素晴らしんだよね」
 「はい、小栗、持ってんな〜というふうに」
 「もう黒沢映画の“乱”の仲代さんですよ」
 「ふふ、ほんとだ」


そして映画が終わって、何も映ってない画面でも、
3人の愛ある15年のお話は続きました。
小栗くんの立ち姿について、芝居の形について、
そして硝子張りの部屋から電話をかけるシーンには、
三島さんの名前が出てきたり、嬉しい言葉がたくさんありました。
「あんなにパーフェクトな男なのに、人柄もいいし」等、
愛ある言葉もたくさん聞けて、嬉しかったです。
また小栗くんの魅力を最大限に活かす役をお願いしたいですね。
不遜で美しく繊細で大胆な鳥飼誠一でした。
楽しいオーディオ・コメンタリーでした。