風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

CRISIS 第9話

小雨が降っています。
「CRISIS」第9話、観ました。
毎回、あっという間でしたとか引き込まれましたとか、
そう書いてきましたが、第9話は、本当に息をするのを忘れるくらい、
濃い1時間で、終わっても、体が熱いくらい引き込まれました。
ものすごい緊張感、緊迫感があって、最終回へ向けて、
さすが金城さん、と思いました。
みんなでランチして将棋して〜という微笑ましい場面なのに、
もうすでに悲しい。
ヒタヒタと迫ってくる絶望への伏線というか、それを痛いほど感じました。
特に結城との対峙するシーンは、昔信頼関係にあった間柄なのに、
いつ撃たれるのか、その緊張感に震えました。


結城「昔と何にも変わってないな。相変わらず真っ当な理想主義者だ。
    あの任務の後でお前の除隊が決まったとき、
    俺は内心ではお前のことを腰抜けだと思ってた。
    目の前の現実に耐え切れずに逃げ出した臆病ものだと思ってた。
    でも今はお前の気持ちがよくわかる」


結城を見る稲見の目は哀れみにも似た複雑さで、
その横顔が美しかった。
最強の敵、結城役、金子さんもよかったですよね。
ツイッターの質問に答えてくれました。


「久しぶりの小栗さんとの共演は、いかがですか?」
『あの頃とは体躯も様々な技術も経験値も、
比べ物にならない程“大きな”男になっていました。
僕もある種の高みに引き上げてもらえた。心から敬意を表したい。』


「現場での小栗さんは、どんな人でしたか?」
『行動で示す最高の座長でした。
長く知っているのに、僕も緊張を覚える程に現場を引き締めていた。
並大抵の事では無いと思います。』


「合流してみて、金子さんから見た現場はどんなところでしたか?」
『とにかく差し入れがスイーツ天国でした(笑)。
皆で死ぬ程無骨なシーンを撮影した後に、一斉にシュークリームを頬張るという、
ナイスな光景が幾度も広がっていました(笑)。』


嬉しい言葉がたくさん並びます。
シュークリーム云々は可愛い特捜班ですよね。
その特捜班、予告で大変なことになっていましたが、大丈夫でしょうか。
小栗くん、過去にも刑事物の作品には出ていましたが、
今までのチームの中で、この特捜班が一番愛しいです。
それはそれぞれが悲しみを傷を抱えているから、
凄いスキルを持ちながら、片隅で生きているから、
それぞれの孤独が危うい糸で繋がっていて、
そこに彼らの生きる場所があるから・・・。
だから5人全員、絶対、無事でありますように。
金城さん、頼みます!
しかし鍛冶局長は黒幕?
金城さんだし、金城さんだから、金城さんだからこそ、
どんな最終回になるのか、ドキドキしますよね。
観終わったとき、どんな感情に支配されるでしょう。


稲見(小栗くん)が鍛冶局長(長塚さん)と対峙する場面もよかったです。
稲見の白い肌がブラインドからの光に映えて、
残酷な言葉を伝えられた瞳の純粋さが悲しかった。


鍛冶「もし結城がお前に銃口を向けたら、そのときは躊躇するな。
    お前が先に引き金を引け。国家の秩序のために結城を撃つんだ。
    わかったな」


残酷さと絶望に縁どられていく稲見が美しい・・・。
こんなにもハードボイルドが似合う俳優だと思いませんでした。
毎回、心奪われています。
小栗くんに稲見を与えてくれて、金城さんに感謝です。
最終回、楽しみにしています。