よく晴れました。
「ジョン王」三人の座談会の記事が出ました。
吉田:この蜷川組に…一応僕が継承させていただいている蜷川組に小栗が参加するということも、本当に僕はずっと望んでいたことで。蜷川さんとケンカしちゃって、ある時から遠ざけられてたからね(笑)。
亡くなる前に仲直りして「『ハムレット』をやろう」なんて話もしてたんですよ(※2016年10月に小栗主演で上演予定だったが、蜷川氏は同年5月に永眠。2003年の藤原竜也主演バージョンは、小栗の蜷川舞台初出演作でもある)。小栗もきっと残念だと思うんですけどね。
小栗:ね。それをやってるかやってないかでまたちょっと僕の演劇人生が変わっていたと思うから、こういう形で戻ってこられたと思うと非常に感慨深いですし、鋼太郎さんの言うようにここは蜷川組だと思っていて。
横田:(笑)。旬とは「タイタス・アンドロニカス」(2006年、彩の国シェイクスピア・シリーズ第13弾イギリス公演/吉田鋼太郎主演)から何度かやりましたけど、そのときは鋼太郎さんも僕も若かったし。
小栗:そうか、あのときの横田さん、今の俺より若いんだもんな~…。
横田:そんなことも思い出しながら。マイナーなお芝居こそ、鋼太郎さんのシェイクスピアに対する造詣や理解の深さが発揮されて、「こんなに面白いものだったんだ!?」ってなるから、期待してほしいです。
横田:こんな2人ですけど、板の上では強大ですからね。どこまで頑張ればいいのか、一抹の恐怖がありまして…大スターに、勇気と知恵と工夫で立ち向かっていく気分です。
小栗:というか、僕の中では、23歳で体験させてもらった「タイタス・アンドロニカス」のイギリス公演でご一緒したお2人のことを勝手に戦友だと思っていて。
正直あれほど興奮するような時間がその後あるのかって言われるとなかなかないまま生きてるので。その人たちとまたできるっていうのがとにかく楽しみで仕方がない。
小栗:たかだか3カ月ですけど、その間だけは鋼太郎さんの脳みその中をのぞけるので、どれだけ吸い付くせるのかっていう感じですね。
吉田:いや、演出がどんなに解釈を説明して指導しようと、ダメな人は出来ないから。でも2人は演出がある程度説明したことを100倍、1000倍にしてくれる俳優なので大変ありがたいんです。
ドラマの1000倍くらいのセリフをひと言も逃さず観客に届けるだけじゃなく、その人の個性、人生を乗せてその人にしかしゃべれないセリフにする。
できればそれができる俳優だけで芝居をしたいけど、なかなか難しい(笑)。だから僕の指導より、それを体現する小栗、横田の芝居を見て勉強する若手も多いと思う。
横田:あと旬はもう、魅力が服を着て歩いてるみたいな感じだからね。…端的に言うとモテるんですよ。もちろん画面でもモテるんでしょうけど、彼が舞台に立つとその公演期間中、非常にモテる!
一同:(含み笑い)。
横田:いえ、詳しくはしゃべりませんが、本当にノックアウトするくらいに周囲を魅了するんですよ。そういう俳優さん、舞台で思い浮かばないですよね。
面白い人、うまい人、楽しい人はいっぱいいるけど、旬は絶対的にかっこいい。男から見てもほれぼれしますし、イギリスで街中を歩いてても、みんな振り返って大変だったから(笑)。
吉田:その上、実は意外といろいろ勉強してるよね。ワイルドな色気もとても緻密で論理的。行きあたりばったりではなく、今の歳ではこれをやらなきゃとか、今の自分にはこれが足りないとか、自分の人生をよく考えいろんな根を張っていて面白い。ただ、すごく飽き性だけどね(笑)。役者は向いてないとか、プロデューサーになるとか言うし。
小栗:(笑)。
吉田:でも、この世代の俳優としては珍しく、ある匂いみたいなものを持ってるんですよ。色気もあるし、人間のクズ感もあるし、いわゆるイケメン俳優が何の苦労もせず二枚目の中年になりました、ではない要素が…見世物や劇に必要なまがまがしさが確実にある。
僕は蜷川さん演出の「カリギュラ」(2007年)でその片鱗を感じたんですよ。こいつの色気はなんだろう、こいつのクズっぷりは何だろう。破天荒で、傍若無人で、スケベで…最近それに磨きが掛かってきて、いい傾向なんじゃないかと思います。
横田:言われて、どう?
小栗:そうですね~。まぁやっぱり、隠せない魅力があるんですかね~(真顔)。ハハッ。
横田:うるさいよ!(一同爆笑)
小栗:それだけはね、うん(笑)。いや、本当にもうしばらくそんなことないですけど……あの、24歳で「カリギュラ」やったときは、ほんっとに……「モテるな、俺」って思いました。
一同:(大爆笑)。まぁ、時効だからね!
写真もたくさんあって素敵です。
やっぱり「ハムレット」の話が出ましたね。
本当に本当に、10月に上演まで決まっていたのに、残念で仕方ありませんが、
でもこうやって戻ってこられてとても嬉しいです。
蜷川さんも小栗くんを形容する言葉が凄く素敵だったのですが、
「小栗は黙っていれば貴族に見えるから」
「持って生まれた外観や声の良さ、品格」
「態度は生意気だけど、根はナイーブで、芝居がうまくて微妙なゆらめきが出せる」
「小栗くんの透明で温かな甘え方」
「悪そうで、オシャレでかっこいい。叙情もある」
「恵まれた環境で育った特有の甘さと、
意識的に野性であろうとする男っぽさが共存している」等々。
鋼太郎さんも、
「この世代の俳優としては珍しく、ある匂いみたいなものを持ってるんですよ。色気もあるし、人間のクズ感もあるし、いわゆるイケメン俳優が何の苦労もせず二枚目の中年になりました、ではない要素が…見世物や劇に必要なまがまがしさが確実にある。」
“まがまがしさ”っていいですね(笑)。
タイタスの話も出て嬉しかったです。
本当に魅力が服を着て歩いているような小栗くん、また期待しています。
そんな魅力的な格好いい小栗くん、こんなランキングが記事になっていました。
人気実力ともに今の日本でトップクラスの俳優・小栗旬。長身スレンダーな体形に整った顔立ちの彼は、どんな役柄もそつなくこなす実力派。そこで今回は、小栗旬が最強にかっこよかった作品について探ってみました。
1位 BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係
2位 クローズZEROシリーズ
3位 CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
1位は『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』!
2014年に放送された、警察を舞台に繰り広げられるサスペンスドラマ『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』。小栗旬はこの作品で、犯人から銃撃を受けて頭に銃弾が残留したことをきっかけに、死者と会話を交わすことができる特殊能力を持つ主人公・石川安吾を熱演。悪を罰するために悪に手を染めていく主人公の心の葛藤や苦悩を鬼気迫る演技で表現。闇を抱えたクールな雰囲気がはまっており、無造作なヘアスタイルやスーツの着こなしもかっこよかったと感じている人が多数。1位となりました。
2位は『クローズZERO』シリーズ!
2007年に第一作が公開された『クローズZERO』シリーズ。最強の不良が集まる鈴蘭男子高校の覇権を巡る抗争を描いたこの作品で、小栗旬は鈴蘭制覇を狙う転校生・滝谷源治を熱演。両サイドを刈り込んだヘアスタイルに短ラン(着丈の短い学ラン)の不良姿に魅了された人が多数。そしてリアルなけんかのシーンでは、手に汗握りながら小栗旬のアクションに見入ってしまったという人が多く、2位となりました。
3位は『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』!
2017年に放送された『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』。テロリスト、政治家、新興宗教など国家を揺るがす事件に立ち向かう警察の特捜班の活躍を描いたこの作品で、小栗旬は元自衛隊員の特捜班・稲見朗を熱演。とある出来事がきっかけで負った心の傷を隠すように明るく努める姿や、高い格闘技術と身体能力で敵に立ち向かう姿を見てかっこいいと感じた人が多数。3位となりました。
納得のベスト3だと思います!皆さん、わかってらっしゃる(笑)。
私としては、2位が「CRISIS」かな。
「BORDER」の石川安吾の1位は凄く嬉しいです。
「BORDER」は作品自体がとても良質な作品でしたし、
「CRISIS」の稲見朗もとても格好よく、
こちらも作品自体、挑戦的でクオリティが高い作品でした。
両作品とも金城さんの脚本ですが、
やはり作品自体が魅力的で面白く良質な作品でないと、
俳優さんもより魅力的にはならないと思うのです。
石川安吾も稲見朗も、格好良さはもちろんですが、
繊細さ、複雑さ、深みがあって、凄く惹かれましたよね。
小栗くんにとってもやりがいのある役だったと思います。
小栗くんが出演したドラマの中では、「BORDER」「CRISIS」が、
作品としても、まさに、1、2 だと思うので、
その中で息づいていた彼らの格好良さに納得です。
これからも良い作品に出て、最強にかっこよかった安吾くんと朗くんを、
抜いてほしいです!