風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

プロフェッショナル仕事の流儀

よく晴れました。

昨日放送された「プロフェッショナル仕事の流儀」を観ました!

うん、なんかね、やっぱりね、凄く全てが小栗くんらしいなあって見てました。

最後の方には、小栗くんの言葉、ひとつひとつに、

胸がいっぱいになって、鼻の奥がツーンとして、

でもついつい笑顔が溢れてしまうような温かな気持ちで見終わることができました。

取材する側の和田ディレクターが、

小栗くんが放つ光に、大きさに、温かさに取り込まれて、

なんだか自分の成長物語になってしまうようなところもありましたが、

和田ディレクター、きっとすっかり好きになってしまったんですよね。

小栗くんも最後に、

「純粋に何か和田くんからラブレターをもらったような気分」と言っていて、

(お断りします、なんて答えていましたが・笑)

でもそれこそが小栗旬というか、他者を放っておけないというか、

人間的魅力溢れる小栗旬を見ることができて、本当によかったなあと思います。

では印象的だったことを少しずつ書いていきますね。

ストイックさは相変わらず、役への真摯な向き合い方。

スタッフへの「お名前伺ってもいいですか」の声音が優しい。

小栗「思いっきりみんなを愛していきたいなと思ってるけどね。いつも。

   共演者、スタッフ、家族みたいなもんだから」

義時のいでたちで弾ける笑顔が素敵!

「トゥーン」のくだりが面白かった。おちゃめな彼。

和田ディレクターへ出産に立ち会うように妻とともに説得するところ。

優しくていい男です。

その後の慣れない自撮りも可愛かった。

普通、普通という言葉はよく出てきましたが、以前蜷川さんに、

「小栗は普通であることに負い目がある」と言われていましたが、

私は今となっては大きな武器だと思います。

加えて、いつかメッキは剥がれるんだろうという言葉もありましたが、

メッキだって、たくさんたくさん重ねていけば、立派な金になると思うのです。

もうすでに小栗くんは金の輝きだと思います。

しかし彼自身は「輝いてない、人生生きてきて一度もいい芝居をしてない」と、

言っていて、でもこの貪欲さ、枯渇さ、満足しない高みを目指すところが、

小栗くんたる所以だと思います。

小栗「毎週見るドラマとして、面白いものってこういうことだよねっていうのを、

   もしも提示してできたら、俺の勝ち」

今のところ、連戦連勝だと思います(笑)。

小栗「歩くのが一番難しい、その人の本当に人生が出るっていうか」

あらゆる方面からの努力の仕方が凄い。

その隠れた努力について、横田さんも仰っていましたね。

小栗くんと横田さんの空間は、何十年も友であり続けた二人の、

優しい温かな空気がとてもいいです。

「以上」の言い方ひとつで全然違うお芝居。

小栗はつねに周りのことを一番に考えているようだった。

小栗のまわりはいつも楽しそうだった。

高岸「(小栗くんはどんな人?)皆さんに誰一人として分け隔てなく、

   愛情を降り注げる人」

傍で優しい笑顔の小栗くん。

和田「人が喜んだり、驚かせたりすることが何よりも好きですよね。

   今日はその源を知りたくて聞こうかなと」

小栗「源ね、・・・源頼朝ね」

和田「そういうの、いらないです」

小栗「ふふふ」

おちゃめな小栗くん、細川さんのお話へ。

「俺のこと、見つけてくれたマネージャー」

「見つけてくれた」〜この言葉ひとつに、凄く思いが詰まっていると思います。

お話が一旦終わって。

小栗「行くよ」

和田「はーい」

もうすっかり仲良しな二人。「行くよ」「はーい」が全く自然。

小栗くんの沼に嵌まっちゃいましたね(笑)。

小栗くんの「大丈夫、大丈夫」は本当に繊細で優しく響く。

小栗「誰かの人生の何かを一瞬でも変えたり、華やかにしたり、

   その人の人生がパァッとさ、何かこれ見たら、

   明日からも頑張れるかもって言わせられる瞬間の時って、

   俺たちの何か削らないと、どっか1か所でもと思ってやってきたよ。

   俺は一生懸命。

   それで芝居は下手だとも言われるし、あいつ何だとも言われるけど、

   そんなの別にどうでもよくて、でもそのぐらい、

   誰かの1ページになるってことは、俺たちの人生の数ページを、

   削らなきゃいけないんだよ」

ずっとずっと受け止めてきたよ。心して受け止めてきたよ。

1ページどころか、何ページも小栗くんのページがあります。

それはとても華やかで心打たれる優しいページです。

「悩みながら、もがきながらもそれでも小栗旬がここにいる理由」

小栗「迷っているということも、役に生きるなと。

   義時自身が凄い迷っているからさ。

   今、描いている北条義時って、本当にピュアで真っ直ぐで、

   何でもかんでも抱え込みながら、もがくみたいな人だから」

和田「それを演じきった先に何か待っているんですか」

小栗「演じきった先?

   別に何も待ってないんじゃない。分かんないけどね。

   その先に一体何があるのかとか、

   別にあってもなくてもいいのかなっていう気もするんだよね。

   だって別になかったとしても、俺が歩いた道はあるわけだから」

「俺が歩いた道はあるわけだから」ハッとする言葉でした。

達観しているようで、確かに希望がある言葉で心に迫りました。

小栗「小栗旬、あなたは何が一番好きでここにいるんですかって言ったら、

   自分じゃない人物を演じられることが、人生で僕は大好きだから。

   子供のころから、嘘をつくことも大好きだったし、

   誰か自分の嘘でハッピーになったり、悔しんだりすることが好きだった。

   だから俺は嘘をつく仕事を生業にしてるわけじゃん。

   本当に数人が思いっきり人生変えるっていうだけでも、

   俺たちがやったことって、意味があるんじゃないかなって思う。

   誰かの人生にちょっとだけでもこう楔を打ったみたいなことが起きたら、

   それはハッピーだよね。

   それは俺、疑いたくないなと思う」

楔、打たれまくってます(笑)。うん、小栗くんを長年応援してきて、

たくさんの役を観ることができて本当にハッピーです。

この「プロフェッショナル仕事の流儀」を本人に見せるところ、

新しい展開でしたね。

小栗さんは何のプロフェッショナルなのかとずっと取材してきて。

和田「己を削ってでも、全力で他者に向けて、

   幸せな嘘をつき続ける人なんじゃないかなと」

小栗「そうだったら、いいよね」

優しい言葉の響きでした。

和田ディレクターの言葉が文学的で素敵。まさにそのものだと思います。

小栗くんにとってプロフェッショナルとは?
小栗「プロフェッショナルとはの流儀なのかもわからないけど、

   自分にとって何ですかって言われたら恩返しかな。

   なんかここまで連れてきてくれた人たちへの恩返し。全部、それかな。

   ここまで連れてきてくれた人たち、それは応援してくれた人も、

   自ら手を差し伸べてくれた人も、今一緒に戦ってくれてる人たちも、

   そういう人たちへの恩を返して行く先に、自分のこの仕事においての、

   プロフェッショナルというのがあるのかな」

そして最後のバイバイ、可愛かったです。

これは和田ディレクターから小栗くんへのラブレターかもしれないけど、

この時期に小栗くんから数々の心に沁みる言葉をいただき、

私たちファンへのラブレターとも受け取りました。

芝居への熱意は人一倍、素顔は正直で飾らずちょっぴりあまのじゃくで、

シャイでおちゃめで、さらに格好良くて美しくて、

そしてあらゆる人々に対し、限りなく優しい。

本当に心優しく大きな器の素敵な俳優さんなんです!って、

大きな声で叫びたいほど、役者としても人間的にも素敵な素敵な人。

「プロフェッショナル仕事の流儀」とても良い番組でした。

感動しました。

小栗くんのファンであることを誇りに思います。