風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

大河ドラマ 鎌倉殿の13人 第16回

よく晴れました。初夏というか夏のような陽気です。

まずNHK広報局ツイッターに、小栗くんの「プロフェッショナル仕事の流儀」の、

予告30秒がUPされているのですが、なんとBGMが第九なんです!

時計じかけのオレンジ」のアレックスを思い出します。

それにしても小栗くんは、シニカル、無造作、やけっぱちでも、

なんて魅力的なんでしょう。予告だけでもぐっと惹き込まれます。

5月3日、本当に楽しみですね。

 

そして「鎌倉殿の13人」は先週の上総介の余韻が凄くて、たくさん記事が出ましたね。

その中の一つに印象的なフレーズがありました。

 

鎌倉殿の13人 佐藤浩市、圧巻だった絶望の表情 小栗旬も多彩な表情で魅せる

https://news.mynavi.jp/article/20220423-kamakura13/

 

小栗旬は爆発する前の長いストロークにこそ味わいがある俳優である。

そこを実に多彩な表情で引っ張っていく。

 

まさにそう!ってこの記事を読んで思いました。

テニスに例えればストローク勝負にこそ、小栗くんの魅力があって、

それはじわじわと感動が沁み渡ってくる。だから自然で押し付けがましくなく、

心動かされる。本当に何年もその魅力にとらわれてきました。

小栗義時も存分にその魅力が表れていると思います。

 

その「鎌倉殿の13人」第16回を観ました。

義時はまだ複雑な表情でしたが、少し大人になっていたように見えました。

皆が集まって、義仲を成敗するための話し合いをしているときの義時。

直垂がより緑濃く綺麗で立派になって、義時自身もキリッとして美しかった。

美しさは心の中の思いを反映するように乱反射的な美しさだったかもしれません。

雪の中の義時も素敵でした。

物語は義仲も巴御前も不器用なほど真っ直ぐなままだったなあとか、

義経はまさに戦神そのもののように、生き生きと無双状態で、

振り回される梶原殿が少し可哀想な気がしました。

それからなんといっても、金剛ちゃんとお初ちゃん(平六、いつの間に!)が、

とっても可愛くて、押し付けられた八重さんの困り顔も可愛かったです。

書状のくだりも、それぞれが特色があって面白かったですし、

面白いといえば、この頃は和田殿が癒しになっています。

畠山「この戦が落ち着いたら私も嫁探しをしようかな」

義時「うちの妹はどうだ。まだ二人残っている」

畠山「悪くないですね」

和田「俺も新しい嫁が欲しいなあ」

畠山「もういらっしゃるではないですか」

和田「うちのかかあ。兎みてえにおとなしいからさ。ものたりねえんだよ。

  「坂東とは違う女房たちの上品なことよ」

畠山と義時、見栄えがするツートップだと勝手に思っていて、

その二人に和田殿が入って、いい感じのスリートップだと思いました(笑)。

こんなほんわかしたシーンは次回はあるのでしょうか。

次回の予告が恐ろしかった!観ていられるかな。

最後の肩に扇子を置かれた義時の表情、瞳が純粋に悲しくてとても綺麗だった。

マフィアのボスが息子に、人ひとり殺せないようじゃ一人前じゃないというような、

雰囲気で、でも殺す相手が惨すぎますよね。

このところ厳しい展開がずっと続くので、何もおきないなんでもない一日の回、

義時が八重さんのところに帰ってきて、ご飯を食べて、

金剛ちゃんをあやして、月を見ながら二人で語り合うとか、

そこへ平六とか和田殿も顔を見せにきて、

今日も一日ほんわか楽しく終わりましたという回を挟んでほしいなあなんて思いました。

でも次回も覚悟して義時に心を寄せて観たいと思います。