風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

真珠の耳飾りの少女

今日も暑いですね。
電車男」は、小栗くんは最後に出てきて、鮮やかに花火を描いて終わりでしたね。
花火は可愛かったですけど。
27日にwowowで「真珠の耳飾りの少女」が放送されました。
とても好きな映画です。映像がすごく美しいです。
ではここからはネタバレになりますので、読みたい方だけお願いします。













映画 真珠の耳飾りの少女    ピーター・ウェーバー監督作品
                    フェルメール  コリン・ファース
                    グリート    スカーレット・ヨハンソン
フェルメールの描いた、真珠の耳飾りの少女青いターバンの少女)の
誕生秘話のような物語なんですが、とにかく絵画が動いているような映像美です。
特にその光と影がとても美しく絶妙で、
ひとつひとつのシーンがまるで切り取った絵のようで、
色合いもその画面全体が、ときには薄いブルーで、ときにはくすんだ黄色で、
または暗い赤茶色で統一されていて、静かに美しく、惹き込まれます。
それからスカーレット・ヨハンソンが肌が抜けるように白くて、
本当に絵から抜け出たような少女でした。
彼女が色とりどりの野菜を切るところから映画は始まるんですが、
その野菜を彩りを考えながら、どこか楽しそうに並べているのが印象的でした。
彼女はちゃんと目を持っているんですね。美しいものを繊細に見極める目というか。
無意識に芸術を愛する心というか、そこがとても興味深かったです。
アトリエの窓を拭くのを奥様に聞く場面で、「光が・・・変わりますが」
雲の色をフェルメールに問われて、「白、いえ白じゃない。黄色、ブルー、灰色・・・」
画家としての自分の中で、一番大事な部分で、
彼女と繋がっていると感じていたフェルメール
たとえ手さえ触れなくても、彼女を絵のモデルにして、
彼女の耳にピアスの穴を開けて、真珠の耳飾りをするだけで、
何もしていない二人なのに、嫉妬されるに充分な、
結びつきの強さがひしひしと伝わってきました。
フェルメールの妻の「この娘は文字も読めないのよ!」という言葉が悲しかった。
彼女グリートは使用人でしたが、芯のしっかりした子でした。
おじぎのしかたが可愛かったです。
実際の「真珠の耳飾りの少女」の絵は思わずじっとみつめてしまうような、
愛らしい絵でした。
やはり描いているフェルメールにとても信頼を寄せている目をしていると感じました。