風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

ホ長調の別れ

昨日は中秋の名月でしたね。
明るくて綺麗な月でした。
義経」見ました。景季の、悲しい思いと憐れみと、そして少しの憤りとためらいと、
その複雑な感情が、彼の表情からよく伝わってきました。
でも私としては、父上の景時から、義経に従ってはならぬということを、
言い渡される景季のシーンを見たかったなあって。
もう絵も浮かんでいたんですけどね。
「それは何ゆえでござりまする、父上」とかなんとか・・・
でも来週の予告の、
「それがしの本意ではござらぬが」というシーンを見て、
その声があまりにも優しいので、もう胸がいっぱいになってしまいました。
いよいよ義経との別れのシーンということになると思いますが。
小栗くんは、別れのシーンがいつもとても優しいなあって思います。
最近でいうと、「鋼の錬金術師」の、ハイデリヒがエドワードを、
ロケットに乗せて送り出す時の「忘れないで」という声が、
とてもとても優しくて・・・
ショパンの「別れの曲」ってありますよね。
前から思っていた事なんですが、別れというと悲しいとなって、
すると単純に考えて、短調な感じがするんですが、この曲はホ長調なんです。
でもとても美しい調べで、かえって悲しいというか、
無意識のうちに涙が流れてしまうというか。
ショパンの「別れの曲」のように、小栗くんの演じる別れは、
その優しさゆえにいつも長調だなって思います。