風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

スケボーの陰に隠れた王子様

今日はとても天気がいいので、張り切って洗濯しました。
先日、中日新聞に「さいたま・ゴールド・シアター」に80歳で合格した方の記事が、
載っていました。この方も充分、本当に凄いなあって思うんですが、
彼女にキラキラした日常を80歳にして与えた蜷川さんが、
やっぱり素晴らしいですよね!
その方に最初に与えられた課題は、17歳の少女の役だそうですよ。
あの「タイタス〜」と「白夜〜」の稽古中に、ひとりひとり面接したとか、
その情熱というか、本当に凄いなあ、素晴らしいなあって思います。
ふと蜷川さんは素材を活かすのが上手いんだなあって思ったんですが。
まず、その役者さんの良さ、魅力を自由に出させて、
それから鍛え上げていく感じがしますよね。
小栗くんでいくと、フォーティンブラス、オーランドーは自由に、
アンティフォラスで千本ノック(笑)、そしてエアロンへということですよね。
その上、魅力を見抜く目も凄いなあって思います。
小栗くんが「花沢類」を演じたときに、
“以外に王子様キャラが似合っていて、4人の中で一番良家のお坊っちゃんに見えた”
と、書いていた方がいらっしゃいましたが、
この“以外に”というところが、やっぱりTVだけ見ていると、
そう思わざる負えないですよね。
それを蜷川さんは早々に見抜いて、
あのひっつめ髪、腰パンのスケボー抱えてる男の子から、
気品溢れる王子様の雰囲気を感じたのが凄いなあって思います。
スケボーの陰に隠れた王子様を見つけ出したんですね。
かつ努力して、どんどん伸びていこうとする精神を持っている子でした。
役者さんのそれぞれの素材の魅力を活かしながら、
かつ鮮やかに蜷川さんの世界になっている。
心底「ニナガワ」を観せられて帰ってくる。凄いですよね〜。蜷川さん。
あ、小栗くんは今ならただ歩いているだけで、誰でも彼の中に、
王子様を見つけ出すことが出来ますね(笑)。