曇り空です。パラパラ雨が降ってきました。
さて「間違いの喜劇」小出しシリーズ第3弾(自己満足ですね・笑)。
私は2月11日と3月12日(大楽)を観に行っているんですが、
そのとき感じたことと、やはり映像になっても変らず感じたこと。
それは小栗くんの清潔感、上品さです。
前にも取り上げましたが、蜷川さんがある雑誌で、
「今の若者のなかでは珍しく、舞台に立っているときにすごく清潔な感じがする」と、
仰ってました。
やはりこの清潔な感じ、漂う品の良さは、小栗くんが生来持っているものですね。
アンティフォラス役のときは、それがより上乗せされて、
本当に身分の高い、いいとこのお坊っちゃん(王子様)っていう感じでした。
召使いがいるんですから、それなりの雰囲気に見えなくてはいけません。
そこはさすがでしたね。
そして特に、清潔感、上品さが際立ったところは、
甘い色っぽさとの両立に成功した、ラストのダンスシーン。
赤いリボンをくわえさせて、ダンスを踊らせるって、なかなか色っぽいことですよね。
蜷川さんしか、思いつかなそうですが(笑)、
少しでも間違ってしまうと、下品になってしまいそうです。
でも家族が再会した後、喜びのダンスということで、
幸せな幸せなダンスシーンになりました。
そしてやっぱりすごく清潔感のある、小栗アンティフォラス。
キスをしながら、赤いリボンを引き出すときの、
少し、すぼめたような肩が可愛かった。
綺麗な顎の線、首筋、その白い肌の、
陶酔した、でも透明感溢れる色っぽさ。
彼の髪に頬に愛おしく触れる指、応えるようにドレスにまわした長い指。
優しい三拍子に乗って、ゆっくり優雅に踊る様子が、
美しく初々しくて、可愛らしかった。
踊る皆さんの温かな雰囲気と、セット、衣装、すべての色合いが華麗で品が良くて、
一枚の絵のようで、とても幸せになれるラストのダンスシーンでした。