風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

心への届き方

秋晴れが続きます。
昨日の「忘れられない恋のうた」がどうも忘れられなくて(笑)。
物語の展開にもよると思うんですが、
直接的な表現のあった、第一話より、第二話の方がもっと心に響きました。
それが小栗くんの声なんですが、凛太郎さんの声なんですよね。
やっぱり凛太郎さんなんですよね。
でもその優しさが沁みてくる優しさで、こういう優しさに弱くて、
心がいっぱいになってしまいました。
この頃、ブログを読んだりしていると、
演技の上手、下手ってなんだろうって思います。
役者さんの演技なんだけど、やっぱり作品の質にも左右されるだろうし、
そのときの自分の心理状態もあるし、
いろいろあると思いますが、難しい評論は専門家にまかせて、
一番は、いかに心に届くかだと思うんです。
小栗くんの演技は、ちゃんと届くんですよ。
昨日のラジオなどは、これも物語によるところもあるかもしれませんが、
心に届きすぎるぐらい、届いてきました。
声だけでもこんなに届くんだって思いました。
やっぱり私は小栗くんの演技が好きなんですよね。
私は詩が好きなんですが、その魅力のひとつに、
詩の言葉は、いかにも考えましたという言葉ではいけない、と思っています。
たとえすごく考え抜いた言葉だったとしても、それを感じさせない、
最小限の言葉で、サラッと、余韻を残すものが、私の好きな詩です。
この共通点が小栗くんにもあって、
「First Stage」などを読むと、一番大変だったのは、「タイタス」よりも、
むしろ「間違いの喜劇」かなって。でも「間違いの喜劇」を観てみると、
そんなことは微塵も感じさせず、どこまでも軽やかに生き生きと楽しそうに演じていて、
こんなに苦労しましたという感じはしないんです。
本人はすごく情熱的で、身を削って打ち込んでいるのに、
でもテレビなどで見ると、ふわっと優しい雰囲気の、
苦労知らずのいいとこのお坊っちゃんに見える。
そこがとても好きです。
サラッと風のように、余韻を残す。
昨日のラジオでも、情緒過多ではなく、決しておしつけがましくなく、
淡々と優しく語りかけてくる。
でもそれだからこそ、心にすっと入ってくるのかなって思います。
そういう彼からの心への届き方が私は好きで、
その届き方だからこそ、こんなに心に響くのかなって思います。


☆「忘れられない恋のうた」第三話、聞きました。
昨日よりは苦しくなかったんですが(笑)、
割り切ったおつきあいというのも、そういうことだったんですね。
ゆきさんの言葉で、凛太郎さんが、凛太郎さんの言葉で、ゆきさんが、
いろいろな輪郭を持って、想像されます。
これからどのように話が進むのか、すごく興味がわきました。