風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

好きなものを自分で見つけて本当によかった。

今日も秋晴れです。
小栗くんの公式HPにも写真集のことがUPされていました。
ポスターはどうなんでしょう。私の好みとしては、
イギリスの街並みの中、その風景に溶け込むように佇む彼。
俯きがちな横顔、全身で写していただいて、出来たらモノクロでお願いしたい(笑)。
雰囲気重視の感じで、ぱっと見、小栗くんって分からないような、
でもあのスタイルの良さは稀なので、よく見ると小栗くんだな〜って、
そんなポスターがいいんですが、無理ですね(笑)。
そんな感じなら、インテリアとしても飾れそうですよね。
写真といえば、アーツシアター通信が送られてきたんですが、
蜷川さんと写真家蜷川実花さんの対談がありました。
蜷川実花さんの写真を初めて見たのは、
あの「MORE」に掲載された、
蜷川妄想劇場「第六幕」「好色一代男小栗旬」です。
まず、こんなに原色、極彩色を使う方なんだあって思いました。
というのも、やはり親子ということで、なんとなく蜷川さんの舞台を想像していて、
蜷川さんの舞台はシンプルで、シックな美しさというか、
極限まで削って、でも上品な荘厳な感じですよね。
かつ非常に細部まで行き届いている繊細さで、
例えば、アンティフォラスの赤と、エアロンの赤では、
同じ赤でも、全然違う赤で、色もそうですが、布地もそうで、
アンティフォラスの赤はとても上品な赤で、本当にいい色で、
そして揺れるしなやかな布地でした。
それに比べてエアロンの赤はもっと澱んだ赤で、布地も皮のようで、
褐色の肌によく似合ってました。
そんな蜷川さんの世界とは全く違っていて、
それから、そのときの小栗くんの私のイメージが、
なんとなくモノクロもしくは、パステル系かなって思っていたので、
そのイメージにも反して、すごく実花さん独特の世界でした。
でも蜷川さんの世界とは全く違っていた理由は、
この対談を読んで、少し分かりました。
蜷川さんの「娘が好きなものを自分で見つけて本当によかった。」という言葉があって、
蜷川さんは押し付けることなく、自由にさせていたんだなあって思いました。
お芝居でも最初は好きにさせて、
その人の良さを失わないようにって仰ってましたよね。
そして、その実花さんの写真は、驚くほど自然に、小栗くんが溶け込んでいて、
とても美しい色っぽい写真になっていました。
この間の「執事カフェ」より、私は「好色一代男」の方が好きなんですが、
その感想を2005年7月11日の日記にも書きましたが、
小栗くんの中にある相反するものを、取り上げたのもさすがだなあって。
おびただしく毒々しい猥雑な色たちの中に溶け込むように、
なのに凛としたとびっきりの彼。
花びらに埋もれるような、怠惰な艶めかしい彼と、
剣を持つまなざし鋭い凛々しい彼がいて・・・。
誰しも相反するものはあると思うんですが、
小栗くんはその割り合いが等分で、かつ鮮やかにあるような気がするんです。
それは小栗くんにとても惹かれてしまう理由のひとつなんですが、
その小栗くんの魅力を瞬時に見抜くところは、さすが親子だなあって思いました。