風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

根はごくピュアなんじゃないかという気がする

曇り空ですが、雨は降っていません。
昨日の「お気に召すまま」の動画の特集ページがこちら。
http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/asyoulikeit.html
あの木から落ちていたんですね。舞台は生だから、それも小栗くんは、
舞台を駆けめぐる役が多いので(風のように駆け抜けるんですよ〜)、
大変ですよね。気をつけてほしいですね。
それから成宮くんが、
「そのナミダ部門は小栗が背負ってるところが大きいよね。」って言ってますが、
そのことも含めてだと思うんですが、やはり「お気に召すまま」で共演する、
吉田鋼太郎さんが、こんなことを仰ってます。
もうご存知の方も多いと思いますが、「タイタス・アンドロニカス」にあたって、
翻訳家の松岡和子さん、吉田さん、小栗くんの対談のページです。
http://i-toyama.com/uniqd.phtml?s=600.html&z=6900e3b8cc84211eeff1615a460fda63
この対談がとてもいい対談だと思うんですよね。
松岡さんの翻訳家の立場からの言葉も興味深いですし、
タイタスに入る前なので、小栗くんは色白で綺麗な小栗くんですし(笑)、
そして最初の鋼太郎さんの言葉がいつも感動します。


“去年の夏、共演した「お気に召すまま」のシーンで、
久しぶりに舞台の上で鳥肌がたったのね。
相手の演技を見て、相手の演技から何かを感じて鳥肌がたつ。
今までそういう体験がなかったから、とても不思議な感じがした。
何というか、すごくね、人の心の中にうんわって入ってくる。
わっと鷲づかみにしちゃうところがある。普段もそうなんだと思うんだけど、
でも、普段できることは舞台の上でそのままできることじゃない。
それが、舞台の上でも同じようなところにいて、うん、入ってくる。こっちに。
入ってくるだけじゃなくて、多分悪いヤツなんだけど(笑)、
でも、根はごくピュアなんじゃないかという気がする。
それプラス、自分がまだ経験値が少ないから、
あの、言葉のいっぱいな芝居をまだオレは喋れていないという自覚がきっちりある。”


この言葉の中に、小栗くんのいろんな部分が入っていますよね。
“人の心にうんわって入ってくる”っていう表現が、本当にそのとおりで、
彼のお芝居を見てると、上手い下手とかじゃなくて、
凄く心をとらえるお芝居だなあって思います。
“多分悪いヤツなんだけど(笑)、でも、根はごくピュアなんじゃないかという気がする。”
これもすごく小栗くんを言い当てていますよね。
多分悪いヤツというのも、微笑ましいし(笑)、
その純粋な部分に、もう諦めてしまったことだったのに、
それがまだ息づいていたような、はっとする純粋さに、心惹かれるんだと思います。
そして“まだ経験値が少ないから、
あの、言葉のいっぱいな芝居をまだオレは喋れていないという自覚がきっちりある。”
これは彼の冷静さ、クレバーさをよく表していて、
この言葉を読むたびに、いろんな小栗くんを感じ取って、
さすが鋼太郎さんだなあって思います。
他に“すごいヤツが出てきた、勉強熱心、立ち姿も綺麗”と言ってくださって、
嬉しいです。
それから小栗くんのエアロンに対しての、
“もちろん、その時代では悪いことだと、エアロンはわかってたんです。
でも、うっかりすると、その「悪いこと」をするのが自分の正義で、
こういうふうにしないと自分が生きていく場所がないということになる。”
この言葉もすごく好きで、エアロンのことをよく分かっている言葉ですよね。
花沢類でもそうでしたが、彼はよく役を分かっていますよね。
真摯に役に向き合って、深く役の本質をとらえていると思います。
オーランドーもそんな小栗くんにとても合った役だと思います。
気高く優しく純粋で、天然な部分もあり?(笑)、
そして美しく凛々しいオーランドー。小栗くんの嵌り役だと思います。