朝はひんやりしていました。
「日刊スポーツ」読みました。
それが近くのコンビニになかったので、諦めようとしたら、
昨日のコメント欄で、皆さんが読んだ方がいいとすすめてくださったので、
長男に頼みました。3件回ってやっとあったということで、
お礼をしっかり取られました(笑)。
1面全面を使って内容のあるインタビューでした。
私はこの頃、思うのですが、私たちファンは、ネットとか雑誌とかで、
小栗くんのインタビューを読んだりしているので、
彼はこんな感じって思うんですが、TVだけ見ている人にとっては、
まだ彼は「花沢類」のままなんですよね。
それで新聞という、ファンではない人も、いろんな人たちが読む、読み物の中で、
記者の方の人柄も手伝って、
ちょっと突っ込んだ言い方になった部分もあったのかなって思います。
それは次にやる役が「佐野泉」という、言わば「花沢類」の延長線上にある役なので、
それで余計に、自分がこうなんだということを、今、主張する時と、
思った発言だったのかもしれませんね。
記事は、小栗くんの凛とした立ち振る舞い、礼儀正しさが、
彼の、まわりにも自分にも厳しい姿勢に感じられるという記者の印象から入って、
蜷川さんとの出会いで大きく変わったこと、どんな役でも間違いなく、
重要なんだと気付いたこと、忙しいとき、流れ作業と思わないこと、
まずいろんな人の話を聞いてみようと思ったことなど、
ここはとても正直に、彼の向上心と柔軟さがいいなあって思いました。
そして「花より男子2」の現場について、不満が少し(笑)。
私は前にサッカーの川口選手を応援していたときがあったんですが、
彼も同じような感じで、どうしても自分に厳しい人は他人にも、
同じように求めてしまうんですね。
そして彼がイングランドへ行って、あまり出場機会に恵まれず、
それから、デンマークへ行って、そこのキーパーコーチの方がすごくいい方で、
川口選手が、必死にレギュラーを取ることばかりを考えていたとき、
「何故、君は、デンマークを楽しまないのかい」と言ったそうで、
それから視界が開けたようなことを聞いたことがあります。
こういう必死な時期も必要だし、でもふと、何かのきっかけで、
受け入れる柔らかい気持ちになるときも来るだろうし、
これが今の小栗くん、ということで、いいんじゃないでしょうか(甘い?笑)。
小栗くんのイギリス公演でのエピソードは、
お客さんと演じ手とのすごく理想的な関係として、とてもよく分かります。
でもやっぱりイギリスと日本では、土壌が違うと思うんですよね。
賛美歌、聖歌隊、お芝居、シェイクスピアの聖地。劇場。パブ。
もう生活の一部のように、歌が、お芝居が身近にあるような気がします。
そしてその土地の人々も、シェイクスピアの生誕の地ということで、
誇りもあるだろうし、きっと、ごくごく自然に演技論を、通い合わせる状況に、
なったと思うので、日本では、小栗くんが言うように、
それは300年以上かかるでしょうね。でも日本もいいところ、あるんですけどね(笑)。
私は「偶然の音楽」「タイタス」のときに行なった、アフタートークを、
これからの舞台のときも開いて、そのとき、直接、
お客さんから感想を聞けばいいのになあって思いました。
これは出来そうじゃないですか。
でもね。長男がこんなこと、言ってました。
長男は、イギリスのロックが好きで、いろんなバンドの、いろんな新譜を、
ものすごく聴いているんですが、この頃、すぐ、このベースの入り方は?とか、
そういう聴き方になってしまう。もっと丸ごと、音楽を楽しみたいなあって。
これは演劇にも言えることで、彼のここのこの演技がっていう見方も、
重要かもしれないけど、まずはお芝居をまるごと楽しんで、
それからの感想でもいいと思うんですよ。
それで「オーランドー素敵だった〜」というひとことの感想なら、
それでもいいと思うし、どのように伝わってくるかですよね。
あまり演劇を観ていないので、いろいろ言えないのですが、
これは私なりの考え方です(笑)。
お父様とも、飲み明かす日々もあって(お父様、日本舞台監督協会理事なんですね)、
「キサラギ」の佐藤監督の嬉しい言葉もあって、今、24歳の小栗くんの
柔軟な心も、真っ直ぐすぎて頑なな心も垣間見れた、インタビューでした(笑)。