風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

ねじれた時計ねじれた精神 その絵の中心に佇む

爽やかな秋晴れです。
今日、「笑っていいとも」を見ていたら、今井美樹さんが出演されていて、
年とともに涙もろくなってきたと仰っていて、本当にそうだなあと思いました。
獣医ドリトル」を見ていると、何故か「お気に召すまま」を、
観たくなってくるのですが(成宮くんと共演しているせいかな・笑)、
昨日も 【 お気に召すままのDVD 】を見ていて、
舞台に駆け上がる小栗くん、そしてオーランドーを見て、
もう「うわーん」っていう感じで(笑)、胸がいっぱいになりました。
昨日はアーデンの森の中、前公爵らのところへ、
力づくで食べ物を求めるシーン、その後、温かく迎い入れられ、
「君があのサー・ローランドの息子なのか」というシーン。ここで涙しました。
このシーンではあの有名な台詞がジェイクイズによって語られるんですよね。
「この世界すべてが一つの舞台、人はみな男も女も役者にすぎない。」
「お気に召すまま」は作品自体もとてもいい作品なので、
シェイクスピア、いいなあって、いつも思います。
それでこれは初演のDVDなので、つい再演では、ここはこんな感じだったのにって、
思うところもあって、初演が2004年で、DVDが出たのが、2007年なので、
実は3年かかっていて、だったら、2007年の再演も、3年後の今年、
2010年に出るといいのになあと思います。
再演のオーランドーも凄く素敵だったんですよね。
花ざかりの君たちへ」の佐野と重なっていたので、黒髪のオーランドーでしたが、
初演とはまた違った、相変わらず美しくより凛とした素敵なオーランドーでした。
「お気に召すまま」と「偶然の音楽」とパックでどうでしょう(笑)。
絶対、映像はどこかに残っていると思うのですが。
それにしても、初演の小栗くんはまだまだ知名度もなく、
蜷川作品は2作目だったのにもかかわらず、やはり華やかさがあるというか、
華がある俳優さんだなあと思います。
これは出そうと思っても、出ないものというか、誰にでもあるものではなく、
持って生まれたものだと思うので、大切に大切にしてほしいですよね。
特に舞台はオーラ全開になりますから、もう異次元の眩しいほどの魅力で、
パワーをたくさんもらえます。
今度の「時計じかけのオレンジ」も、ツイッターによると、
生演奏のようなので、またまた期待大で、
【 演出家の河原さんのブログ 】によると、日曜日から稽古なんですね。
映画に向かっている小栗くん、ドラマに向かっている小栗くん、
どれも素敵なのですが、舞台に向かっている小栗くんが一番好きです。
情熱大陸」のDVD しかりですね。
どんどん研ぎ澄まされていく感じがゾクゾクします。
これから爪の先まで、アレックスになっていくのかなあ。
破壊、破滅、嫌悪感、大音響の音楽、そこに美しさはあるのでしょうか。
原作は読んでいないのですが、
なんとなくダリの絵のような世界かなと思ってみたり。
ねじれた時計、ねじれた精神、その絵の中心に佇む、
圧倒されるほど魅力的なアレックスを観たいです。