風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

DVD カリギュラ

よく晴れました。
keiちさんから教えていただきました(ありがとうございます)。
高橋努くんのブログに小栗くんのことが少し出てきます。
http://tsutomu-shibu8.at.webry.info/
ハワイでのことが聞きたかったのですが、ちょっと無理でしたね(笑)。
桜さんから教えていただきました(ありがとうございます)。
蛇にピアス」HPが更新されていて、キャスト紹介に小栗くんの姿もあります。
すぐ始まる予告は、どこか惹き込まれますね。
「ENTER THE SITE」をクリックしてください。
http://hebi.gyao.jp/
私は「蛇にピアス」の完成報告会見をテレビで見ました。
主演の女優さんと蜷川さんが出ていたのですが、
少し映像も流れて、小栗くんと藤原くんがほんの少し見られました。
チンピラの二人。小栗くんは去年の小栗くんかな。
まだ細くて、格好よくて、二人ともサングラスをかけていて、
チャラチャラした感じが、いい感じでした(笑)。
二人を同じ画面で見たことがなかったので、なんだか嬉しかったです。
主演の女優さん、蜷川さんいわく「繊細でキレイで透明感のある」女の子。
私も、繊細で綺麗で透明感のある人が好きです(笑)。


そして「カリギュラ」のDVD、届きました!
まず特典映像を見て、それから本編も少し観てみようとして、
全部、観てしまいました(笑)。
カリギュラ」はどうしてこんなに琴線に触れてくるんだろうっていうくらい、
私の琴線に触れてきます。昼間から涙は止められず、
そしてやっぱり小栗くんのカリギュラが素晴らしい。
あれだけ難解な哲学的な詩的な台詞を言って、
それで、これだけ伝わってくるって凄いと思います。
特典映像のインタビューを見ながら、
小栗くんはものすごく頭がいいんじゃないかって思いました。
舞台のときの、もしくはそれを語るときの小栗くんは、
感性と、インテリジェンスに溢れ、でも嫌味ではなく、わかりやすく、
そしてこの角度から、こういう視点で、演じている、見ているんだなあって、
感心させられます。そして今更ながら、カミュの戯曲が凄い。
また心の果てへ、心の深遠へ、心の核心へ連れて行かれました。
苦悩する残酷で繊細で美しいカリギュラ。胸締め付けられるような愛。
いい演劇を観ると、浄化されるような気持ちになりますよね。
豊かで深い気持ちになります。
DISCは2枚。深い夜を思わせる濃紺のDISCと、
鮮やかな月の光を思わせる黄色のDISC。
両方とも月の模様が入っています。私はこれから先もずっとずっと、
月を見ると、カリギュラを思い出すことになるのだなあって思いました。
実はDVDはネットでいつも購入しているところがあるのですが、
当然今回もそこで注文していたのですが、ある日突然、24歳の小栗くんには、
ベストを尽くそうと考えて(意味がわからない・笑)、そこの注文を取り消し、
ポストカード付き定価の、Bunkamuraの方で、注文してしまいました(笑)。
なので、ポストカード付きです。
では、そのポストカードについて、リーフレット、特典映像について、
書こうと思いますので、読みたい方だけお願いします。










DVD カリギュラ         蜷川幸雄演出
                   カリギュラ 小栗旬


DVD「カリギュラ」、パッケージはあのポスター。
そしてポストカードは、3枚。すべて雑誌で見たことのある写真でした。
でもその中の1枚が、あのカリギュラがシピオンを抱きしめながら、
上向きで、目を閉じているものだったので、凄く好きな写真だったので、
よかったです(笑)。
リーフレットは、雑誌等で見たことがない写真があったような。
封入されているものなので、小さいですが、カラー12ページ。
ストーリーの紹介と、出演者の紹介があって、シーンごとの写真があります。
細かい写真ですが、カリギュラ、エリコン、シピオン、ケレア、セゾニア、
そのときどきの思いが甦ってきますね。
そして特典映像はプレス・インタビューと、5人のキャストによる座談会。
プレス・インタビューは、あの白い衣装を着た小栗くん、若村さん、勝地くん、
長谷川さん、蜷川さんが、記者の質問に答えるもの。
テレビで見たことがある部分とない部分があって、
若村さんが小栗くんと共演してみて
「いいです」どんなところが?「全部」「見てのとおり」と言ってくれたり、
勝地くんの言葉や、長谷川さんの言葉が聞けたり、
勝地くんは、蜷川さんから「勝地の役は、小栗の役を愛して報われないんです」と、
言葉がかかったり、長谷川さんの言葉を、茶かしたそうに(笑)、
嬉しそうに聞く小栗くんとか。
そしてやっぱり蜷川さんの言葉が嬉しいですね。
「皆さんが発見する以前に、僕が発見しました。本当です」
「何年も前から小栗はちゃんと主役になる俳優だから、ちゃんといこうと言ってました」
「小栗のために何年か前に用意した企画なんですから」
「悪そうで利口でセクシャルで、上手いですよ。芝居」
そうです。悪そうで利口でセクシャルですよね。
小栗くんにとっての蜷川さんは?という小栗くんの答えもよかったです。
「僕らが普段携われない、文化だったり、
 もともとある日本の演劇の良さみたいなものを、
 ちゃんと僕らの世代に届けてくれている偉大な方だと思います」
本当にそうですね。
蜷川さんは初めて誉められました、なんて仰っていましたが、とても嬉しそうでした。
そして例の「僕たち若いチームと、若村さん・・・」発言があって(笑)、
最後に「若村さん、ごめん」も入っていました。
5人のキャストによる座談会は、あのwowowで放送されたものですね。
これもカットされた部分がところどころに入っているような気がします。
明らかに入っていたのは、小栗くんが衣装について語るところ。
「小峰リリーさんの衣装も凄く手助けしてくれてると思っていて、
昨日先輩方と話していたときに、最初に僕が貴族と出会うところで、貴族のみんな、
凄い北京ダックを包む皮みたいな服、着てるんですけど。あれがね、
すっごく気持ち悪く見えるんですよ。近くで見ると。
そういう設定を、されてるかどうかわからないんですけど。
論理とか考えというものを凄くいっぱい持っている人間は、すごく軽装で、
自分にとって、いろんな欲だったり、安全みたいなものを求めている人たちの方が、
ぶくぶくした格好をしてるっていうふうに、見れるのかなって思って。
あの貴族たちのあの服の中には、いろんな肥えたものが、
いっぱい入っているだろうなとかって思うと、ビジュアル的にも、
凄い支えてもらっているというものがあるなって、
いざ、面と向かって喋ると気持ち悪いから喋りたくもないみたいな気分に僕はなって」
勝地くんから思わず、「おお、凄い」と声がかかったのですが、
私も凄いと思います。そういう捉え方があるのだなあ、
衣装にもそういう意味があるのだなあって、
貴族が同じような服を着ているのは、個がない感じがして、
象徴的だなあとは思ったのですが。小栗くんらしく細やかなところへ、
目が行くところもさすがだなあって思いました。
他には若村さんのあの朝顔発言が嬉しくて、
そして長谷川さんのことを、会長と呼ぶところが出てきました。
ケレアは生徒会長か自治会長みたいだそうです(笑)。
本編は、wowowで放送されたものですが、カーテンコールのところで、
wowowの場合は、その画面が小さくなって、エンドロールが出たのですが、
カーテンコールは最後まで放送されて、それから、文字だけで、
出演者ほかのエンドロールになってました。
本当に今日はとてもいい時間が過ごせました。
私にとって大切な大切なDVDです。


カイウス「君の詩を聞かせてくれ」
シピオン「そういわれても無理です。陛下」
カイウス「何故」
シピオン「持ち合わせていません」
カイウス「思い出せないのか」
シピオン「思い出せません」
カイウス「じゃあ、せめて内容だけでも聞かせてくれ」
シピオン「内容は」
カイウス「何だ」
シピオン「いいえ、わかりません!」
カイウス「がんばってみろ」
シピオン「大地の調和と」
カイウス「大地と足との」
シピオン「ええ、そんな感じの」
カイウス「続けろ」
シピオン「ローマの丘。そこに夕暮れが連れてくる、
      つかの間の茫然とするような静まり」
カイウス「緑の空に鳴き騒ぐつばめたち」
シピオン「えぇ、そうです」
カイウス「そして」
シピオン「なおも金色に満ちた空が、にわかによろめくと、一瞬のうちに面差しを変え、
      輝く星でいっぱいの顔を僕らに見せる。あの微妙なひととき」
カイウス「大地から夜へとのぼっていく、煙と樹々と水の海」
シピオン「かまびすしい蝉の声。暑さ、収まっていき、
      最後の荷車のガラガラと転がる音。農夫たちの声」
カイウス「そして、影に浸されゆく道は、乳香とオリーブの樹々を縫え」
シピオン「そう、そうです、そのとおりです!どうやってこれを」
カイウス「わからない。たぶん君と俺が同じ真実を愛しているからだ」
シピオン「ああ、もうどうでもいい。僕の中で何もかもが愛の姿になっていく」