風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

強い力で導いてくれた

晴れてきました。
kumikumi さんから教えていただきました(ありがとうございます)。
TAJOMARU」の自筆入りポスター形前売り券、
発売以外の劇場でも、何ヶ所かは使用することが出来るそうです。
BBS No.3277に、その劇場を書いてくださいました。ありがとうございます。
読んでみてくださいね。もっともっと上映館が増えるといいですよね。
はなここさんから教えていただきました(ありがとうございます)。
GOETHE ゲーテ」という雑誌に、井上ひさしさんの特集があり、
「ムサシ」を書き上げるまでのご苦労、井上ひさしさんが人生をかけて、
伝えたいことが語られていたそうです。読んでみてくださいね。
表紙はこちらで見られます。
http://www.gentosha.co.jp/goethe/


「ムサシ」といえば、小次郎、美しかったですよね。
私は常々、蜷川さんとは趣味が合うと思っています(畏れ多いですね・笑)。
私が小栗くんに嵌ったのが、初演のオーランドーだったというせいも、
あるかと思いますが、以前雑誌の、小栗くん、藤原くん、杏ちゃんの対談の中で、
蜷川さんと会うと、「太ったんじゃない?」とすぐ言われるとか、
エアロンを演じるにあたって、「必要以上に筋肉をつけるとバカに見える」とか、
全く同感!(笑)って思いました。
そして、フォーティンブラス、オーランドー、アンティフォラス、エアロン、
カリギュラ、小次郎と、彼の美しさを活かす役というか、
彼により美しさを求める役というか、それらを小栗くんに与えた、
蜷川さんは素晴らしいと思うんですよね。
よく自分が好きな洋服と、似合う洋服は違うといいますが、
小栗くんが求める役と、求められる役、
一致するのが一番いいことなんですけどね。
蜷川さんは、ずっとご自身の目を信じて、しがらみにとらわれず、
使ってくださいました。
藤原くんの楽屋で会った、全く無名の小栗くんを、
フォーティンブラスに抜擢して、その次に、オーランドー。
その「お気に召すまま」の初演の頃の演劇雑誌に、
小栗くんのインタビューが載っているのですが、
「蜷川さんには世界をめざせってハッパかけられているんですけど、
 だったら世界に連れてってください、がんばりますって感じで(笑)」
その言葉は、数年足らずで実現し、
小栗くんはエアロンとして、シェイクスピア生誕の地、
イギリス、ストラットフォードの舞台に立つことになります。
そこで高い評価を得て、そういう蜷川さんの期待に、
応えていく小栗くんも素晴らしいと思いますが、
やはり小栗くんの役者としての資質を見抜き、
「ムサシ」の“小次郎は小栗にやらせたい”という一言で、
決まったように、そういう強い力で導いてくれた蜷川さんに、
本当に本当に感謝です。
彼がこれから先、どういう道に進むかわかりませんが、
蜷川さんとは離れちゃいけない、という気がすごくしています。
小栗くんがどんどん進んでいるのに、こちらが止まってちゃいけないんですけどね。
でも、ちょっと書いておきたい(笑)。
以前書いたものですが、『』が蜷川さんの言葉、「」が小栗くんの言葉。
雑誌等から抜き出してみました。
「偶然の音楽」のあたりから、「間違いの喜劇」「タイタス・アンドロニカス」へ、
蜷川さんと小栗くんの関係がよくわかる言葉たちです。


『お前のキャラクターは変わってる。 今はのほほんでいいだろうけど、
 そのうち乗り越えられない壁が出てくるから、
 その前に俺が先手を打ちたいんだよ。』
小栗旬を中心に考えました。彼は中心にくるべき俳優だと思っております。』
『世界は残酷さで溢れているだろう。それを正しく見つめようとしたら、
 残酷なものを描くしかない。でもその中に希望をいれたから見てくれ、と』
『小栗の、見た目の美しさやカッコ良さや現代的な風を呼ぶ演技は武器になる。
 特に、ふとした瞬間の演技の角度が新しい。それと古典的な技法が、
 結び付いたらいけるよ。僕は小栗の少年の尻尾をちょん切ってやろうと、
 思っているんだ。成人の通過儀礼みたいなものかな。
 そうしても、小栗の魅力は残るから。』
『両方とも本当なんだ。見せて燃えさせたいし、傷付けたくないし・・・。』
『僕だって恐怖はあるんだよ。英国の観客の熱狂と冷ややかさは分かっているから。
 そういう最前線に俳優を送り出すことには大変な思いがあるよ。』
『RSTでは日本人俳優は、真田さんしかやってないからね。
 小栗は貴重な体験をするんだよ。』


「そうしたら、その平均点が今度はもっと上がっているかもしれない。
 今まで70点だったのが、90点の平均点を出せることに、
 なるかもしれないですからね。」
「心がいろんなことを知っていないと、
 ひとを感動させることは出来ないんじゃないかと思ってる。」
「成長をしっかり実感できるくらい、成長したい。」
「芝居をしている瞬間は、僕にとっては夢のような時間なんで、
 最高に楽しいんですよね。」
「しばらく仕事でいっぱいいっぱいの状況に自分を置いて、
 がむしゃらにやっていたい。」
「やばいっすねえ。」
「蜷川さんは僕の何百倍っていう経験と戦ってきて結果を残してるわけで、
 とにかくそれにひたすら食いついていくしかないですね。」
「“世界のニナガワ”と言われている人とじっくり仕事ができる人なんて、
 そんなにたくさんいるわけじゃないし、
 そこに自分がいるのは本当に幸せなことですから。」
「その目を、今探してる最中なんですけどね。」
「エアロンは最高に面白いですよ。やっててゾクゾクします。」
「タイタス〜、終わったら、僕とんでもない23歳になっちゃうと思うな。」