風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

彼の石田三成は月の光

雨が降り出しそうな空です。
TAJOMARU」のHP、先日の完成披露試写会の詳細が、
「最新情報」のところに、UPされています。
http://wwws.warnerbros.co.jp/tajomaru/
だいたい記事で読んだもの、テレビで見たもの、動画で見たものと同じですが、
私が注目したのは、山本プロデューサーのこの言葉です。
「遡りまして、小栗旬が「カリギュラ」という舞台をやったのですが、
 この切符が全部1日で、売り切れてしまうという好評だったんです。そこで、
 「何で小栗の舞台がこんなに人気があるのかな?」と思いまして、
 大阪に舞台を観に行きました。さすがに迫真の演技で僕も、
 雷に打たれたような気分でした。そして、舞台が終演になり帰る時間に、
 なったのですが、真ん中に座っていたので出ていこうとしても、
 隣に座っている女性たちが泣いてしまって失神状態で、動けなかったんです。
 右も左もその状態でした。それは小栗の演技力というか、
 肺腑をしぼるような芝居の強さというものに撃たれた結果なのだと思いました。
 ちょっと通してよというわけにもいかず、5、6分くらい立って考えている時に、
 得たアイデアが、何とかこういう芝居の力で押すような映画が、
 作れないだろうかというものでした。
 ここにいらっしゃっている役者さんのように十二分に力を、
 蓄えていらっしゃる方々にお願いして、役者の持っている芝居をする力で、
 観てもらえるような映画を作りたいと思いました。
 黒澤監督の映画の中で、私が一番大好きな『羅生門』の原作になった、
 芥川龍之介の「藪の中」という題材はずっと頭の中にありましたので、
 換骨奪胎して、我々の芝居の力を見せられるような「藪の中」を、
 多襄丸というメインキャラクターに託して新しく作ろうという、
 そういう趣旨で始めました」
TAJOMARU」はいわば、「カリギュラ」の舞台から生まれたものだったんですね。
泣いてしまって動けなかったというのは、気持ちわかります。
私も涙は止められないし、すぐには席を立てませんでした。
あの感動を超えるものは、まだないです。
小栗くんの演技は、ものすごい力を持って心の奥底に迫ってきました。
映画で、あの感動が味わえるのでしょうか。
TAJOMARU」期待したいです。


本屋さんへ行ってきました。
「日本映画 HEROS Navi 」
小栗くんが表紙です。小栗くんでカラー7ページ。茶髪で短髪です。
TAJOMARU」についてですが、内容は既出なものなので、
少しお高い本ですし、写真で判断してください(笑)。
そして「NHK 大河ドラマ・ストーリー 天地人 後編」
これはよかったです。
まず、石田三成で、カラー2ページ。
半ページほどの写真が、すごく素敵です。
目元が優しく美しく、とても儚げな三成さまです。
「あの戦国時代、本気で国を変えたいと思って動いた若者がいたことは確か。
 命をかけて理想に向かっていった人間のエネルギーが、
 少しでも伝わるように演じていきたいですね」
小栗くんが演じると、生命力も感じるのですが、同時に、
儚さもついてまわりますよね。そこがとても惹かれるところだったりします。
中尾彬さん演じる毛利輝元のページにも、
小さく三成が載っています。きちんと座っていて、凛とした感じで素敵です。
それからなんといっても、妻夫木くん、小栗くん、城田くん、上地くんとの、
座談会のページですね。4人ともスーツ姿で、とても素敵ですよ〜。
座談会のページは、カラー9ページ。
小栗くんは紺の細身のスーツ。明るいブルーのシャツ。
スニーカーの紐が、その明るいブルーと同色のような感じで素敵です。
短い髪の明るいブラウンも、色白の肌に映えています。
対談の内容については、チーフ・プロデューサーの内藤さんの、
「旬くんの石田三成は月の光」という言葉が印象的でした。
そうですよね。やはり小栗くんは月の光なのかな。
でも反射する光ではなくて、自身から光を放っている点では、
太陽の光かなとも思うのですが、太陽でも、ぎらぎらした光ではないですね。
木漏れ日だったり、優しい光の感じがします。
そして悲劇的、切ない役は、やはり月の光でしょうか。
儚く美しく危うい光。
花沢類のときも、「月の光を表現できる人」といわれていましたし、
あの「カリギュラ」も、「月がほしいという台詞が似合う俳優」と、
いわれていましたよね。もう夜空の月を見て、カリギュラしか思い出せないくらい、
月と同等にカリギュラは思い出されます。
やはり石田三成も月の光なんですね。
他には、妻夫木くんとは、8年くらい前にあるホームパーティで知り合ったこと、
妻夫木くんの家、小栗くんの家でも飲んだこと等、
楽しい対談が続いて、小栗くんのこの言葉が印象的でした。
「現代を生きている俺たちを通してあの時代を見せる、ということを、
 天地人ではやろうとしていると思うけど、突き詰めてリアルに考えると、
 俺たちが戦国時代に生きてたら、絶対にこういう人格には、
 なってないはずなんだよ。もしかすると、現代人の服装、食べ方、生活すべてが、
 武将たちの美意識を裏切る行為かもしれない。
 あの時代は油断したら殺される世界なわけで、
 生きる姿勢からして違っていたはず。それを踏まえたうえで、
 いかにイマジネーションをふくらませてドラマにしていくか、じゃないかな」
これからの石田三成、期待して観たいと思います。