風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

これまでの時間をすべて肯定できる自信、潔さ

よく晴れました。
天地人」のHP、前田利家役の宇津井健さんのインタビューの中に、
妻夫木くんとともに、小栗くんのことが少し出てきます。
http://www9.nhk.or.jp/taiga/interview/12utui/index.html
“こういう現場で若い妻夫木くんや小栗くんを見て感心したのは、役に取り組む姿勢が非常にしっかりとしている。そのうえ礼儀正しくて、さわやかで、さすがに当代随一の人気俳優だなというのを感じました。
そんな彼らを、我々助演陣ががっちりと補佐する。いま若い女性の間で戦国武将が人気ということもあり、兼続や三成に焦点が集まっているでしょう。だからこそ、彼らをいかに際だたせるのか。それが僕らのポジションだし、それによってドラマ全体のふくらみや面白みというものを、強調できればいいなと思っていました。”
ベテランの宇津井さんらしいなあと思いましたし、こういう方々に支えられて、
そしてこういうふうに見ていただけて、嬉しいなあと思いました。
宇津井さんに薦められた本は、小栗くん、読んだのでしょうか(笑)。


さて、8月29日(土)に放送された、「ZIP-FM サタデー・ゴー・アラウンド」
4時間の番組の中、最後の最後のほんの少しの出演(正味7分くらい・笑)でしたが、
レポートしてみようと思います。
スタッフの拍手の中、最後の最後に登場した小栗くん。
名古屋は久しぶり。「親父が愛知なので、名古屋はよく来るんですけど」と小栗くん。
「じゃあ、いらっしゃいましたじゃなくて、お帰りなさい!」と声をかけられ、
「あ、ただいま」と恥ずかしそうな感じで答えていました。
そして「TAJOMARU」のあらすじが紹介され、
パーソナリティのお二人(男性と女性)、すでにご覧になっていて、
こう感想を仰っていました。
「人間関係の移り変わりがスピーディ」「感情が揺さぶられた」「心が震えた」
「自然、衣装、セット、人間の心、憎しみも含めて、心のストレートさ、
 それらが美しく、格好よかった」
小栗くんはその感想に「ありがとうございます」と言っていて、
小栗さんはあらためてどう思われますか?と訊かれ。
小栗「本当に映像が綺麗だなあと思いましたね。なんかちょっとこう、
   季節を感じるようなカットがあったりとか、
   それはすごく綺麗だなあと思ったんですけど」
台詞を言うシーンで息が白かったという話になり、すごく寒かった。
多襄丸と名乗るようになって、着ている服が意外と薄くて、
上に毛皮を着ているのだが、結構寒かった。
その寒さは凛とした空気感になっていたと、パーソナリティの方。
・・・直光、多襄丸、どんな男だったか?
小栗「とても真っ直ぐな人だなあと思いますね。ちょっと正直者すぎるというか、
    なんかもう少し彼が上手く立ち回っていたら、
    こんな話にならなくて済んだのになと思うところもありますね。
    どこかで自分で招いてしまった部分もあるんじゃないかなあという、
    気がするような人ですね」
自分とはあまり似ていない。
羨ましいところは、こんな生き方出来たら、格好いいと思う。
・・・松方さん、萩原さんと共演して。
すごく楽しかった。松方さんとは殺陣のシーンで、いろんなことを教えてもらった。
松方さんのスピードについていくのがやっとだった。
・・・東京へ帰らず、2ヶ月以上泊まり込みでの撮影だったが。
朝はすごく早かったが、日が暮れると撮れないシーンが多かったので、夜は、
みんなでいろんなところへ飲みに行っていた。昼は盗賊、夜、宴会という台詞が、
あるのだが、それを言いながら、飲みに行っていた(笑)。
・・・一番印象に残っている台詞は?
小栗「これ、あの、僕の台詞じゃないんですけど、
    ショーケンさん演じる将軍義政という方が、
    正しいことからいいものが生まれるとは限らないという台詞を、
    言うんですけど。この台詞はほんとに、哲学してるなあと思いました」
最後にメッセージ。
小栗「TAJOMARU、ほんとにこう熱くて、なんか今の皆さんが観たら、
    ちょっと暑苦しいよって思うくらい、熱い映画になっていると、
    思うんですけど。なんかこんな大変な生き方をした人もいたのかって、
    いうことを観てもらって、明日の活力になればいいなと思っています」
あの義政の台詞、「正しいことからいいものが生まれるとは限らない」は、
雑誌によっては、「正しいことからよいことが生まれるとは限らない」に、
なったりしていますが、それはそうだなあと思いますよね。
小栗くんの“哲学してる”という言葉も、なんだか嬉しかったです。
小栗くんは「オールナイトニッポン」のときとは、全然違っていて、
よそ様のところへ、お邪魔しました的な(笑)、大人しい感じの声で、
だから優しい声でしたね。
「あ、ただいま」とか、表情が目に浮かぶようでした(笑)。
パーソナリティの方の感想の、
「自然、衣装、セット、人間の心、憎しみも含めて、心のストレートさ、
それらが美しく、格好よかった」が、私はまだ観ていないのですが、
なんとなく共感しそうというか、とても期待を抱かせる言葉でした。
それからすぐ次の番組が始まったのですが、
その次の番組の女性パーソナリティの方が、番組名を言った後、
「なんて落ち着いてる場合じゃなくって!
 小栗旬さん、めちゃくちゃ格好よくて、はい、かなりびっくりしましたけれども。
 お父様が愛知なんだそうですね。なんか親近感を持ってしまいます」と、
仰っていて、その驚きが伝わってきました(笑)。
そうなんですよね。もはや驚くべき格好よさですよね(笑)。
若い頃は(今でも若いですけど・笑)、
こう、はっとするような美しい男の子だったんです。
それはちょっと現実味を帯びていないような、幻のような、
儚さも含む美しさと格好よさで、その頃はその頃で、
とても惹かれていたのですが、でも今はまた違いますね。
確固たる美しさというか、磐石の格好よさというか、風格があるというか、
これまでの時間をすべて肯定できる自信、潔さ、
誰よりも前を向き、優しく包みこむような包容力も持ち合わせ、
いつも書いていますが(笑)、彼の時間をずっと見つめてこられたこと、
本当によかったなあと思います。
まさに、天井知らずで、素敵になっていくようですね(笑)。