風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

TAJOMARU 感想 初日舞台挨拶 名古屋

雨の一日でした。
ご好意で、「TAJOMARU」初日舞台挨拶(名古屋)へ行ってきました!
ありがとうございます。
これでもファン歴が長い方ですが(笑)、映画の舞台挨拶を観に行ったのは、
初めてです。名古屋は映画を観た後、舞台挨拶だったのですが、
これはあれですね。気持ちが揺らぐというか、
映画が終わりそうになると、なんだか落ち着かなくて、
舞台挨拶の後、映画の方がよかったかなあとか、
それはそれで余韻で、映画に集中できないでしょうか(笑)。
とにかく映画が終わった後、拍手が起こり(珍しいことですよね)、
ほどなくして、客席の両隅にカメラが設置され、
こちらの地方のテレビ局、メ〜テレの女性のアナウンサーの方が、
いらっしゃいました。
今回は東京、名古屋、大阪で、舞台挨拶があったので、
14日(月)はいろんなワイドショーで取り上げてくれると嬉しいですね。
まず「映画はどうでしたか」と聞かれたり、携帯カメラで撮ってはいけない等、
注意事項が説明され、ゲストを呼びました。
予定では、小栗くん、やべさんの予定でしたが、
田中圭くんも来てくれました。まず圭くんから入ってきて、
小栗くんはより大きい歓声に包まれました。
相変わらず、スタスタと歩いてきて、スラっとしていて素敵でした。
小栗くんは黒の上下、圭くんの鮮やかな緑色のネクタイが印象的でした。
ここからは覚えていることを、思いつくままに書いていきますが、
いろいろニュアンス的に間違っているかもしれませんが、
だいたいの感じで受け取ってくださいね(笑)。
まず、何故、圭くんが来てくれたかというと、東京の舞台が挨拶が終わった後、
小栗くんが「圭も来るんだよね」という一言で、
「ハイ、行きます」ということになったとか。
愛知はお父様が愛知出身ということで、
客席から「おかえりなさい!」と声が飛んでいて、
小栗くんは「ただいま」と言っていました。
アナウンサーの方から、「赤味噌王子」と呼ばれているんですよねと振られると、
怪訝そうでしたが、家は愛知料理が多い、赤味噌のお味噌汁が好き。
味噌煮込みうどんは好きだが、味噌カツはあんまり得意じゃない、
トンカツには、ソースが好きだそうです。
それからはなんだかとにかく圭くんをいじる会のようになっていて(笑)、
圭くんは、お酒を飲むと、顔が赤くなって、鼻だけ白くなるので、コアラみたいだとか、
ある日酔っ払って廊下にうずくまって、ぶつぶつ言っていたとか、
でも圭くんも反撃していて、
最後の多襄丸と桜丸と殺陣のシーンで、本番の前日に「練習したいんですけど」と、
小栗くんに言ったら、そのときでいいという話になって、
自分だけ、殺陣師の方に聞いて練習して、本番を迎えたら、
なんで言ってくれなかったんだと言われたとか(笑)。
でも、多襄丸と小栗くんの共通点を聞かれたときは、
「多襄丸より男らしい。小栗、という感じ」と言ってくれました。
小栗くんは、終始、マイクで遊んでいて、圭くんが話す時に、
後ろからバットを振るように、小突いてみたり、やべさんが話すときも、
コツンと小突いてみたり、ゴルフクラブのように、振ってみたり、
真後ろを向いて、スクリーンのところを触ってみたり、落ち着かず、
でもずっとニコニコと笑顔で、とても楽しそうでした。
風邪もすっかりよくなったように感じました。
最後に一言ずつ、言って終わりましたが、圭くんが言っているとき、
やべさんがチャチャを入れたら、圭くんが舌打ちっぽいことをわざとやって、
それに驚き、顔を見合わす小栗くん、やべさんが面白かったです(笑)。
圭くん、いじられまくったので、小さな反撃でしたね。
小栗くんは、「面白かったでも、つまらなかったでも、何か感想を持ってくれると、
嬉しい。何も感じなかった、どうでもいい、みたなことが一番悲しい」と、
いうようなことを最後に言っていました。
それで三人とはお別れ。
小栗くんは最後はドアのところを去る寸前まで、手を振ってくれて、
その後、圭くんが丁寧にお辞儀をして去っていきました。
その後も少し女性アナウンサーの方のお話があって、
客席はちゃんと最後まで、話を聞き、拍手で終わりました。
いい雰囲気の舞台挨拶でした。
でもこうやって、たとえ短時間でも、生の小栗くんを見ると、
やっぱり舞台が観たいなあと思ってしまいますね。
「ムサシ」は再演するとして、もう1本、翻訳劇が観たいです。
マイクで遊んでいる小栗くんも可愛いけれど、
シェイクスピアの美しい台詞を語り、舞台を駆け巡る小栗くんを、
やっぱり観たいなあと思ってしまいました。
「タイタス・アンドロニカス」のアフター・トークのときは、
もう少し覚えていた記憶があるのですが(笑)、
こんな感じで、初日舞台挨拶のレポートは終わります(笑)。
では、ここからは映画「TAJOMARU」の感想を書きたいと思います。
読みたい方だけお願いします。











TAJOMARU                中野裕之監督作品
                       直光・新多襄丸  小栗旬
                       阿古         柴本幸
                       桜丸         田中圭
                       旧多襄丸      松方弘樹
                       足利義政      萩原健一


とても激しい物語でした。
いろんな感情が剣を突き刺すように、あらゆる方向から向かってくるような、
それらが季節ごとの自然の美しさ、重厚な建築物の美しさの中で描かれます。
私は透きとおる薄い暖簾のような布の紫色が印象に残っていて、
それが人によって、掻き分けられたり、風に揺れたりすると、目を奪われました。
小栗くん演じる直光は、何不自由なく育てられ、最初は何も知らない、
無垢な素直な純粋な心を持った青年でしたが、荒波に飲みこまれるように、
どんどん人に裏切られ、踏みにじられ、悲しみに打ちひしがれ、
でもその真っ直ぐな心は、より堅固になり、太い幹のようになって、
一途な愛を貫き通す力強い多襄丸になっていきます。
そのあたりはよく伝わってきて、小栗くん、さすがでした。
殺陣のシーンも何度も出てきましたが、とても迫力があり、
説得力がありました。
道兼一味の皆は、楽しげで豪快で温かくていい奴らで、
彼らが直光のために、犠牲になったところは涙が流れました。
阿古姫の柴本さんも、凛として気の強さとともに、美しい姫でした。
桜丸の圭くんも、今までにない役、頑張っていました。
萩原さん、松方さんは、もう存在感がさすがで、
萩原さんは、清濁あわせ飲むような、矛盾をも屈服させるような、
凄みのある義政で、台詞も重みがありました。
松方さんは、どこか人のいいでも、多襄丸という誇りを、
感じさせる役でした。
そして私はこの映画を見ながら、桜丸を小栗くんで観てみたかったなあと、
思いました。圭くんも素晴らしかったのですが、
小栗くんのあの「スマイル」の誠司、凄かったので、
小栗くんを桜丸で、義政との関係をより濃く描いていただいて、
卑しい精神、人を裏切り続け、すべてを手にする寸前に、
無残に、哀れに、殺されていく、みたいな悲劇でもいいですよね。
小栗くんの、直光、桜丸の二役でもよかったかな。
小栗くんなら出来ますね。
そんなストーリーも観てみたかったなあと思いました。