風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

純白の蓮の葉が並ぶ、木漏れ日さえ妖しい森

昨夜の雨は上がって、晴れてきました。
昨日は「天地人」最終回でしたね。
私の「天地人」は第39回「三成の遺言」の回で終わってしまったので、
三成については、ここに感想を書きました。よかったら、読んでみてくださいね。


【 2009-09-29 石田三成総評 】


さてここ最近、がっつりしっかり観たのは、BSで放送された「ローマの休日」と、
日本テレビ系で放送された「天空の城ラピュタ」です(笑)。
両作品とも、何度観ても、同じところで感動して、その感動が甦ってきて、
その上、ここもいいよね〜、ここが好きなんだよね〜と胸がいっぱいになります。
何年も残っていく映画は、やはり魅力的ですよね。
ローマの休日」では、グレゴリー・ペックが、オードリー・ヘップバーンの、
顎を持って〜というシーンがあったのですが、
私の夢?は、小栗くんが年下の恋人役で、年上の美しい恋人に、
クイッと顎を持たれ、キスされるというシーンを観ることだったのですが、
いまだにありません(小さな夢なんですけど・笑)。
だいたい年下の恋人役というのが、エアロンくらい?
そもそもラブシーンというものが、小栗くんは少ないですよね。
今回の「月9」も、なかなか甘いシーンには突入しそうにないですし、
遡ってみると、ドラマでは「Stand Up」、キスはありました(笑)。
それこそ、水川あさみちゃんにサッカーの試合後、キスされるところは、
可愛かったんですけど、「あいくるしい」は綾瀬はるかちゃんと少しデートしただけ?
花より男子」「花ざかりの君たちへ」は、
後ろから抱きしめたり、不意打ちのキスとか、空港のキスとか、
いろいろありましたが、やはり高校生の恋愛ですし(笑)、
花より男子」パート1の方の、複数のお姉様方とのキスシーンは、
深いキスだったでしょうか。
映画では「ハーケンクロイツの翼」で、同じベッドに寝てたシーンは、
特典映像だったかな(笑)。
「クローズZERO 2 」ではせっかくルカから誘われたのに、
断っちゃうし(笑)、「スキヤキウエスタンDJANGO」ではキスしてましたね。
あ、「Spring Story」では可愛いキス、切ないキスがありました。
舞台では、男女かまわずキスしてます(笑)。
「お気に召すまま」は、オーランドーとロザリンドの幸せな幸せなキス。
「偶然の音楽」は、娼婦とのからみのシーンがあったのですが、やはり可愛くて、
「間違いの喜劇」の赤いリボンを銜えてのキスシーンは、
とってもとっても美しくて素敵でした。
「タイタス・アンドロニカス」は、悪巧みを進言し、
兄弟たちに喜ばれ、思わずキスをされるシーン。
そして年上の恋人、タモーラとのシーン。


美しい純白の蓮の葉が立ち並ぶ、木漏れ日さえ妖しい森、
楽しげに悪事をそそのかす言葉の数々。
タモーラはエアロンのその銀色の髪に触れ、頬に触れ、
口づけをし、馬乗りになり、戯れる・・・。


悪の化身のように美しい愛人、エアロンでした。
タモーラ役の麻実れいさんも、ビロードのような声で美しく妖艶で素敵でした。
そういえばその当時、wowow の「プルミエール」で、
「タイタス・アンドロニカス」の稽古風景が取り上げられたときに、
本番では違っていたのですが、
ある一場面、人々が右往左往する中、エアロンが皆に気付かれないように、
タモーラの手をすっと握って立ち去るシーンがあって、
すごくドキッとしたんですよね〜。
エアロンの手のぬくもりを名残惜しそうに求めるように、
ゆっくり下ろすタモーラの腕が、また印象的だったのですが、
愛人だわ〜って感じがしました(笑)。
本当に、もう26歳なので、しっかりがっつり恋愛ものの、
ドラマ、映画、舞台に出てほしいですよね〜。
それでは「タイタス・アンドロニカス」、タモーラの台詞より。


私のかわいいエアロン、どうしてお前だけは
暗い顔をしているの、何もかも陽気に晴ればれとしているのに?
ほら、どの茂みでも小鳥がきれいな声で歌い、
蛇は明るい日向でとぐろを巻いてまどろんでいる、
青葉は涼しい風にそよぎ、
木漏れ日が地面にまだら模様をつけている。
木陰は気持ちがいい、エアロン、座りましょう、
おしゃべりなこだまが真似をして猟犬をからかったり、
鋭い音色の角笛に答えたりしているのが聞こえる、
まるで天と地が同時に狩りをしているみたい、
でも私たちは吠え立てる声を聞きながら座っていましょう。
むかし放浪の王子イーニーアスとカルタゴの王女ダイドーは、
思いかけず幸運な嵐に見舞われ、
秘密をかたく守る洞穴に隠れて
楽しい戦いを交えたという、
私たちも同じように戦って、戯れて、それが済んだら
腕をからませて抱き合い、黄金の眠りをむさぼってもいい。
そうすれば猟犬も、角笛も、小鳥のさえずりも
私たちにとっては、赤ん坊を寝かしつける
乳母の子守歌になる。