風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

瞬時に消えながら、心に鮮やかに刻み込まれる彼

雨になりました。
今日、uno のCM で、テニスバージョン、字幕?が、
「クリスマシュ!」になってました。「クリスマッシュ!」かもしれませんが(笑)、
とにかく映像は同じですが、クリスマスバージョンでした。面白かったですよ。
はなここさん、みにーさんから教えていただきました(ありがとうございます)。
7日の朝日新聞に、2009年の演劇を回顧する記事が掲載され、
そこに小栗くんの名前もありました。
ネットでも読むことができます。


【 回顧 2009 今年の演劇を振り返る 】


そしてこの最後の文章ですね。
“超大作も劇の祝祭性も優れた俳優なしにはありえない。例えば「ヘンリー六世」の浦井健治中嶋朋子木場勝己。「コースト」の阿部寛勝村政信。「炎の人」の市村正親。「ムサシ」の藤原竜也小栗旬白石加代子。「盲導犬」の稲荷卓央。「天守物語」の坂東玉三郎……。瞬時に消える演技という芸術に打ち込む俳優の充実は、2010年代に向けた希望に思える。”


すごい方々と並び称されて、嬉しいですよね〜。
それこそ、瞬時に消える演技という芸術に打ち込む俳優の、
その実力も認められて、俳優の道を極めてほしいと、すごく思います。
あの「ムサシ」大阪公演、大楽のカーテンコール、
お互いを称え合うように抱き合い、握手をして、
あれは小次郎役としての小栗くん、武蔵役の藤原くんとしては、
最後のお別れだったんだなあと思うと、胸がいっぱいです。
そして、また「ムサシ」のDVDを少し観てみました。
泣いちゃうかなと思ったら、たくさん笑いました(笑)。
喜劇ですからね。でも最後、「からだをいとえ」「おぬしも達者でな」の後、
後ろを振り返らず、勢いよくスタスタと去っていく小次郎の潔さが、
なんだか小栗くんと重なりました。
佇まい、匂い立つ雰囲気が、まさに美剣士佐々木小次郎だった小栗くん。
お芝居全体も、蜷川さんが透明感があると仰っていて、
今思うと、心から余分なものが剥がれ落ちて、どんどん透明になるような、
清々しい物語だったなあと思います。
シェイクスピアは、心の森が、また豊かに広がっていく感情を、
カミュは、心の底の奥深く、純粋な塊に近づく感情を、呼び覚ましてくれました。
是非是非、舞台に立ってほしい。
選ばれたものとしての眩しいほどのオーラに輝く、美しい彼を、
その瞬時に消えていく、しかし心に鮮やかに刻み込まれる彼を、
また観て、感じたいです。
今の年齢しかできない役、たくさんたくさん演じてほしいですね。
でも今は、高倉奏くんですね。
ラジオでの明るい声も頼もしく、これからの彼の未来を楽しみにしたいと思います。