風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

はじまりは降り注ぐピアノの音

今日は暖かな日でした。
東北DOGSさんから教えていただきました(ありがとうございます)。
uno のCM 、そのHPに、クリスマスバージョンもUPされました。

【 資生堂 uno HP 】

「クリスマッシュ」でしたね(笑)。サンタの母バージョンもあるんですね。


さて「東京DOGS」第9回がいよいよですが、
mikimiki さんから教えていただきました(ありがとうございます)。
東京DOGS」スタッフブログにも、いろんな方のオールアップの様子が、
UPされるようになりました。

【 東京DOGS スタッフブログ 】


そして神野が○村さん?ということで、
仲村さん(書いちゃった・笑)、素敵な俳優さんだなと思ったのは、
やはり小栗くんと共演した「偶然の音楽」です。
仲村さんがジム・ナッシュ、小栗くんがジャック・ポッツィ。
こちらで、写真とあらすじ等が読めます。


【 仲村トオル・小栗旬出演「偶然の音楽」舞台稽古 】


この写真からもわかりますが、照明が綺麗で、
とてもスタイリッシュで、幻想的な不思議な舞台でした。
思えば小栗くん、世田谷パブリックシアターはこの舞台だけでしたね。
そして仲村さんは、その当時、いろいろな記事、インタビューで、
このようなことを言ってくださいました。


「偶然の音楽」でナッシュ役をどうかと、言われていたときに、
すでにポッツィ役は小栗旬くんという俳優さんに決まっていますと、聞いていて、
救命病棟24時」での顔合わせで、小栗くんを見て、
「いいな、やろうかな!」って思いました。


小栗くんは当時、台本に書き込みは絶対しない(今もかな?)、
ペンを持ちたくないから頭に入れるということで、
でも、「偶然の音楽」の稽古のときに、
仲村トオルさんがみかねて、きれいな字で、書き込んでくれた(笑)。


仲村「僕はてっきり初対面だと思ってたら、
   10年ほど前にドラマで共演したことが分かって、
   “え?あの時の、こんなちっちゃい子?”って(笑)。
   でもね、稽古が始まったら、その10年前のドラマが妙にダブってきて・・・。
   ラストシーンでキャッチボールしたんだよね」
小栗「僕はその時、車椅子に乗っているという設定で」
仲村「そう、傷だらけのポッツィを拾ったつもりでいたナッシュが、
   ポッツィとのかかわりのなかで、
   人とかかわるのは悪くないんじゃないかと思い始める気持ちと、
   ちっちゃかった小栗旬とキャッチボールした時のイメージが、
   すごくダブってきた」


仲村「彼には若さゆえの“いくつかの事柄”がある。
   まだそんなもの信じてるのか、バカだなあと思う反面、
   でも信じられることを羨ましく思う部分もあるし、
   新鮮さ、若さ、信じているものが多い奴と、
   バランスよく舞台に立たなきゃならないのは、良いプレッシャーになりました」


いろいろなエピソード、とても素敵ですよね。
二人、微笑ましくて、優しい仲村さん、可愛い小栗くんが目に浮かぶようで、
そして仲村さんの、“彼には若さゆえの“いくつかの事柄”がある。
まだそんなもの信じてるのか、バカだなあ”〜この言葉が愛があってとても好きで、
今回、仲村さんは小栗くんに会って、その当時信じていたこと、
まだ信じているんだなって、思ってくれただろうか・・・とか、
また聞いてみたいですね。
「偶然の音楽」、劇評には、
「登場人物の中でただひとり、
 口から出る言葉と考えの間に隔たりのない素直なジャックを、
 小栗が跳ねるような生命力で演じたことで、
 その最期が余計に切なかった。」と書かれていて、本当にそのとおりの、
生き生きとしたでも、儚く切ない小栗くんのジャック・ポッツィでした。
私が観劇後、書いた感想を少し書きますね。


はじまりは降り注ぐピアノの音
石畳のような冷たい床
モノトーンの照明の中、ナッシュが語る過去
人影が淡々と通り過ぎ、時間も通り過ぎる
転がりこんできたポッツィ
自信満々に、煙草の煙をくゆらせながら、カードをきる手
文句をいいながらも、ひとなつっこく、いたずらっぽい笑顔
縋りつくように、訴えかけるその瞳
ときには新しいおもちゃを与えられた子供のように
嬉々として娼婦と戯れる、そして美しい背中
傷ついて、ボロボロになって、担ぎ上げられる長い足
単純で、短絡的で、饒舌で、お調子者で、
わめいて、さげすんで、絶望して・・・
でもその高い背のポッツィは、とてもとても可愛くて愛しい
失いたくないものの全てのように
心に刻まれました。


カーテンコール一度目は、皆と揃ってお辞儀をするいつもの小栗くん、
二度目は清々しいほどの笑顔が、優しくて、可愛い小栗くん、
そして三度目は、舞台の袖に入る間際まで、バンザイをするように、
大きく手をふる、やっぱり可愛い可愛い小栗くんでした。


「偶然の音楽」は2005年11月の上演ですから、あれから4年、
その頃の話は二人の間で出たのでしょうか。
奏と神野としての対決、楽しみですね(笑)。