風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

DVD ムサシ 激動の123日間の舞台裏

初夏のような日になりました。
DVD「ムサシ 激動の123日間の舞台裏〜蜷川幸雄と若き俳優たち〜」、
届きました。


【 amazon.co.jp ムサシ 激動の123日間の舞台裏〜蜷川幸雄と若き俳優たち


まずこれは以前テレビで放送されたものということでしたが、
私はダビングしていただいたのですが(ありがとうございます)、
その放送は約43分で、今回のDVDは、本編52分と書かれています。
ということは、約9分、放送時より増えたことになりまして、
それを一応、見比べてみたのですが(笑)、
ちょこちょこ増えているので、すべてを把握はできないのですが、
きっとここが増えていますということと、少し感想を書いていきたいと思います。
しかし、それはDVD「ムサシ」からの映像かもしれないのですが、
DVD「ムサシ」まで確認できませんでした(すみません・笑)。
参考までに、DVD「ムサシ」の感想はこちら。

【 2009-9-16 DVD ムサシ 感想 】

ダビングしていただいたテレビで放送された、
「ムサシ 激動の123日間の舞台裏」の感想はこちら。

【 2010-2-2 ムサシ 激動の123日間の舞台裏(TV) 感想 】

それでは、
DVD「ムサシ 激動の123日間の舞台裏〜蜷川幸雄と若き俳優たち〜」の、
感想を書きたいと思います。読みたい方だけお願いします。





DVD ムサシ 激動の123日間の舞台裏〜蜷川幸雄と若き俳優たち〜


DVDは本編が52分と作品紹介が31分入っています。
その本編と、放送時と違うところは、まず「ムサシ」製作発表のところ、
控え室の様子が少しと、製作発表に向かうときに、名前を呼ばれて、
順番に並ぶところ。剣術の稽古も少し長めだったような気がします。
それから、藤原くん、小栗くん、杏ちゃんと、過去の作品を、
紹介していくところで、小栗くんは映像が増えたというより、
違っていたのは、まずエアロンの綺麗な後姿から入ります。
私の好きな細身の綺麗な背中で(笑)、目を引きました。
過去の映像はほぼ同じだったように思います。
ただ最後に、出番を待つエアロン、首輪をして鎖に繋がれている姿の小栗くんが、
回し蹴り?の稽古のような動作をしているところが入っていて、
心惹かれました(笑)。
これからの出番を待つ、なんだか楽しそうな、ちょっとやんちゃな、
細身でしなやかで長い手足の、赤い裾の長い衣装がひらひらしていたエアロン。
この映像を見たとき、買ってよかったと思いました(あくまで私の感想です・笑)。
こういう映像を見ると、まだまだあの頃の映像はあるのだなあと思って、
一度、ぜ〜んぶ見て、私が編集してみたいです(笑)。
それから台詞合わせの様子が長めに入っていたように思います。
小次郎の「嗅ぎまわるのは貴様の得意手ではないか」のあたりです。
小栗くんと、藤原くんとの掛け合い。
それからいつも書く私が好きな台詞。平心さんの、
「小次郎どのはばかにご様子がおよろしい。
 想い女の五、六人、いない方がおかしいな」のところ。
そんな皆の台詞を聞きながら、蜷川さんが、
「なんとなく出来かかってるねぇ。思ってるよりうまかった」
でも「少し寄り道しながら行こうか。ちょっと三割ニ割隙間を残しながら」と、
仰っていた言葉が印象的で、その後に、
「最終的には多分君ら、文句付けりゃすぐ出来ちゃうから、
ゆっくり色んな事をさぐりながら行こうか」と続けられていました。
やはり焦る気持ち、それほど前面に出てきてる感じではなかったのですが、
力の入り方というか、そういうものを敏感に感じ取られて、
二人に諭すように仰っている姿がさすがだなあと思いました。
真剣に聞いている小栗くん、藤原くんの表情も忘れられません。
蜷川さんが盛んに仰っていた「強いチーム」であること。
それは役者として信頼されていることはもちろんですが、
人柄としても、どんな状況でも不平不満を言わず、
前向きに諦めず頑張れる、むしろ楽しんでいい雰囲気で稽古ができる、
そういう強い方々が選ばれたんだなあと思います。
その中に小栗くんがいたことは、とても嬉しいことですよね。
鎌倉での場面は、小栗くんがあの煙を手であびせるところが、
映っていたように思います。藤原くんの後姿に、蜷川さんが、
「後姿に知性がない」(笑)と言っていたところとか、そんなところも、
入っていました。座禅の組み方の説明も少し長かったかな。
こんな感じでしょうか。
でもまた改めて観てみると、姿を拝見すると胸が痛くなるような、
それは穏やかな優しい井上先生、
あいかわらず口が悪くて、でもあったかく的確で、変わらぬ愛を感じる蜷川さん。
初日が開くまで、大変な日々だったと思いますが、
とても上質な貴重な時間が流れていたんだなあと思います。
「ムサシ」に巡り会えたこと、本当によかったですね。
作品紹介は、発売中のDVDの紹介で、古いものは、「十二夜」から、
小栗くんは「お気に召すまま」「間違いの喜劇」
「タイタス・アンドロニカス」「ムサシ」が紹介されています。
それからこれはDVD「ムサシ」にもテレビで放送されたものにも、
このDVD「ムサシ 激動の123日間の舞台裏」にも入っている映像だと、
思うのですが、「ムサシ」稽古中、小栗くんが小次郎の心情について、
蜷川さんへ訊きに行くところがありますよね。
あのときのためらいがちに台本をめくる指の動きが、とても上品だなあと、
思うんですよね(笑)。その後も手を口に持っていったり可愛いんですけど。
「どういう思いで井上さん、書いているのかな」という小栗くんに対し、
とても嬉しそうにニコニコと蜷川さんが聞いていて、この二人の関係が、空気が、
微笑ましいなあ、素敵だなあって、凄く思います。
やっぱり舞台に向かっている小栗くんが好きだなあって、
それはもう外見もとびっきり美しいのですが、皆とひとつのものに向かって、
向上していく心の内面もすごく純粋で綺麗な小栗くんが、
そこにはいるんだなあって思います。
藤原くんと共演する日がまたくるでしょうか。
蜷川さんとは今年は無理でも、来年には絶対にお願いしたいです。