風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

細くて長い指、ずっと好きだったよ

晴れました。夏の陽射しです。
さて去年の今頃は「スマイル」を観ていた頃で、
でも私はストーリーが全く苦手分野で、唯一の収穫は、
林誠司くんだけだったのですが、その「スマイル」を、
無理やりラブストーリーにしてしまったものを書いたことがあります。
また得意の自給自足、再利用(エコですね・笑)になりますが、
ジューンブライドということもあり、花とビトの結婚式の1シーンを、
またここに書いていこうと思います。


初夏の風が心地よい、6月のある日。
ビトと花(喋れます・笑)の結婚式が行なわれる教会。
真っ白なウエディングドレスに身を包んだ花は、ひとり控え室にいた。
その控え室へ向かう誠司。
限りなく優しいビトの人柄に触れ更正した誠司と、ビト、花の三人は、
いまや固い絆に結ばれた良き友だ。
控え室のドアを開ける誠司。
その姿を見て、花の胸は何故か少し痛んだ。


誠司「失礼します」
花 「あ、誠ちゃん」
髪の色、変えたんだ。スーツは相変わらずよく似合う。
誠司「おう。ビトは?」
花 「うん。親戚の挨拶まわりで大変。ほら気配りの人だから」
誠司「そうか。ちゃんとおめでとうを伝えたくて。・・・花、綺麗だよ」
花 「ありがとう。なかなかこの髪飾りがうまくいかなくて」
なんだかあらたまると恥ずかしい。
そんなに真っ直ぐに見ないで。
誠司「こんな日がくるとは思わなかった」
花 「うん」
誠司「俺がここにいることが信じられないよ」
花 「ふふ。ほんとに」
誠司「すべて許して、受け入れてくれたビトのおかげだよ」
花 「ビトと巡り会えたのは奇跡だと思ってる」
誠司「ごちそうさま」
花 「ううん、そういう意味じゃなくて。ビトによって、誠ちゃんとも巡り会えたんだし」
なんだか誠司は窓の外を見ている。はっとするほど横顔が綺麗だった。
花 「誠ちゃん、聞いてる?私は誠ちゃんのことも・・・」
この先の言葉はすべて飲み込んだ。
壊したくない、大切にしたいものが、この先の言葉を言うと、
すべて壊れてしまう気がした。
花 「握手して」
誠司「ん?いいよ」
細くて長い指、ずっと好きだったよ。
誠司「幸せに・・・」
誠司は初夏の微かになびく風のように、優しく笑った。


この後、二人は教会を抜け出し、逃避行の旅に出ます(そうなの?笑)。
でも本当に、20代は特別だと思うんですよね。
30代で出来る役は、40代、50代でも出来そうな気がするのですが、
20代で出来る役は、もう30代では出来ないと思います。
だから30代で出来る役を今やるのはもったいないんですよね。
次の作品は、是非是非、ラブストーリーをスレンダーな美しい小栗くんで、
観てみたい。小栗くんがそういう役をやれば、
日本の景気はよくなると思います。うん(笑)。
今度はこちら側の夢というか、私の長年の夢、是非とも「ロミオとジュリエット」、
ロミオを演じる小栗くんを観るという夢を叶えていただきたい。
それが無理なら、せめてラブストーリーを観てみたいです。
若さと、あれだけの美しい容姿と演技力があるのに、
残り少ない貴重な20代、大切に使ってほしいです。