風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

背中の羽は重くない?

猛暑が続きます。
さていつも何を書こうかなと思った場合、
去年の8月18日、その前の年の8月18日を遡ったりします。
それで自分の書いた文章に、また共感したりして(自給自足?笑)。
今回は、2008年8月18日のこんな文章。
北京オリンピックが行われていた頃ですね。


オリンピックを相変わらず、熱心に見ているのですが、
あの北島選手が二大会連続二冠を、達成したときの新聞記事の中に、
平井コーチのこういう言葉が載っていました。
決勝の後、平井コーチは北島との時間を、
「自分の青春時代がもう一度来たみたいな感じだった」
この言葉で胸がいっぱいになってしまいました。
あの百、二百、世界一速い泳ぎを、世界一美しい泳ぎを、
どんな思いでみつめていらっしゃったことでしょう。
コーチとファンという全然立場は違いますが、
それでも私の小栗くんへ対する思いにも、少し似ているかもしれないと思いました。
いわゆる青春時代のときめきを貰ったという点も、多少あるのですが(笑)、
それよりも、どんどん伸びていく、成長していく姿を見ることが、
きらきらと眩しいほどの彼を、見つめていくことが、どこか青春時代の、
透明な清々しさを思い起こさせてくれる、そんな気がして・・・。
たくさん夢を見せてもらったなあとか、とても素敵な時間をもらったなあとか、
どんどん格好よく、素敵になっていく彼の、
なんでもないふとした表情に、思いのほか胸を締め付けられたりします。


本当に、透明な清々しさを思い起こさせてくれる、
たくさんたくさん夢を見せてもらって、とても素敵な時間をもらいましたよね。
感謝の気持ちでいっぱいです。
8月18日は、実は2004年初演の「お気に召すまま」を観た日でもあって、
勝手に「お気に召すまま」記念日と呼んでいるのですが(笑)、
初めて生で観た、舞台を駆け上がる美しいオーランドー、
その背中にはまるで羽がはえているように、軽やかに。
あの当時、彼の背中は軽くて、お芝居をすることが楽しくて、
もっともっと高く飛べるって思っていたのかな。
今、彼は、周りのお世話になった皆の思いをひとつ残らず、
かき集めるように背中に乗せて、飛ぼうとしているみたい。
それでも飛べる人なのは、わかっているのですが、
でもときどき羽を休めてね。
真摯、真面目、誠実、まっすぐで情熱的で熱い人。
この頃、彼を形容する言葉はこういうものが多いけれど、
でも、私はその中での軽やかさがとても好きな部分でもあるんですよね。
ペロっと舌を出して、サラッと大丈夫みたいな(笑)。
どんどん大きくなって責任も大きくなってきたけど、
今、背中の羽は重くない?
またのびやかに羽ばたく美しい小栗くんが観たいです。