朝、雨が降っていましたが、晴れてきました。
名古屋で小栗くんの写真を撮ってくださった、sai さん、
ご自身のブログで、そのときのことと、写真も掲載されました。
“+アクト表紙はずいぶん久しぶりに登場で、大特集になる予定です。”
嬉しいですね!シャープな小栗くんで、かつ貴重な金髪姿ですし。
この写真は、小栗くんのマネージャーさんが撮られたんですね(笑)。
その小栗くんは、もう黒髪みたいです。
“小栗さんは、映画撮影に突入とのこと! ”と書かれていましたが、
携帯サイトの写真は黒髪だったので、映画は黒髪なんですね。
shushu さんから教えていただきました(ありがとうございます)。
演出家の河原さんが、「時計じかけのオレンジ」について、
振り返って書いてくださっています。
いろいろ、そうそうって納得しますよね。
舞台装置は、“全面三面鏡に包まれたようなシュールで冷ややかで、
ゴージャスな世界観を存分に作れたんじゃないかと”〜本当にそう思います。
鏡にはアレックスの、ときには横顔がときには後ろ姿が映り込んで、
ドキッとしたり、照明も鋭角的というか、惹きこまれましたよね。
“分かりやす過ぎる演劇が横行している昨今の商業演劇において、
観た人に判断を委ねる部分があっていいと思ったし、
その方が豊かだと思ったのでね、取りようによってはめちゃ乱暴、
取りようによってはめちゃハッピーエンドな感じにしてみました。”
これは凄くよくわかります。
この頃、報道も右向け右、左向け左というか、答えはひとつで、
ドラマもわかりやすい方、わかりやすい方へ流れていっていると感じていたので、
昔、どなたかが仰っていましたが、「わからないことは贅沢」しかり、
“その方が豊かだと思ったのでね”〜そのとおりですよね。
そこがある意味凄くワクワクしました(笑)。
「偶然の音楽」のパンフレットの中で、仲村トオルさんが、
“この作品の場合決してわかり易い答えは出していない。
同じ舞台でも、“愛とは何か、平和のためにどうすべきか”と問うものより、
“愛と平和は大切です”と言い切るもののほうが、親切で喜ばれる傾向が
あるでしょう(笑)。でもこの作品の場合はきっと、答えより、
問い掛け考えることが大切な気がするんです。”
こう仰っていましたが、ここにも通じるものがあると思いました。
「偶然の音楽」も、破滅に向かっているのに、希望が見えるような、
空っぽなのに、満ちていくような、不思議な舞台だったのですが、
「時計じかけのオレンジ」も、キラキラしているのに、逆説的で、
凄く不思議な舞台だったので、こういう舞台を観られたことが、
とても嬉しかったです。
“演劇でしか出来ない暴力もバンバン入れ込んだ”というのも、
そういうことだったのね(笑)と思いました。
それから、
“なにより嬉しかったのは、本番始まってからもどんどん動員が伸びたこと。
赤坂ACTシアターの動員記録を更新したのはもとより、
地方の大劇場にもいっぱいのお客さんが連日駆けつけてくれて。”
素晴らしいと思います!
始まってから伸びていくって凄いですよね。
“良くも悪くもとにかく観てみよう、観ないことには始まらない、
なんだかもう一回観てみよう。
この不景気に、そんな演劇の初歩的な楽しみ方を、
大勢の方々にしてもらえたのは、
「まだまだ捨てたもんじゃねえぞ、演劇!」って切に感じ入りました。”
何度も何度も観たくなるって、とても魅力的な舞台だったのだと思います。
“そんなこんなで、これらの醍醐味をたんまり味わえたのも、
ひとえに『時計じかけのオレンジ』という作品の、
威力&優秀で魅力的なキャスト・スタッフによる、
稽古期間を含めれば実に3ヶ月以上もの精進の賜物でございます。
みなさん、この舞台を本当にエンジョイしてくれました。
進化することを、楽しむことを千秋楽までやめなかった素敵カンパニーに、
恵まれたことを、とっても幸せに思います。”
演出家の方にそう言ってもらえて、凄く嬉しいですよね〜。
小栗座長もさぞ喜んでいることと思います。
こういう舞台の座長が小栗くんだったことが嬉しく、誇りですよね。
“進化することを、楽しむことを千秋楽までやめなかった”
まさに皆さんが進化し、楽しんでいること、とても伝わってきました。
本当に大成功でした、大盛況でした!
こんな成功の仕方があるなんて、
マラソンにたとえれば、ぐんぐんラストに向かって、
走る速度があがっていくような、最後は見事なラストスパートで、
凄い舞台を見せていただきました。
こういう舞台に出会えたことに、本当に感謝です!
最強にオレンジな素敵カンパニーでした。
「時計じかけのオレンジ」、忘れられない舞台になりました。