風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

長所を伸ばす役 今しかできない役

晴れました。寒くて風が強く冷たいです。
以前、小栗くんに蜷川さんの舞台に出てほしいと書きましたが、
もちろんシェイクスピアの舞台に一番出てほしいのですが、
もうひとつ、来年5月に上演される村上さんの作品「海辺のカフカ」にも、
密かな期待をしていました(笑)。
その「海辺のカフカ」出演者が発表されました。カフカ役は柳楽優弥くん。
他の出演者は記事によりますと。


これまで海外の演出家が手掛けた例はあるが、日本人による村上作品の舞台化は初。デビュー作から村上氏の小説やエッセーを愛読、俳優の演技レッスンにも活用してきたという蜷川氏の熱意が通じ実現した。今回は米国のフランク・ギャラティ氏が08年に舞台化した際の脚本を翻訳し、共演者には田中裕子(56)、長谷川博己(34)、佐藤江梨子(29)、木場勝己(61)らが決まった。


まだ役柄はわからないのですが、長谷川さんが図書館の人、大島さんかな。
旅の途中で出会ったさくらさんは佐藤江梨子さん。ナカタさんは木場勝己さん。
そして佐伯さんが田中裕子さんかな。皆さん、ぴったりだと思います。
でもやっぱり小栗くんの名前がないのが少し残念です(笑)。
図書館の人、狙っていたのですが、ケレアになりました(笑)。
長谷川さん、毎週「家政婦のミタ」で観ていますが、
あの物語は結構ハードというか、衝撃的ですよね。
そういう物語の場合、品がなくなってしまいがちなのですが、
松嶋さんと、長谷川さんの品の良さが、作品を支えているような気がします。
長谷川さんは、本当にダメな夫、お父さんなのですが、
でもどこかモテる雰囲気が漂っている(笑)。
それはやはり品の良さだったり、清潔感からだと思うのです。
細身のスーツ姿とか、細い指とか、ドキッとしますよね(笑)。
34歳であの細身なので、小栗くんも30代でも細身でいてほしいなあと思ったり(笑)。
小栗くんは今年は、苦手分野を克服する役に挑戦した年だと、
私は思いました。「時計じかけのオレンジ」は、歌と踊り、
「髑髏城の七人」は殺陣と、それから見得を切るお芝居。
私は小栗くんの好きなところとして、以前、こう書きました。


「小栗くんのお芝居が好きです。
 清潔感があって、押し付けがましくなく、でも心にストンと入ってくるような、
 軽やかで、上品で、叙情もあって、心の変化等、
 表現の仕方が繊細でナチュラルで、いつもその役を愛しいなあと思います。」
蜷川さんが「カリギュラ」をやるにあたって、雑誌「 LOOK at STAR!」の中で、
こう仰っています。
「それは天性の才能だと思うんだけど、おまえはたとえ古典のセリフを喋っても、
 ある種の日常的なリアリティがくっ付いてくるんだよ。
 本人の前では癪だからあんまり言いたくないんだけど(笑)。
 発声も含めて、相手の心に柔らかくスッと入っていく。」


そう思うと、見得を切るとか大げさな振る舞いとか、
「髑髏城の七人」は今までとは逆のお芝居を要求されたように思うのです。
やはりこれからの長い役者人生、幅を広げるために、
20代のうちにいろんなお芝居に挑戦するのは、とてもいいことだと思います。
凄くいい経験だと思うし、きっとこれから役に立つ日がくると思います。
でもときどきは、小栗くんの得意分野というか、長所というか、
本人が思っている所とは違うかもしれませんが(笑)、私が思うところは、
彼独特の繊細さ、品の良さ、清潔感、透明感、純粋さが際立つ役も、
やってほしいなあと思いました。
長所を伸ばす役、短所を克服する役、今しかできない役、
いろいろあると思いますが、ときどきは、
長所を伸ばす役、今しかできない役も演じてほしいなあと思っています。
キツツキと雨」の幸一くんは久々のそういう役なので、楽しみにしています。