風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

皇位継承順位第十八位

晴れました。毎日暑いですね。
さて英国のキャサリン妃、無事出産されて、
元気な男の子が誕生しました。おめでとうございます!
よかったですね。王位継承順位第3位だそうですよ。
そういえば、継承順位第18位の人がいましたね〜(笑)。
「ムサシ」の佐々木小次郎さんです。
今は小次郎役は、いろんな方に受け継がれていますが、
もともとは井上ひさしさんが、小栗くんに当て書きされたもの。
小栗くんとはそんなに親しくなかったと思うのですが、
少し会ったり話したりしただけで、彼の可愛さとか品の良さをすぐ感じとり、
小次郎に反映させた井上さんはさすがですよね。
なかなか皇位継承順位第18位は出てこないと思うのですが、
小栗くんを見て、会って、そういう言葉が出てきたことは、
そういうものが彼の中にあるのだなあと思います。
「小次郎どのは、ばかにご様子がおよろしい。
 想い女の五、六人、いない方がおかしいな。」という台詞もあって、
小栗くんの美しさ、格好良さもちゃんと入っていました(笑)。
本当にチャーミングで品の良いまさに美剣士佐々木小次郎でしたね。


その「ムサシ」と特典映像も収録されている、
「ムサシ 特別版」のBlu-ray と DVD が出ています。
【 ムサシ 特別版 Blu-ray 】
【 ムサシ 特別版 DVD 】


<特典映像ディスク内容>
記者発表から千秋楽まで舞台「ムサシ」の裏側を大公開
キャスト・スタッフで赴いた鎌倉建長寺での座禅体験や、
井上ひさし邸訪問など貴重な映像を紹介。
蜷川幸雄をはじめとする主要キャストによるスペシャルインタビューなど、
豪華映像が満載
Blu-ray Disc版の特典映像はディスクはDVDになります。収録時間:139分


「ムサシ」見参!
2009年演劇界を揺るがす話題作!
井上ひさしvs.蜷川幸雄の集大成
新作書き下ろし時代劇!
●2009年演劇界をゆるがした話題作「ムサシ」がついにDVDで登場
公演チケットが、近年稀に見る争奪戦になった「ムサシ」が待望のDVD化
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タッグを組んだ演劇界の至宝、井上ひさし×蜷川幸雄の最新作
●キャストには藤原竜也小栗旬鈴木杏辻萬長吉田鋼太郎
白石加代子の理想的な俳優陣が勢揃い!


この特典映像はとてもよかったですよ。
<メイキング>
ムサシ記者発表
殺陣稽古
顔合わせ・本読み
鎌倉ツアー 〜大本山 建長寺井上ひさし邸〜
立ち稽古
さいたま芸術劇場 楽日
スペシャルインタビュー>
蜷川幸雄 
鼎談 藤原竜也×小栗旬×鈴木杏
辻萬長
吉田鋼太郎
白石加代子


《ムサシ記者発表》では、白石さんのコメントがとにかく面白かったり、
《殺陣稽古》では、藤原くんとじゃれ合っていたり(笑)。
そしてなんといっても《鎌倉ツアー 〜大本山 建長寺井上ひさし邸〜》
少し長めの黒髪の小栗くん、ときどきマスクをしたりしていましたが、
薄手の黒い服の、首にはやはり薄手の黒いマフラーを巻いて、
細身の身体、しなやかで、本当に綺麗だなあという雰囲気の小栗くんでした。
皆さん、座禅を組んだり、精進料理をいただいたりしました。
まだ台本が完成していないので、これからの展開を、
井上さんに聞いているとき、小次郎は天皇家の血を引く云々という話になり、
皇位継承順位第十八位のことですね)
蜷川さんから、頭を小突かれながら、それはミスキャストだ、と言われて、
笑っている小栗くんがとても可愛かったです。
鎌倉という土地と、由緒あるお寺、良い天気で、春の陽の光の中、
ときには神妙に、ときには朗らかに笑ったり、藤原くんと仲良く並んで、
しかし、皆と同じ目標に向かう真剣さも垣間見れて、とても素敵な小栗くんでした。
蜷川さんは、「明るい現場ですね」と言われて、
「二人が物怖じしないこと、伸び盛り、いい雰囲気」と仰っていました。


《立ち稽古》での小栗くんもとても素敵でした。
少し長めの黒髪を後ろで縛って、青色の着物に緑色の袴、
首には黒のネックウォーマー、五人六脚の稽古、倒れて起き上がれず、
鋼太郎さんに、まさぐられたり、抱きこまれたり(笑)、
熱のこもった稽古で、すっかり髪も乱れて、でも可愛かったです(笑)。
蜷川さんがある役者さんへ、のめり込み過ぎないで、リラックスして、と、
アドバイスをしていて。


蜷川「小栗、見てみろ、小栗。ちゃらんぽらんでのびのびしちゃってさ」
小栗「ちょっとちゃらんぽらんって。おい、当てこすりを言うな。んふふ」
蜷川「本当のこと言ってさあ。なあ小栗。このくらいリラックスしなきゃ。
    陰で一生懸命やって、だよ」


このときの小栗くんがまた両袖を広げた仕草で、
コツンと蜷川さんに叩かれたり、すごく可愛かった(笑)。
“陰で一生懸命やって”というのは、
蜷川さん、よくわかっていらっしゃいますよね。
陰で一生懸命やって、それで稽古はリラックスして、
私の好きな小栗くんの軽やかさ、そのもとになるところだと思います。
それから蜷川さんに、藤原くん、小栗くん、それぞれが、
芝居の確認をする場面が映ったり、小栗くんが自分のお弁当を、
藤原くんの口へ食べさせてあげる場面が映ったり。本当にそれが、
当たり前のように食べさせていて、藤原くんも自然に口を開けていて、
より仲良しな感じが伝わってきました。本当に可愛い二人です(笑)。
そんな二人の共演について、蜷川さんは、
「小栗が藤原みたいな芝居をやりたいと、見ていたのが、
それから小栗が売れて、今は同じ場所にいる。新鮮な互角な勝負。
まさに武蔵、小次郎のように、最先端の仕事をやっている自負がある。
尊敬も気遣いもしつつ、そんな二人を見ていると面白い。
二人は利口だから、じゃれて遊んでいるが、
作ることは真剣だから、面白い。」と仰っていました。
“新鮮な互角な勝負”っていい言葉だなあと思いました。
「二人は若く、少々のことでめげないし、頑張るから、自分は気が楽」とも、
仰っていて、楽しみにされているなあ、期待をかけられているなあ、
そして信頼されているなあと思いました。


《さいたま芸術劇場 楽日》の様子は、
すっかり金髪の小栗くん。赤いジャケットが鮮やか。
舞台へ向かう、あの鉢巻をした最初の小次郎の姿が、本当に美しい。
蜷川さんの言葉。
「千本のノックも小言も、全部栄養になって、僕たちやっぱり上手いなと。
今日、見てて感動した。芝居に透明感がある。一生の間、
そう何回も出来ない芝居、嬉しいです。井上さんがきっといい台本を、
書いてくれるだろうという気持ちが揺るがず、みんな一緒になって、
担ってくれた。スタッフ、キャスト、一体になれた。」
芝居に透明感がある〜というのはなるほどなあと思いました。
そういうお芝居でしたよね。


こうやって書いていくと、また見たくなります(笑)。
本当に素敵な小栗くん、素敵な小次郎、素敵な作品でしたね。
ということで、王位継承第3位から、皇位継承第18位へのお話でした(笑)。