風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

常に意識させられる役

雨が降っていましたが、晴れてきました。
「髑髏城の七人」、ゲキ×シネ史上、最高の封切りだそうです。
【 髑髏城の七人がゲキ×シネ史上最高の封切り 】
エンタテイメントを愛する人々が熱狂する≪劇団☆新感線≫。ごまかしのきかないリアルな世界を表現し続けてきた彼らのステージをおさめた<ゲキ×シネ>シリーズの記念すべき10作目『髑髏城の七人』が1月12日(土)にロードショーとなり、土日の動員数・興行収入の数字が公開された。
劇団☆新感線≫のアイデンティティとも言える『髑髏城の七人』。
小栗旬森山未來早乙女太一小池栄子勝地涼仲里依紗をはじめとする、“いま”を代表する豪華キャストが集結した本作が、1月12日(土)に全国76館にて公開となった。
初日2日間の動員数が、<ゲキ×シネ>最大ヒットとなった前作『薔薇とサムライ』を超えて、14,986人(土:6,848人/日:8,138人)、興行収入は¥30,561,300円記録。新宿バルト9のみ先行公開した1月5日(土)からの累計数は動員:22,399人、興収:¥45,514,300となり、ゲキ×シネ史上、最高の封切りとなった。
ちなみに『薔薇とサムライ』は、全国40館公開で初日2日間の動員数は13,502人、興収¥29,314,800。


よかったですね〜。上映時間が長いので、本当に、観に行きたいという人が、
観に行っていると思うんですよね。たくさんの方々に素敵な捨之介を観てもらえて、
嬉しいなあと思います。


ダ・ヴィンチの記事がネットにUP されています。
【 インタビュー あの人と本の話 】
カリギュラ」を最初に読んだ時の衝撃は今でも忘れない、と話す小栗さん。「最初はとにかく理解するのに精一杯だった」そうだが、その不安も実際に稽古に入り、役を演じることで、少しずつ突破口が見えてきたという。
「文字を追うだけでは分からなかった部分も、体を動かし、セリフを発することで、理解できるようになっていったんです。彼の中にある悲しみややりきれなさが伝わってきて、少しずつ共感できる幅が増えていきました」
やがて稽古を重ねるうちに、「本当に自分がカリギュラなんじゃないかと思える瞬間を味わえた」と、小栗さん。
「なんだか、無敵になったような気持ちになれたんですよね(笑)。それは役者として、とても嬉しい瞬間でした。“役になりきる”というのは役者にとって当然理想とするところ。いつもそうなりたいと願っているわけですけど、やっぱり入り込める時と、うまくできない時があって。そうすると違った形で役に近づいていこうとするんですね。でもこの舞台の時は、ずっとカリギュラでいられた。何がきても負けないという気持ちでいられたんです。本当に役者としていい経験をさせてもらったなと思いますね」
当時、24歳。演出家・蜷川幸雄のもとで、当時の彼が持つものをすべて出し切った。その充実感から、「この舞台が終った後はしばらくの間、燃えつき症候群みたいになってしまった」そうだ。
「でも当時のことを振り返ると、エネルギーだけで突っ走った感じがするんです。だから、もし機会があれば、もう一度演じてみたいですね。今ならまた違ったアプローチで役に挑めそうですし、正義と悪についても、より深い解釈ができるんじゃないかと思うんです。今でもずっと頭の片隅にあって、常に意識させられる。僕にとって『カリギュラ』はそんな存在の作品なんです」


カリギュラ」は私にとっても、とても大きな存在です。
“今でもずっと頭の片隅にあって、常に意識させられる。
僕にとって『カリギュラ』はそんな存在の作品なんです“〜という言葉は、
小栗くんにとってもそういう存在なんだと嬉しく思いました。
そして小栗くん自身がもう一度演じてみたいと言うのは、
珍しいことだと思うのですが、また全然違う「カリギュラ」になりそうですよね。
でもあの24歳の「カリギュラ」は、お芝居の技術とか理論とか、
もうあらゆるものを飛び越えて、思わぬパワーで迫ってきたので、
あの彼の時間に立ち会えたことが、本当に幸せでした。
いつも24歳の美しいカリギュラを思うとき、
切なく苦しくなり、しかし心満たされていくような、
演劇の奇跡をこの目で観た喜びを思い出します。