風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

心地よい清潔感

曇り空です。
「あかいくらやみ」について小栗くんと長塚さんとの対談が二つあります。
【 e + 長塚圭史と小栗旬「あかいくらやみ〜天狗党幻譚〜」で初タッグ 】
長塚「旬とは新作を、しかもスパイダースでっていうことですよね。やっぱりずっと観てきてくれた旬にはそれがふさわしいし、一層危うくて(笑)、いいんじゃないかな。」


小栗「去年は舞台をやらなかったので、一昨年の『髑髏城の七人』以来ですね。それこそストレートプレイとなるとかなり久しぶりなので、ホントに楽しみで。まず、マイクつけなくていいっていうのがすごく嬉しい(笑)。」
長塚「えっ、そうなの?」
小栗「『時計じかけのオレンジ』と『髑髏城〜』で初めてマイクつけて、結構ビックリしたんです。音声部さんにも「そんなに頑張って声出さなくていいよ。小栗くんだけ絞るの大変だから」とか言われても(笑)、わかんないんですよ。それまではもうエネルギーがすべて、どれだけデカイ声を出して押していくかってやってきたので…。だからコクーンというサイズの劇場で、こうやって喋っている声もある程度聞こえるし、大きな声を出したときの聞こえ方もまた全然違うしってところでやれるのがすごい久しぶりなので、そういう部分も楽しみですね。」


長塚「僕はもう『荒野に立つ』という作品を面白いと言った旬が面白くて。ようするに、ああいう理屈じゃない時空の飛び方っていうのを──極端に言うと、念じるとその場所にいられるとか、悪い方向に考えると物事も時間もそっちに進んで行くとか、ちょっと特殊な考えみたいなのを面白く観てくれるってことは、やっぱりそこに巻き込みたいんだよね。ザッツ・スパイダースのメンバーもいるし、新しい人もいるこのチームでのうねりの中を旬が思い切りたのしんでくれたらいいな。」
小栗「キャストを聞いたとき、「うわっ、すげーおもしれぇ〜!」って思いました。いぶし銀、ですよね。自分はこのところ若い人たちとやっていくことも多かったし、そこでリーダー的な役割になったりすることが続いてて、ちょっと…面倒だった(爆笑)。こういう自分が一番年下っていうくらいの環境でやれるのは嬉しいですね。裸一環で飛び込んでいけばいい。」


長塚「小栗旬小栗旬として輝くってことももちろんあるんだけど、今回はそれよりも劇の中で全体がある種きちんと絡み合って、その一部というものになれれば、それが一番の“面白くなる要素”だと思う。」


長塚「観て、落ちることも劇の面白さ。でもね、僕は今まで全部、貶めようとしているどころか、最終的には前向きなところがあって…観ている側がそこからどう跳ね上がるか、どうしたらその人のエネルギーが生じることができるかが大事だなって思ってやってきてるんだけどね。」


小栗「あとはあれです。俳優・長塚圭史も出てますからね。僕的には演出をしながら自分の出番のときはどうするのか。そんな圭史さんを見るのもすげぇ楽しみですっ。」
長塚「うわー、それかぁ…。」
小栗「(笑)。」


最後はいつもの小栗くんらしい感じでしたが、写真も素敵ですよね。
“一層危うくて”〜いいなあとか、マイクはそうだったんだ〜とか、
リーダー的な役割はちょっと面倒だったんですね(笑)。
マイクは私もそろそろ生の声を聞きたかったし、
今回はベテランの方々ばかりで、
こういう環境でやってほしかったので、嬉しいです。


【 ローチケ 「あかいくらやみ〜天狗党幻譚〜」長塚圭史・小栗旬 トップランナーたちが人間と歴史を描く 】
小栗「どちらかというと暗めで、“答え”を渡されない演劇作品が好きなんです。
長塚さんの作品はまさにそんな感じだから、これまでもたくさん拝見していて。もう長塚フリーク(笑)。
それで、いつかぜひ参加させてくださいって、ずっとお願いしていて」
長塚「僕も旬の作品は、映像を含めてよく観てるよ。
この前の『髑髏城の七人』も観ていて、視野の広い俳優だなとあらためて感じた。それに心地よい清潔感があって。
でも、プライベートで付き合っていると、旬はいろんな葛藤を持っていることももちろん知ってる(笑)。
今回の話は、かなりドロ臭いところがあるから、そんな旬に交じってもらえると楽しそうだなと」


ワークショップについて。
小栗「「『いろいろなことをみんなで片っ端から試していると、言葉が出てこないこともあるけど面白いんだよ』って、俳優の横田栄司さんがおっしゃってたんです。
横田さんは長塚作品に何度も出られてますから、ワークショップの面白さもよくご存知で。
僕自身も新たな経験になるはずなので、とても楽しみですね」
長塚「「失敗することで意外な面、新たな面を発見できることだって沢山あるんです。何より、自分たちでまず出してみるという姿勢が生まれる。
今回はどの手法でやるかまだ分からないけど、今回のキャストも、面白いことを出してきてくれそうな人ばかり。
いい意味で危ない橋を渡るような新作にしたいと思っています」


“視野の広い俳優だなとあらためて感じた。それに心地よい清潔感があって。”
この言葉、嬉しいですよね。特に“心地よい清潔感”は凄く共感します。
「危ない橋を渡るような新作」〜というのも期待しちゃいます(笑)。
とても刺激的な舞台、今まで観たこともない舞台になりそうですよね。
楽しみにしています!