風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

胸に手をあてたお辞儀

晴れたり曇ったりしています。
「笑っていいとも」に高良くんがゲストで出演していましたが、
小栗くんからお花が来ていました。
時計じかけのオレンジ」「キツツキと雨
交流が続いているんですね。よかったです。
あ、高良くん、新作が沖田監督の作品ですよね。
さて【 小栗くんの公式HP 】より。
「あかいくらやみ〜天狗党幻譚〜」大阪公演の詳細が発表になりました。
6公演ですね。激戦ですね。
私の住んでいるところからは大阪の方が近いのですが、
実は大阪公演は、「カリギュラ」「ムサシ」の大千秋楽と、
「髑髏城の七人」しか行ったことがないんですよね。
やっぱり「カリギュラ」の大千秋楽が、一番印象に残っています。
あの24歳の小栗くんの集大成でしたから。
そのときの感想です。


2007年12月11日   カリギュラ 大千秋楽


大阪からの帰りの夜空に、月はありませんでした。
きっとカリギュラが手に入れたのだと思います。
カリギュラ」大阪、大千秋楽、観に行ってきました!
行かせてくれた家族に感謝です。
カリギュラ」無事、最後までやり遂げましたよ。素晴らしい千秋楽でした。
私はよく覚えていないのですが、カーテンコールは5回?6回?
早いうちから、オールスタンディングで、
拍手、拍手、拍手の中、皆さん、心をこめて、ゆったりとお辞儀をされていました。
勝地くんは、左手で目をぬぐい、子供のように泣いていて、
隣で、小栗くんが優しく頭をぽんぽんってしていました。
今までは、小栗くんがぽんぽんってしてもらう方だったのにね。
横田さんは、大きく両手をあげていました。
蜷川さんは小栗くんが、引っ張って連れてきました。
にこやかな笑顔だったと思います。
小栗くんの肩にねぎらうように手をまわしていました。
そして小栗くんは、深々と深々とお辞儀をしていて、
この劇場に来ている方々はもちろん、今まで「カリギュラ」を観てくれた、
すべての人たちへ、感謝の気持ちを伝えているようでした。
そしてその笑顔が、あまりにも綺麗で、思わず、涙がこぼれました。
やり遂げた充実感と、優しく穏やかな心の波の音が聞こえてくるような、
清々しい美しい笑顔でした。
本当に本当に、よかったなあって、この1年が、あの夏が、いいえ24年間の、
すべてをかけた「カリギュラ」が、あんなに綺麗な笑顔で終われたなんて、
これがやり遂げられなくては、すべてが無になってしまう、
でもね、とてもとても美しい笑顔で、それは幕を閉じることが出来たのです。
いつものあの袖での、小栗くんは、丁寧なお辞儀があったり、
にこって首をかしげる笑顔があったり、
最後は「ありがとうございました」と言って、その舞台から去っていきました。
あの胸に手をあてたお辞儀、とてもとても好きでしたよ。
これはたとえ小栗くんで、再演があったとしても、
もしかしたら、大御所と言われる人が演じる機会があったとしても、
この24歳の小栗くんが演じた、あの青年のゆらめきとともに演じた、
この「カリギュラ」を私は忘れることはできません。
胸締め付けられるように、苦しく、繊細で、がむしゃらで、脆くて、
そして研ぎ澄まされるように美しかったカリギュラ、愛しいカリギュラを。
カリギュラ」に関わった皆様へ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして小栗くん、本当にありがとう、ありがとう・・・。


カリギュラ」、素晴らしかったですよね。
小栗くんは切なくなるほど美しくて、心震える感動が蘇ってきます。
もう随分、胸に手をあてたお辞儀、見ていないなあ。
内容的に「あかいくらやみ」もこのお辞儀ではないですよね。
でもまた新しい世界に連れて行ってくれることを期待しています。