風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

その時を共有しながら伝えていく

よく晴れました。
「あかいくらやみ」、いよいよ26日が東京千秋楽ですね。
今日、明日、明後日と観に行かれる方、どうぞ楽しんでくださいね。
その後、大阪公演になります。
大千秋楽まで、キャスト、スタッフの皆さん全員が、
怪我、病気等なく、お身体に気をつけて、
無事にやり遂げられますように、お祈りしています。
私は「あかいくらやみ」観劇後、「パンフレット」と、
「シアターガイド 6月号」を読みました。
両方とも読み応えがありました。
「パンフレット」は3つの座談会や(そのうち1つに小栗くん参加)、
長塚さんと横尾忠則さんとの対談等がありました。
座談会は舞台役者さんならではの匂いがするお話といいますか、
長塚さんの作品の作り方の妙だったり、興味深く読み、
横尾さんとの対談には、三島由紀夫さんの言葉等も出てきて、
こちらも興味深く読みました。
「シアターガイド 6月号」は、小栗くんと長塚さんとの対談が、
写真も含めてカラー5ページ。
白石さんと小日向さんの対談が写真を含めてカラー3ページ。
稽古レポートがカラー2ページ。
白石さん、小日向さんともに、小栗くんを褒めてくださっています。


白石「この間、旬さんの出ていたTVドラマを見ていたら、どのクローズアップもチャーミングで、男の子には珍しくどこから撮られても魅力的で死角がないなあと思ったの。それに「ムサシ」の初演(2009年)でご一緒したころと比べて、また一段と言葉を大切にしててね。」


小日向「僕は小栗君とは初めてご一緒するんですけど、性格が真っ直ぐで責任が取れる人という印象がありますね。男気があってかっこいいし、一緒に芝居をしていて好感が持てる。「舞台という場所に立つのが好きだ」と言っていて、芝居の話を始めると止まらないんですよね。長塚君がダメ出しを始めても、まだしゃべろうとするくらい(笑)。」


白石さん、「旬さん」って呼んでくださっているんだなあとか(笑)、
白石さんがご覧になったTV ドラマは、きっと、
リッチマン、プアウーマン」かなと思うのですが、
“チャーミングで、男の子には珍しくどこから撮られても魅力的で死角がない”
そうそう!って思いました(笑)。
そして何より「ムサシ」のときより、“また一段と言葉を大切にしててね。”と、
仰ってくださったことが凄く嬉しくて、そんなふうに見てくださっていたんだなあと、
大女優さんですから、説得力がありますよね。
小日向さんも小栗くんのことをよく見てくださっていて、
稽古での小栗くんの様子も垣間見れて嬉しかったです。


ではここからは「シアターガイド 6月号」の中の言葉より、
内容に触れた部分になりますので、読みたい方だけお願いします。







「シアターガイド 6月号」より。
白石さんの言葉「また一段と言葉を大切にしててね。」の続きがあります(笑)。
白石「今回の芝居でも圭史さんがお書きになった、戦争直後のとてもつらい思いをしてきた空虚な男の長ぜりふを、私の年代の人間は記憶も少しあるけれど、旬さんの若さで、短い稽古で、あそこまで体現できるとはねぇ。」


これは最初の方のシーンなのですが、私も圧倒されました。
“短い稽古”と仰っているのは、この対談が、
初めての荒通しが終わった頃だからです。


小日向「今日、初めての荒通しが終わって小栗くんを見たら、
     目が潤んでいたんですよ。」
白石 「そう!まだ荒通しなのにとんでもなく深いところで、分かっちゃったのね。」
小日向「すごい感性だなあ。」


私は完成したものを観て涙が滲んだのですが、
小栗くんは、荒通しでもう分かってしまったという、
白石さんの“とんでもなく深いところで、分かっちゃったのね。”が、
いいですよね。
それから小栗くんと長塚さんの対談の中の小栗くんの言葉。


小栗「お客さんには説教くさく見せるんじゃなくて、感じさせたいですからね」


これはちゃんと感じました!って言いたいです(笑)。
私も説教くさいのは、どうも苦手なので、
そこは凄くこの舞台の好きなところでした。
演者から観客へ、
その時を共有しながら伝えていく〜舞台の醍醐味ですよね。