風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

パンフレットの言葉

晴れました。花々が一斉に咲き始めましたね。
えむさん、a-rino-mi さんが、
コメント欄に書いてくださったのですが(ありがとうございます)、
関東地区は「花より男子1」が、関西地区も「花より男子」や「リチプア」が、
再放送されているそうです。見てみてくださいね。
こちら東海地区は小栗くん関連は再放送されていないのですが、
「リチプアSP」に向けて、何か再放送してほしいなあと思います。


さて昨日「間違いの喜劇」のパンフレットからの言葉を紹介しましたが、
舞台のパンフレット、写真も文章も良くて好きなんですよね。
それで「あかいくらやみ」も稽古に入ったことですし、
今までの舞台のパンフレットの言葉をまた書いてみたいと思います。


≪お気に召すまま(初演)≫


「ロザリンドの想い人・オーランドー役の小栗旬君。辛い身の上に耐えながらも、
凛々しく生きる若き騎士を、新緑の幹のようにすくすくと演じている。
その日は婚礼の正装を上品にかっこよく着こなしていた。
喜劇を盛り上げるためにこけてみたり、兄オリヴァー役の鈴木豊さんと一緒の、
シーンでは2人でとぼけたシチュエーションを提示してみたり、いろいろな動きで、
稽古場を盛り上げてもいる。レスリングシーンでは得意の逆立ちを生かしていた。
老僕アダムとの感動的なシーンでは実際に目を潤ませるので、
こちらも涙が溢れるとアダム役の岡田正さんが語った。」・・・稽古場ルポより


≪偶然の音楽≫


「この作品の場合決してわかり易い答えは出していない。
同じ舞台でも、“愛とは何か、平和のためにどうすべきか”と問うものより、
“愛と平和は大切です”と言い切るもののほうが、親切で喜ばれる傾向が
あるでしょう(笑)。でもこの作品の場合はきっと、答えより、
問い掛け考えることが大切な気がするんです。」・・・仲村トオル
Q:あなたと「音楽」との関係を教えてください。
「気持ちを変えてくれるもの、生活の一部です。運転中はもちろん部屋にいるとき、
仕事の前にテンションを上げる必要があるときも音楽で調整したり。
ジャンルは色々ですが、ピアノの音が好きですね。」・・・小栗旬


≪間違いの喜劇≫


その日、小栗は人気の少なくなった稽古場でひとり自主練をしていた。
そして翌日、昨日の混乱は整理され、
壁にもたれてもの憂げに語るという動きを見せた小栗に蜷川はOK を出した。
稽古は、日々、このようなことの繰り返しだ。
蜷川「人生にやるべきことがたくさんあるのがわかっただけよかったろ」
小栗「そーですね」
蜷川「おれは爺やになった気分だよ」
小栗「そーだね、爺や(わざと優しげに)」
蜷川「うっせーやッ」
藤原竜也鈴木杏成宮寛貴・・・千本のノックを受けた若手俳優は多々いるが、
打たれても打たれてもユーモアで返球するのは、
小栗ただ一人だ。」・・・稽古場ルポより


≪タイタス・アンドロニカス≫


「エアロンを演じていてすごく楽しいです。
悪役って、人が日常で抑えている理性をすべて逸脱させてしまった人だから。
ふだんできないことをやれるおもしろさがあります。
“RSCフェスティバル参加によせて”
はじめての海外公演ですが、「間違い〜」でも稽古と本番含め2ヶ月間、
作品と向き合うことで成長できました。今回も英国公演までに何公演も、
経験できますから、たくさんの発見をして臨める気がしています。」・・・小栗旬


≪お気に召すまま(再演)≫


「喜劇になると俄然ヒロインが活躍するのがシェイクスピア作品です。
男と女が対等か、ヒロインが男そこのけの大活躍する作品が多いですね。
でも蜷川さん演出の「お気に召すまま」では、小栗旬君のオーランドーが、
戯曲で読んだ以上に生き生きと立ち上がってきて、
この役の大きさと深さ、魅力を実感させてくれました。」・・・翻訳家 松岡和子


カリギュラ


カリギュラというのは、一般的には理解できない破壊的な人物ですよね。
それを理解するための視点を考えたんです。一つがシピオンが代表する“芸術”。
ケレアはある意味では文人政治家として反抗するという立場で、“論理”の人です。
そして女性を代表するセゾニアの“愛”。
この三つの視点からカリギュラを理解する。」
「結局、カリギュラを殺す論理の人は生き残り、理解する芸術と愛は、
死ぬにしても遠くに行くにしても、敗北する。
しかしその負けることによって、人の心に残っていくんですね。」・・・岩切正一郎
「詩的なせりふを言う時は、頭で考えるより心で感じたいです。
以前、劇団の先輩で亡くなった北村和夫さんに、
“心の中に詩をもっていなさい”と言われたことを思い出します。
蜷川さんにもよくランボーの言葉を引いて、
“役者は心の中に怪獣を飼っていなさい”とおっしゃいますしね。」・・・横田栄司


≪ムサシ≫


「舞台に立っていると精神的にも肉体的にも間違いなく健やかなんです。
汗をかいて、みんなでじっくり考えながらつくっていく。自分1人では絶対に、
飛び越えられないことを稽古場で相談できて、新しい発見もあって。
自分がカッコいいと思っていたことがそうじゃなかったとか、
自分の器の小ささも、足りないことも改めて分かる。
舞台はすごく自分に合っている場所だと思います。」・・・小栗旬


時計じかけのオレンジ


「この作品が、今の日本のお客様にどう受け止められるものか。
でも、アレックスを演じる小栗旬君の清潔感ある魅力が、
原作とも映画とも違う作品世界を生み出すことは確かだと思うんです。
作品が最終的にどれほどの高みに辿り着くのか、
僕も心から楽しみにしています。」・・・石川禅
「小栗さんたち若者チームがまたイイんです。
役として立つ佇まいからも危ない気配が、
稽古の今から立ち昇って来るように感じられる。
美しい若者から溢れ出て来る狂気や暴力は、
脆さまで含めて原作そのものに思えてきます。
私、小栗さんのアレックスと少しだけ殺陣の場面があるのですが、
その時の彼の目つきの凄まじさに、
思わずワクワクしてしまって!(笑)」・・・キムラ緑子
「そこに加担してくれる頼もしい仲間と、心底カッコイイと尊敬できる先輩方が、
このカンパニーにはそろっていますし、
思いかけずやることになった歌やダンスも含め(笑)、
まずは思い切り舞台で弾けたい。そのうえで演劇のルールをひっくり返し、
僕自身がさらに役者を楽しめるようになり、そこに観客の皆さんも、
ノッて下さったら、最高の年明けになると思っています。」・・・小栗旬


≪髑髏城の七人≫


「おいら、本当は贋鉄斎がやりたかった。旬に刀を渡したかった!」・・・古田新太


それぞれの舞台が浮かんできます。
舞台はより皆さんで作り上げる感じがして、
しかしそれぞれがしっかり信念を持っていて、ぶつかり合い、融合し合い、
化学反応を起こしながら、皆さん一緒に高みを目指していることが、
大きなエネルギーになっていくんですよね。
また舞台を駆け巡るすらりとした綺麗な小栗くんが観たいです。
その作品に身を染めながら苦悶しながらの小栗くんの解釈を、
彼の美しい身体と精神を通して感じたい。
「あかいくらやみ」、楽しみにしています。