風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

どこへ行く 月を探しに

秋晴れの日が続きます。
kei さんから【 BBS 】にて教えていただきました(ありがとうございます)。
小栗くん、「りぼん」で連載されていた「ベイビィLOVE」の二階堂わたる役で、
声を担当していたそうで、これが最初の声優のお仕事ですよね。
声変わりする前の可愛い声だったそうですよ。
私も聴いてみたかったです。


さて今夜は満月で迎える中秋の名月ということで、
昨日、もうすでにとても綺麗な月でした。
月を見ると、今でも「カリギュラ」を思い出しますよね。
そのせいなのか、月が綺麗だなあと思いつつ、
ぞっとするときありませんか。
宇宙の遙か彼方にあるのに、自分と 1 対 1 で対峙しているような、
見つめ合っているような、吸い取られるような気分になります。
それほど魅力的であるということですね。
カリギュラが欲しかったのは、やはり満月でしょうか。
それとも三日月?
ひんやりとした空気ともに、今宵も月を眺めるといたしましょう(笑)。


エリコン 「何です、欲しかったものって。」
カリギュラ「月だ。」
エリコン 「え?」
カリギュラ「うん。月が欲しかった。」


カリギュラ「エリコン。」
エリコン 「何です。」
カリギュラ「仕事は捗っているか。」
エリコン 「仕事って何のです。」
カリギュラ「うん・・・月だ!」
エリコン 「とどこおりなく、辛抱が肝心です。ときに、お話があるのですが。」


カリギュラ「去年の夏だった。じっと見つめて、庭の柱の上にいる彼女を愛撫した。
       そうするうちに、彼女もやっと分かってくれた。」
エリコン 「こんな芝居はやめましょう。カイユス。耳障りであろうと、私の役目は、
       喋ること。あなたには聞こえなくても、仕方ありません。」
カリギュラ「八月の美しい夜だった。彼女は少し気取っていた。おれはもう寝ていた。
       月は始めのうち地平線のうえで血まみれだった。
       それから次第に軽やかに、すいすいと昇り始めた。
       昇れば昇るほど明るくなった。
       星のさやぎでいっぱいの夜のまんなかに、
       彼女は乳色の水をたたえる湖のようになった。」


カリギュラ「どこへ行く。」
エリコン 「月を探しに。」