風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

BORDER 第1話

よく晴れました。朝は寒かったです。
「BORDER」第1話、観ました!
とても面白かったです!よかったですよね。
期待したいけど、あまり期待しないでおこうとか、いろいろ思いましたけど(笑)、
充分に期待に応えるクオリティの高さで、本当に嬉しかったです。
丁寧に作ってあるのがわかりました。金城さんの脚本も素晴らしいです。
こういう作品に小栗くんが主演出来たことが(しかもオリジナルで当て書き)、
凄く嬉しいですよね。
ドラマは、緊張感がずーっと持続していて、CM でほっとするくらい(笑)。
とても引き込まれて、まさにあっという間でした。
でもちょっと怖かったです(笑)。
映像も凄くクリアではないというか、青みがかっていて、
死者が見えるというのは、一種、ファンタジーなのですが、
それがあまり奇異に見えないというか、
すんなり受け入れてしまって、でもふと異常さにぞっとするような、
「BORDER」ならではの世界だと思います。
そして小栗くんの演技、やっぱりいいなあと思いました。
最初、ナレーションから始まりましたが、まず声が凄くいいです。
私は今まで一番好きなナレーションは、
鳥飼くんが手紙を読んだときだったんですけど(笑)、
あのときと同じようなトーンでしたよね。
静かに淡々と落ち着いた声なのに、内に秘める思いがあって、
なんて良い声なんだろうと思いました。
今回はなんといっても、自分の体験を犯人の母親に話すシーンが、
本当に素晴らしかった。
静かに決して取り乱さず話しているのに、
なんだか見動きができないほど圧倒されて、
右目から涙がツツーッと落ちたときには、
その無念さと美しさとで、思わず声をあげてしまいそうでした。
そしていかがわしくも夥しい異様さの中、
古田さん演じる赤井とのシーンもよかったです。
「おたくの班長が言っていました。
 うちには決して汚れない若い衆がいるって。
 確か、石川とか。はは。うろ覚えですけどね」
石川安吾は綺麗で、ふと色っぽいところがありました。
こういう台詞を聞くと、真っ白な雪が汚れていくときの、
ぞくぞくした感じと重なります。
彼が「BORDER」を超えて汚れていくとき、その緊張感が好きでした。
波瑠さんとのシーンもよかったです。
解剖のシーンもなんだかちょっと色っぽくて?(笑)
流れていた曲はサンサーンスの「白鳥」でしたが、
ベートーヴェンとか流しやがって」
ベートーヴェンじゃないけどな」のやりとりがちょっと可笑しかったです。
ミカは信じられないような石川の今の状態を、
唯一、理解していく相手になるのでしょうか。
遠藤さん演じる市倉とのシーンは親子のような微笑ましさがあって、
でもきちんと上司と部下の雰囲気が保たれていました。
あとはまつ毛が綺麗だとか、スーツ姿が格好いいなあとか、
立ち姿がしなやかだとか、指が長いなあとか、ついつい思いましたけど(笑)、
それよりなにより「BORDER」の世界に引き込まれて、
ずっとドキドキしていました。
しかし死者から犯人を聞いていくということは、
どんな手段を使っても、犯人としてねじ込むような感じもするので、
もし、石川のその死者が見える、そこから犯人がわかるということが、
彼が知らないうちに、不確かなものになっていったら、
犯人ではない人を、捕まえてしまうことになりますよね。
それは自供なり、証拠なりが出てきたら、間違いないですけど。
これは私の予想ですが、後々、石川安吾は自分の抱えるものとも相まって、
暴走していくような気もします。
でもそんな感じも見てみたいです(笑)。
静かな淡々とした演技でも、凄みがある演技を観ることができたので、
ますます小栗くんの演技に期待したいです。
しかしもともと上手い役者さんでしたが、
それこそ「BORDER」を超えたような感じがあって、
なんか凄いなあと思って、昨日は観ていました。
ファンとしても誇らしいですよね。
そして音楽も、役者さんの演技だけで見せるところは、
BGM は入れず、しかし重厚な感じでよかったです。
とにかく「BORDER」、来週もとても楽しみにしています!