風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

信長協奏曲 第5話

曇り空です。
さて相変わらず「NHK 短歌」を読んだり、放送を見たりしているのですが、
先日、素敵な歌が紹介されました。「NHK 短歌 11月号」より抜粋。


旅人の 宿りせむ野に 霜降らば 
我(あ)が子羽ぐくめ 天(あめ)の鶴群(たづむら)
                  遣唐使の母『万葉集


( 旅人が仮の宿りをする野に霜の降る夜には、
 どうか我が子を羽で包んでやっておくれ。天翔りゆく鶴の群れよ。)


天平五(七三三)年四月三日、遣唐使一行の船が難波津を出発しました。その遣唐使の一人の青年の母が詠んだ長歌反歌の、反歌一首です。長歌には、できるかぎりの神祭りをして、たった一人のわが子の無事を祈ると詠まれていますが、それだけでは足りず、天の鶴にまでお願いしたのです。四月三日といえば当時は初夏ですが、このお母さんは、もう寒い霜降る季節の心配をしています。はるかな唐へ渡る船はしばしば難破したらしく、親の心配も並大抵ではなかったのでしょう。
「我が子羽ぐくめ天の鶴群」とは、本当に美しい祈りのフレーズです。「羽ぐくむ」は「育む」の語源になった言葉、「鶴(たづ)」は鶴の異称、和歌のなかだけで用いられた歌語です。


「羽ぐくむ」が「育む」の語現とは初めて知りました。素敵ですよね。感動しました。
本当に、「我が子羽ぐくめ天の鶴群」〜美しい祈りのフレーズです。
いつの世も子への母の愛は変わらないのだなあと、
美しい和歌とともに、胸がいっぱいになりました。
その青年に鶴が舞い降り、羽であたためている様子が、
墨絵のように、思い浮かびます。
こういう歌を知ることができて、とても嬉しかったです。


ということで信長と帰蝶ちゃんとの間には可愛いお子はまだでしょうか(笑)。
その「信長協奏曲」第5話を観ました。
昨日は明智光秀(本当の信長)が出てくることによって、
家臣が思いこんだり、間違えたりして、
ちょっと「間違いの喜劇」を思い出しました(笑)。
「間違いの喜劇」は、顔はもちろん服装も一緒で、
マントの色が違っていただけだったんですけど、
信長は顔はそっくりでも、衣装も違うし雰囲気も全然違うのに、
家来の皆さんはちょっと、おたんこなすですね(笑)。
しかし本当に、全然違って、さすが小栗くんという感じでした。
声のトーン、話し方、走り方も全然違って、
特に雰囲気が違うというのが、凄いですよね。
最後は白頭巾から覗く目が恐かったです。
白頭巾、もう少し柔らかい布の方がひらひらして素敵かなと思うのですが、
信長もここへきて、衣装が素敵で、堂々としてきましたし、
帰蝶さんともよい感じになってきたので、
そこへ光秀が加わって、もっと山田くん演じる藤吉郎が活躍するようになれば、
もっと面白くなってくるかなと思います。
そして予告に古田さん、
「BORDER」に続き、また小栗くんと共演してくださって、
こうなったら「ウロボロス」も出てくれるかな?(笑)
予告の最後のカツカツと歩いて、迫ってくるところがとても格好よかったです。