風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

八重 比奈 のえ

晴れました。今日も暑い一日でした。

先日、あさイチに「鎌倉殿の13人」の比奈役の、

堀田真由さんが出演されたとき、チラッと義時が映ったのですが、

それでもうドキッとしてしまいまして(笑)、

義時、やっぱり格好よかったなあとか、美しかったなあとか、

チラッと映っただけでもすぐ鎌倉時代に行ける今日この頃です(笑)。

義時は三人の妻がいましたが、それぞれ雰囲気が違って、

それぞれ魅力的でしたよね。

のえは最後に「私のことなど少しも少しも見ていなかったから」と言っていて、

本当は見て欲しかったんだなあと切実さが伝わってきました。

その後、小栗くんと菊地凛子さんが仲良しになっていく様子は、

のえとは和解したのだなあと思ってしまいました(笑)。

そして小四郎八重、小四郎比奈は対比のようなシーンがあったので、

ここに書き出していこうと思います。

 

<鎌倉殿の13人 第13回より>

義時「私は好きなのです・・・八重さんの笑っている姿が」

八重「笑えないです」

義時「いつか、八重さんに笑いながら、お帰りなさいと言ってほしい」

八重「何故です?何故、私に尋ねないのです?鎌倉殿と会っていたのかと。

   何故、問い詰めないのです?私のことを慕ってらっしゃるのでしょう?

   だったら聞いたらどうなんです?

   ・・・何もございませんでした!かつて心を通い合わせた相手が今も思いを、

   引き摺っているだなんて、殿方の勝手な思い込み。ほっとされましたか?」

義時「・・・これは、信濃の山中で採れたきのこです。毒はありません。

   土地の者の話では焼いてもよし、煮てもよし。

   ああ、きのこはお嫌いなんでしたっけ。持って帰りましょう。

   ・・・どちらでもよいのです。ここに鎌倉殿を招き入れたとしても、

   私は構いません。私と八重さんは幼なじみ。私の想いはあの頃から、

   ずーっと変わりません。私はそれを大事にしたい。

   八重さんに振り向いてもらいたい、そんな大それたことはもう考えません。

   振り向かなくても構わない。背を向けたいのなら、それでもいい。

   私はその背中に尽くす。

   八重さんの後ろ姿が幸せそうなら、私は満足です。

   しばらくここには戻りません。八重さんはどうか、ここに居てください。

   あなたはやっぱり伊豆の景色がよく似合う。

   伊東の館に紫陽花を届けたあの日から、ずっとそう思っておりました。

   ・・・帰ります」

八重「待って。小四郎殿、お役目、ご苦労さまでございました。

   (微笑みながら)お帰りなさいませ」

義時「ただいま、帰りました(泣きながら)」

 

<鎌倉殿の13人 第32回より>

比奈「ですから決めました。私からお願いいたします。

   ・・・どうか離縁してください」

(座って頭を下げる比奈)

義時「比奈・・・」

比奈「本当は小四郎殿の許しなんていらないのです。

   でもこうしてお話しするのはせっかくだから。

   せっかくだからって言い方もおかしいですけど」

義時「すまない」

比奈(溢れる涙を止められず)「はあ、もうやだ。

   泣くつもりはなかったのに。いけませんね」

(立ち上がり後ろを向く比奈)

(比奈にカツカツと駆け寄り後ろから抱き締める義時)

比奈(目を瞑り)「あのときと同じ。富士の巻き狩り。

   猪に追いかけられて、小四郎殿は抱きしめてくださった」

(頷く義時)

比奈「同じ温もりなのに、おかしなものですね。

   あのときと何も変わらないのに」

(義時の腕を解く比奈)

比奈「けじめ、けじめ。お出掛けでしたよね。ここで失礼します」

(優しい目で比奈を見る義時)

義時「いってくる」

比奈「いってらっしゃいませ!」

(その声に少し立ち止まる義時。振り返らず去っていく)

 

「お帰りなさいませ」と「いってらっしゃいませ」、

幸せな「お帰りなさいませ」と哀しい「いってらっしゃいませ」でしたね。

心に響きます。素敵なシーンでした。

まだまだ思い出す「鎌倉殿の13人」です。