風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

大河ドラマ 鎌倉殿の13人 第34回

よく晴れました。

最近、今更ですけど、鎌倉時代の衣装が素敵だなあと思っています。

烏帽子と直垂。私個人的には時代劇でよく見る丁髷姿より好きです。

着物の柄が広範囲によく見えるし、ひだが重なってちょっとドレスのようで、

色のバリエーションもたくさんありますよね。烏帽子も可愛いです。

いわゆる着物は足が長いとバランスが悪くなる場合もあるのですが、

直垂は小栗くんのように背が高くて足が長くてもとても似合っていて、

後ろ姿など腰が高くて格好いいなあと思います。

(そういえば小栗くんのまわりの俳優さんも、皆、背が高いですよね。

 そういう方々を選んだのかな。揃うと壮観です。)

義時は最初は明るい黄緑、次に少しくすんだ落ち着いた黄緑、

そして今は上質な深緑の衣装になりました。

最初の衣装について、大河ドラマ館のツイッターにはこう書かれていました。

「松葉色地染め木綿小袖に若苗色地染め桔梗亀甲柄直垂」

長い(笑)。若苗色は稲の若苗のような明るい黄緑だそうです。

本当にその色のように若く純粋な小四郎でしたよね。

義時はその衣装とともに地位も姿も心情も変わっていっているので、

あの黒い衣装を着るときはどんな状況なのかを考えると、ちょっとドキドキします。

これからも皆さんの衣装も楽しみに観たいと思います。

 

「鎌倉殿の13人」第34回を観ました。

今回はちょっとほっと一息の回でしたね。楽しいシーンもありました。

でも不穏の種があちこちに撒かれていましたが。

最初のシーンでは、義時が頼朝の形見を泰時に渡していました。

この形見、後々もっと重要なシーンで出て来るのかなと思っていたのですが、

あっさり泰時に渡してしまって、「持つに値しない」と義時は言っていましたが、

頼朝はもっと残酷なことをしていましたよね。

その後のシーンでも、泰時から「自業自得だ」「人の心がないのですか」とも、

言われましたが、人の心が捨てられないから苦しんでいる父上なのに、

だから形見を渡したんですよね。

悪に振り切ってしまえばいっそ楽になるんだと思います。

そこをわかってほしかったです。

でも初ちゃんが泰時にビンタをしてくれたのでよかったです。

初ちゃん、頼りになると思いました。さすが平六の娘です。

さて実朝はいろいろな先生方に講義を受けていましたが、義村の講義が一番面白く、

ここでも笑いましたが、もっと笑える事柄が出てきました。

トレンドにまでなった「きのこ好き」「きのこ嫌い」ののえの登場です。

八田殿に見極めさせたのがそもそも間違いで、

こんなときこそ平六でしょうと思いましたよね。

しかしすこぶる有能な義時、女性に関してはどうしてこうなってしまうのでしょう。

再三登場するきのこも、毎回嫌われて、きのこに同情してしまいます(笑)。

そこまできのこにこだわる理由を聞いてみたいです。

考えてみると今までの妻、八重、比奈、二人とも可愛くて綺麗で芯が強くて、

何より小四郎を愛してくれて支えてくれて本当に素敵な妻だったので、

裏表の顔があるしたたかなのえが普通なのかなと思ってみたり。

ちょっと動向を見守りたいと思います(笑)。

それから鹿鍋のシーン、とてもよかったですね。

 

義盛「ちなみにこの鹿は俺が仕留めたんだ」

巴 「三日も追い回して」

義盛「頭のいいヤツで。名は鹿之助、俺がつけました!

   (巴に)マネしてみろ。早く」

(巴、鹿の顔マネをする)

義盛「あははは!可愛いだろう。さあさ、食おう。

   ・・・あ、苦手でしたか」

義時「顔マネなどするからだ」

巴 「ご無礼いたしました」

実朝「いや。鹿之助、ありがたくいただこう」

義盛「あははは!」

 

温かなよいシーンでした。皆人柄が良くて、

義盛、巴は相変わらず賑やかで仲良しですし、

モグモグと食べ続ける八田殿もよかったし、

皆の様子に久々に笑顔になり鹿鍋を食べる義時もよかったし、

鹿之助にお礼を言いつつ食べる実朝はいい子だなあと思いました。

その後、実朝に扇子で火を消してもらう義時も可愛いかったですよね。

さあ、次回は不穏の種からいよいよ芽が出そうです。

来週も楽しみにしています。