晴れたり曇ったりしています。
「鎌倉殿の13人」第38回を観ました。
もうボロボロ泣きました。
義時「父上。小四郎は無念にございます。
父上にはこの先もずっとそばにいて欲しかった。
頼朝様がおつくりになられた鎌倉は、父上と共に守っていきたかった。
父上の背中を見て、ここまでやってまいりました。
父上は常に私の前にいた。私は父を・・・私は・・・」
時政「もういい」
義時「今生の別れにございます。
父が世を去るとき、私はそばにいられません。
父の手を握ってやることができません。
・・・あなたがその機会を奪った。
お恨み申し上げます」
時政「あの声、なんの鳥かわかるか」
義時「いえ」
時政「うぐいすだよ」
義時「うぐいす?」
時政「ホーホケキョだと思ってるだろ。
違うんだ。ホーホケキョと鳴くのは雄。雌をくどく時に鳴くんだ。
普段はチャ、チャチャチャ。ありゃうぐいすだ。間違いない。
・・・なあ」
小四郎はポロポロと溢れる涙を止めることができず、
まるで幼子のように泣いていて顔を上げられなくて、
その肩に父上の大きな手が優しく置かれました。
最後の最後で本当の今までのあの頃の父と息子に戻れたんだなあ。
きっと小さな小四郎をおんぶしながら、鳥の名を花の名を木の名を、
楽しそうに教えてくれたあの父上が今そこにいたのだなあと、
きっと小四郎はうぐいすの鳴き声を聞くたびに父上を思い出すのでしょう。
本当に素晴らしいシーンでした。
小四郎がどんなに父上のことが大好きだったか、痛いほど伝わってきました。
小栗くん、素晴らしかった。心揺さぶる演技に感服しました。
この感動をどう言葉にしたらいいのだろうと思うくらい、
ただただこちらも涙が溢れました。
おおらかで楽しいことが好きで愛嬌があっていい加減で愚かで、
そして愛すべき北条時政でした。
小栗くんが184センチあるので、バランス的にはあまり差がつくとどうなのかと、
思っていましたが、彌十郎さんも背が高いので、小栗くんと並んでもバランス良く、
立派な父上でしたよね。三谷さんは彌十郎さんを見つけたとき、
やったって思ったのではないでしょうか。
他には、りく殿に別れを告げに言った政子と実衣、この三人のシーンが、
いかにもこの三人、彼女らしさ満載でよかったと思います。
りくさん、義時に餞の言葉をくれましたし。
そうそう、平六と執権になった義時の茶番劇も面白かった。
なんだかんだ頼りになる平六です。
とうとうあの黒い直垂になりましたね。
着替えた義時の姿を鏡に見せるところののえさんもよかったけれど、
きっと八重さん、比奈さんも喜んでくれているかなとか思ってしまいました。
さて来週は小休止で、トーク番組ですね。
こちらも楽しみにしています。